新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

8月例会のお知らせ(0105)

2015年08月19日 | お知らせ
今回は講演ではありませんが、皆さんのご出席をお待ちしております。予約なし、連絡無しで直接会場においで下さい。歓迎します。

なお、次回10月17日(土)は
昨年10月にジェンダー(社会的性差)に関する講演をしたいただいた日本医療大学 保健医療学部看護学科 林 美枝子先生に2回目の講演をお願いしております。(テーマ未定)
また、翌日の10月18日は円山の独立教会で樋野先生の講演があります。内容、開始時刻等くわしいことが分かり次第お知らせします。

さらに、12月19日(土)は恒例と言っていい、札幌大の瀧元先生の講演を予定しております(テーマは未定です)

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8月例会のお知らせです

日時:8月22日(土)
13時半受付開始 14時スタート

場所・会費
愛生舘サロン(中央区南1西5 愛生舘ビル6F)
1000円(コーヒー付き)

内容
1.高橋慶子さんのお話を中心にしたお話会 14時~15時過ぎ
高橋慶子さんのご紹介
・ 脳科学情動メンタルトレーナー
(傾聴カウンセリング、ヘルスカウンセリング、ソーシャルスキル(対人関係スキル開発等)
・保健師、助産師、看護師、精神保健福祉士、介護支援専門員他公的資格)
→詳しいことは当日に
*高橋さんは7年前のがんの診断を受け、治療・回復の後社会復帰されました。

2. 懇談・相談 15時過ぎ~16時

**9月予定のスヴェンソンさんカフェのお知らせも入ります








がん哲学校たより・67(0104)

2015年08月19日 | 樋野先生からのメッセージ
樋野先生からのおたよりです(2015.8.16配信)
第124回「がん哲学学校」
「ほほえみ」と「静寂」~どんなときもそばにいるから~

筆者は、8月12日、13日は、夏休みであった。12日は、wifeと藤沢、江ノ島、鎌倉を散策した。新 江ノ島水族館では、イルカショーを楽しんだ。テーマは、「きずな~どんなときもそばにいるから~」であった。何故か、優しい気持ちになれるものである。そ の後、江ノ島で、海水浴をした。それから、鎌倉大仏を久しぶりに見学した。大仏の姿は、「ほほえみ」と「静寂」である。まさに、「かまくらやみほとけなれ ど釈迦牟尼は 美男に おはす夏木立かな」(与謝野晶子)である。「人はただ愛によってのみ、憎しみを超えられる。人は憎しみによっては、憎しみを超えられない」の文章の深い学 びの時でもあった。翌日は、三渓園を見学した。初めての経験であった。園内を探索しながら、茶屋では、静かな、くつろぎの時であった。その後、山下公園、 赤レンガに立ち寄り、帰宅した。今年は、2日間と短い夏休みであったが、さりげない収穫の休暇であった。

マレーシアのテレビ局から5人もの方が、「がん哲学・がん哲学外来」の取材に来られた。驚きである。アジアの国でも認知されたとは、喜びである。土曜日の午後は、御茶の水で、第39回 <がん哲学外来> お茶の水メディカル・カフェ in OCCが開催された。お盆の休みにもかかわらず多数の参加者であった。

筆者の、重版『いい覚悟で生きる』(小学館 2015年7月21日)、新刊『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎 2015年8月5日)、最新刊『こころに みことばの 処方箋』(いのちのことば社 2015年9月20日)の3部作が置かれていた。『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』は、毎日新聞(2015年8月9日朝刊)に続いて、読売新聞(2015年8月11日朝刊)には、広告が大きく掲載されていたようである。「アマゾン-カテゴリ 死生観」のベストセラー1位とのことである。多くの方に、読んで頂ければ幸いである。

『南原繁と平和~現代へのメッセージ~』(南原繁研究会編 EDITEX)が送られてきた。筆者の、『「魂を揺さぶる言葉」で語る~南原繁~』も、掲載されている。また、「東京いずもふるさと会 会報『出雲』(第9号 2015年 夏)」が送られて来た。筆者の特別寄稿『鵜鷺メディカル・ビレッジ構想』が掲載されていた。

がん哲学外来について

患者さんが抱える悩みは病人としての悩みではない。人間としての悩みです。 がんという大病を得たとき、それを背負って人間としてどう生きるかという深い悩みです。それは「心のケア」というレベルではなく、自分という存在そのものを問う領域なのだと思います。ですから、「がん哲学外来」では、来られた方を「病人」の側面だけではなく、ひとりの人間としての悩みに焦点を合わせます。同じ人間として、対等の目線に立って、人間を学ぶ「人間学の場」でありたいと考えるのです …(提唱者であり当会の顧問である順天堂大教授・樋野興夫先生の著書より)

札幌の「がん哲学外来」(開設趣旨)

私達は樋野興夫先生の志に賛同し、車座になって意見交換をする運営をめざします。講演会スタイルではありません。参加者全員が同じ立場、同じ目線で耳を傾け、縁のあった方々に寄り添うことを願っています。