一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

18.柏天然温泉 「ゆの華」

2005-10-20 12:58:40 | 千葉
(写真は行方不明捜索中、いいのがあったら入れてやってくだせいませ)

柏市は近年発展いちじるしく、小田急線の町田、中央線の立川などとともに首都圏郊外の中核都市の地位を獲得している。ここ柏市には深深度掘削により3本の温泉が湧出し、日帰り温浴施設に利用されている。ゆの華、湯元長寿、極楽湯がそれで、いずれも化石海水型と思われる泉温40℃台の強食塩泉だ。ちなみに利根川と江戸川にはさまれた、柏、流山、野田あたりは強食塩泉のメッカである。

柏3湯のなかでもっとも古い「ゆの華」は、駅徒歩10分、しかもR16のロードサイドという好立地にある。42.0℃、700L/minという恵まれたスペックを誇り、玄関脇では源泉が流されている。老舗の施設らしく、スパ銭というよりはむしろ銭湯的な雰囲気がただよい、客層も落ち着いている。
1F「豊四季」と2F「トゥ・ムウン」の浴室があり男女交替制だが、1F「豊四季」の評判がいい。

温泉は露天でつかわれている。狭いながら立体的に構成されたバリエーションのある露天だ。成分で赤茶に変色した浴槽まわりが温泉気分を盛り上げる。
お湯はいかにも源泉槽っぽい左手の上段露天「上の湯」よりは、むしろ右手にある円形岩風呂や打たせ湯の方がいい。円形岩風呂は、以前はとなりの薬湯槽からの流れ込みがあっていまいちわかりにくいお湯(これはこれで面白かったが・・・)になっていたが、今は遮断されてピュアな源泉が楽しめる。

緑茶色のにごり湯はかなり個性が強く、金気と粘土系アブラ臭をともなう濃度感あふれるものだ。温泉臭のイメージは東鷲宮百観音温泉に近いと思う。重曹分も含んでいて、食塩泉のお湯に変化を与えているのもいい。
湯色、温泉臭、浴感と温泉の醍醐味を満喫できるお湯で、ついつい長湯してしまう。

柏では「長寿の湯」もアブラ臭香る良泉だが、湯づかいを含め総合的にみるとここが一番だと思う。
東京周辺の化石海水型温泉のエッセンスが楽しめるおすすめの一湯である。

「ゆの華」のレポはこちら。(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」))

Na-塩化物強塩温泉 42.0℃、pH=7.48、700L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=19.13g/kg、Na^+=6650mg/kg (89.66mval%)、Mg^2+=167.5、Ca^2+=352.2、Fe^2+=2.1、Cl^-=11230 (98.21)、HCO_3^-=312.4 (1.59)、Br^-=42.7、I^-=11.0、陽イオン計=7247 (322.7mval)、陰イオン計=11600 (322.6mval)、メタけい酸=69.0、メタほう酸=189.3 <H11.6.16分析>

文・画像 別働隊@うつぼ

最新の画像もっと見る