一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

24.東鷲宮百観音温泉

2005-11-21 00:13:23 | 埼玉
98年秋、温泉不毛の地といわれつづけた埼玉平野部、JR宇都宮線「東鷲宮」駅にもほど近い住宅地に突如として温泉が湧出した。それも57.3℃の強食塩泉が4,800L/min自噴するという、けたハズレのスペックだ。99年夏から仮設浴場で入浴できるようになり、2002年2月本施設がオープン、2005年5月には大型露天が増設された。
当初から温泉好きのあいだでは注目の的だったこのお湯は、いまも根強い固定ファンをつかんでいる。

ここは仮設時代にはほんとうによく通った。お湯は典型的な化石海水型の強食塩泉で、アブラ臭が強い。群馬のくらぶち相間川温泉とともに、アブラ臭ワールドにひきずり込まれたお湯だ。いまでこそこの手の泉質は珍しくなくなったが、2000年以前はかなり貴重だった。

どうしても通い詰めた仮設時代の印象が強い。
こぢんまりとした内湯&洗い場ゾーンを抜けると、ふしぎな表情をした狛犬?たたずむ井水の水風呂。その奥に小露天、さらに奥に細長い大露天が配置されていた。浴槽材の自然石の配置がまちまちでにごり湯ということもあり、浴槽内の移動はかなり慣れがいった。
中央のシンボルツリーのまわりにドーナツ状の腰掛けがあって、強い熱湯で肌を赤く染めたトドがいつも鈴なりになっていた。

仮設らしく、お湯のコンディションは気まぐれで、まれになまり気味のこともあったが、おおむね熱湯の源泉をザコザコにかけ流し、その攻撃力はものすごいものがあった。
よく、受付のおばちゃんが「しっかり水を補給してくださいね」といいながら巡回していたことを覚えている。
さすがに夏場は足が遠のいたが、木枯らし吹くなか浸かる塩気の強いほてり湯は最高だった。

本施設がつくられ規模も大きくなるに従い混雑も増して、「仮設時代ほどのお湯の勢いが感じられない」という声をきく。一部浴槽では循環濾過も実施しているようだ。それでも埼玉有数の湧出量と湯温に支えられたお湯は、100湯ラインをかるくクリアしている。
今回、ひさしぶりに入浴してその実力をあらためて実感した。

これからも「近くの湯治場」というコンセプトそのままに、お湯を第一に考える姿勢を保っていってほしいと思う。

Na-塩化物強塩泉 57.3℃、pH=7.55、2250L/min掘削自噴、成分総計=18.32g/kg、Na^+=6412mg/kg (91.02mval%)、Ca^2+=439.3 (7.15)、Fe^2+=0.8、Cl^-=11040 (99.18)、Br^-=46.5、I^-=5.7、HCO_3^-=114.7 (0.66)、陽イオン計=6957 (306.4mval)、陰イオン計=11210 (314mval)、メタほう酸=128.5、遊離炭酸=2.6 <H10.11.16分析>

「東鷲宮百観音温泉の」レポはこちら

文・画像 別働隊@うつぼ

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2 コメント

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Unknown (ねずみ小僧@ONKEN21)
2006-01-05 01:40:24
初めまして。

>攻撃力はものすごいものがあった。

>埼玉有数の湧出量と湯温に支えられたお湯

これらを実証するような画像を撮ってきました。

別働隊殿から日時等の情報提供いただいた、正月に3回だけ行われた「源泉噴出デモ」のレアな映像です。



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(^_-) (みちのく温泉マン)
2006-03-22 18:22:33
ここは埼玉の第1湯に相応しい湯っこですネ(^_-)

攻撃しますヨ(^○^)

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