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人生そのものがフィールドワーク。

12月22日(水)

2010年12月23日 23時19分58秒 | 2010年

  5時半起床。今日から、1泊2日で金沢旅行である。6時半に家を出て、大宮駅07:26発のMAXとき303号に乗り、越後湯沢へ。越後湯沢までは1時間強なので、あっという間である。座席に座って一息ついたと思ったら高崎駅を通過していて、新幹線のスピードを痛感した。越後湯沢では、10分弱の乗り換えで今度は08:20発の特急はくたか2号に乗り、金沢を目指す。こちらの所要時間は2時間半と長いが、初めて乗る路線というのは、車窓を眺めているだけで楽しい。金沢には、11時前に到着。


MAXとき号(大宮駅にて)


除雪車用の停止位置指示マーク(越後湯沢駅にて)


ほくほく線(北越急行線)の普通列車(越後湯沢駅にて)


特急はくたか号(金沢駅にて)

  駅前の観光案内所でバス1日乗車券を購入し、まずは近江町市場へ。さっそく、寿司屋「源平」で昼食。「ささりんどう」というおまかせ10貫セットを注文する。今回私が金沢を訪問した最大の理由は、「白身の王様」と呼ばれている魚「のど黒」(赤むつ)を食べることであり、当然この10貫の中にも入っている。初めて食べたのど黒は、他の白身魚に比べて柔らかく、正直それほど美味しいとは思わなかった。しかし、それ以外のネタはどれも素晴らしく、北陸の底力を存分に思い知らされた。あっぱれ。


ちなみに、のど黒は一番右上の白身魚。

  近江町市場から10分ほど歩き、兼六園へ。平日ということもあって、園内にはほとんど人がいない。そうした状況も功を奏したのか、園内では最高に落ち着いた雰囲気を味わうことが出来た。この雰囲気は、本当に素晴らしい。良いところを全て書き出すと大変なことになるので1点だけ挙げるとすると、それは水の音である。園内は水が豊富で、池や小川などが点在しているのだが、静寂の中で目をつぶると、小川のせせらぎだけが耳に届き、本当に心地良いのだ。もちろん音だけでなく見所もたくさんあるのだが、それは写真に譲るとして、この音の素晴らしさだけは強調しておきたい。


(おまけ)兼六だんご

  続いては、金沢21世紀美術館へ。せっかくなので、コレクション展(「目には見えない確かなこと」)に加えて特別展(ペーター・フィッシュリ、ダヴィッド・ヴァイス)も観る。通常、私は美術館には縁のない人間なのだが、ここの展示物はそれなりに楽しむことが出来た。特に、展示室14の「質問」が印象に残っている。プラネタリウムのような空間で、星の代わりに様々な質問、しかも深く考えさせられるような質問が映し出され、まるで誰かの頭の中に入ったかのような感覚になった。また、一般のスペースにある「ブルー・プラネット・スカイ」(通称:タレルの部屋)では、天井がぽっかり開いて空が見えるようになっており、純粋に空だけを眺めるという行為がとても新鮮だった。


「雲を測る男」
あいにく今日は雲だらけだが…。


「タレルの部屋」から空を眺める。

  その後、バスでにし茶屋街へ移動し、妙立寺へ。ここは、通称忍者寺と呼ばれており、建物内には落とし穴や隠し通路など、様々な仕掛けが施されている。今回、運良く予約制のガイド付き拝観に飛び入り参加させてもらうことができ、様々な仕掛けを実際に見て回ることが出来た。寺社仏閣に興味のない人でも、このお寺の拝観はめちゃくちゃ楽しめると思う。ちなみにこのお寺、忍者とは全く関係がないとのこと。


外見ではわからないが、中は4階まである。


この階段を登ろうとすると、障子の中から槍が出てくるかも…。

  夕食まで少し時間があったので、夕方のにし茶屋街を散策。ここでは、街並みを眺めるだけでなく、資料館で実際のお座敷の様子を見ることも出来る。京都以外でこういう風景を見ることが出来るとは。その後、長町(武家屋敷跡周辺)へ移動し、「茶菓工房たろう」でお土産を購入&発送してから、再び周辺を散策。このあたりは、普通の住宅街にも趣きがあり、一帯はまるで別世界のようだった。


普通の住宅街がこんな感じになっている。

  夕食は、片町の居酒屋「笑宿」で。ぶりシャブレタス鍋とのど黒の焼物を食べる。ぶりシャブもとても美味しかったが、特筆すべきはのど黒である。脂がのって柔らかく、これまで食べた焼き魚の中でダントツに美味しい。どうやら、この魚は焼いた時に本領を発揮するようだ。さすが、「白身魚の王様」である。また、カウンター席で店員さんが話し相手になってくれたので、とても楽しく食事が出来たことも付け加えておこう。ありがとうございました。


ぶりシャブ。かなりイケる。


白身魚の王様、のど黒の焼物。絶品なり。


デザートには、アイスをたんまり。

  宿泊は、金沢駅前のホテル「ドーミーイン金沢」。とても綺麗なホテルで、最上階の温泉大浴場・露天風呂も気持ち良く、とても快適だった。ここまで色々と書いたが、金沢というところは街全体が古風な雰囲気に包まれており、ありきたりな表現だが、本当に良いところである。同期が強くおすすめするわけだ。いつかは、こういう街に住んでみたい。

 


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