一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

□ 大谷田温泉 「明神の湯」 (元100湯)

2005-09-09 22:43:55 | 元100湯
東京の下町というと黒湯重曹泉のイメージが強いが、近年、深深度掘削による化石海水型の濃厚な食塩泉が増えてきた。足立の「じゃぽん」、葛飾の「古代の湯」など、いずれも高張性の強食塩泉だ。ここもそんなお湯のひとつで、成分総計じつに30030mg/kgの強烈な濃度をもつ。
ここは、行田「古代蓮物語」で成功を収めた共立グループが2004年5月にオープンした日帰り施設で、”都会の湯治場”をコンセプトに徹底した癒し空間を追求している。(その詳細はこちらのレポ参照)

最近の温泉スパ銭は露天に温泉浴槽をもってくることが多いが、ここでは内湯に配しているのは好感がもてる。
逸品は天然ひば造りの”あつ湯”槽。ここは循/掛の両論があるが、”かけ流し”掲示があり、スタッフも”かけ流し”と明言していた。いずれにしてもかなりの鮮度感が楽しめるお湯だ。

熱めのお湯は、黄褐色で透明度15cmのにごり湯で強塩味+僅微苦味に弱いながら樹脂系アブラ臭(浴槽材のひば臭入っているかも?)+微うがい薬臭。重曹泉系のツルすべもあるが、濃度感とほてほてカラカラがハンパじゃなく、責め立ててくるような強食塩泉系特有の強烈な浴感がある。足立の「じゃぽん」も強いお湯だが、それよりも凶暴度はさらに高いと思う。”しょせんは住宅地の癒し系温泉”などと、なごみモードで行くと返り討ちにあうので要注意。となりにある水風呂も飲泉可でなんと14℃のプロ仕様なのであなどれない。
ややペトつくが、浴後の湯切れは意外によく、江戸前らしい気っ風のいいお湯。

都内で一湯ということだと、伝統ある黒湯銭湯が順当かとも思えるが、癒し系佇まいに似合わない凶暴さに敬意を表し、あえて100湯に加えてみた。

Na-塩化物強塩温泉 36.5℃、pH=7.50、162L/min掘削揚湯、成分総計=30030mg/kg、Na^+=10600mg/kg (90.22mval%)、K^+=400.0、Mg^2+=252.3、Ca^2+=372.4、Fe^2+=4.6、Cl^-=18010 (99.36)、Br^-=99.2、I^-=23.9、HCO_3^-=110.6、陽イオン計=11640 (511.2mval)、陰イオン計=18250 (511.3mval)、メタけい酸=79.3、メタほう酸=7.0 <H15.4.24分析>

文・画像 別働隊@うつぼ

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