一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

□ やしお温泉 「恩沢の湯」 (元100湯)

2005-11-05 22:55:47 | 元100湯
 やしお温泉「恩沢の湯」は、東北道西那須野塩原ICより北に5Km離れた場所にあり、幹線道路に面してなく、ナビゲーションを頼りに行かないと解りづらい。
 周りは、牧場やゴルフ場などが点在しており、落葉樹なども多く、周りに人家がなく何も無いが自然と一体となることが出来る。

 やしお温泉は、塩原温泉カントリーキャンプ場の付帯施設となっており、今回訪れたのが11月ということもあって、テントが1張りと静かなキャンプ場でもあったが、シーズンともなると、閑静な場所と良質の温泉で、かなり賑わうのではないかと思う。山の斜面に出来ていなく、勾配のない場所はテント設置しても快適なキャンプが出来るのであろう。

 さて、温泉はというと、帰り際に、こちらでは有名な、おばあちゃんの言った魔法の湯とのが印象的でした。ちょっと誇張してた言葉で疑問がのこるが、あながち頷けることがある。温泉に含まれる成分がとても良いのである。CaやMgの土類型の硬いイメージの、独特のお湯ではなく、入浴中は柔らかさののこる穏やかなお湯が最大の特徴ともいえよう。

 温泉水の色は薄いモール系のお湯で、黄金色を薄くした色合いであり透明感をもった色合いである。こちらのお湯は下面からぼこぼこと湧出していて、かけ流しより酸化を防ぐ良い湯使いとなっているが、ちょと大きめの風呂が少し残念である。もう少し小さければ、もっとふくよかな、温泉に浸かるという実感が更に増すと思う。

 始めに書いた魔法の湯といえる由縁は、温泉成分の塩化物(Cl)、炭酸水素塩(HCO3)、硫酸塩(CO4)が殆ど同じ含有量で出来ており、かつ硬さが残る成分が無いのが、この穏やかさを演出しているのかもしれない。
 Na(ナトリウム)と塩化物が結びついて塩化物泉、同じく炭酸水素塩が結びついて重曹泉、同じく硫酸塩が結びついて芒硝泉となり、それぞれの泉質が特徴あり、かつここの温泉の成分が一般的なレベルに比べ濃いのである。(単純温泉では、ときたまある)

 匂いは、芒硝泉の温泉臭と重曹泉の香りとモール系の香りがとても優しい香りで、やはり特徴のやさしいものである。しかし、入浴後暫くしての重厚な温まり感が素晴らしく、休憩所やキャンプ場でごろんと横になりたい衝動にかられる。体が温泉に対して、反応しているようだ。心地よい脱力感があり、魔法の湯というのもあながち誇張したものでもない、よい湯である。

源泉名 恩沢の湯 泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉 泉温59℃ PH8.8  
Na=352.3 K=5.8 Ca=1.6 F=25.7 Cl=222 SO4=171.9 HCO3=251.6 CO3=29.8 メタアヒ=0.2 メタケイ=122.3 メタホウ=34.0 成分総量1218mg/kg (平成3年7月分析)

文/画像 ガメラちゃん@takayama

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