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人生そのものがフィールドワーク。

1月8日(日)

2017年01月21日 15時14分02秒 | 2017年

  8時起床。今日は、妻と一緒に松本・白骨温泉へ旅行に行く。9時前に家を出て、新宿へ。

  新宿駅10時00分発の特急スーパーあずさ11号に乗り、松本へ。所要時間は約2時間30分。車窓からの景色を眺めながら、現地での訪問先を考える。途中、車内販売で桔梗屋の信玄餅アイスを食べる。きなこアイスに黒蜜、お餅が入っている。車内販売で買えるのは、この中央線特急だけだ。現地に着く前から信州旅行気分を味わうことができてありがたい。

  お昼過ぎに松本に到着。現地は、驚くほど寒い。気温は1度。

  しばらく散策をしてから、「珈琲まるも」で休憩。ホットコーヒーとケーキを頂き、暖をとる。

  引き続き、市内を散策。中町通りは城下町の雰囲気に溢れていて、観光客が集まっている。また、その中にある「はかり資料館」が面白かった。今では1g単位で正確に量れる計量機が当たり前のように使われているが、そんなものがなかった時代にも、人々は色々と知恵を絞って重さを量り、それに基づいて取引や選別などを行っていたようだ。特に、蚕の雌雄を重さで選別していたというのには驚かされた。

  昼食は、「草庵・中町井say」で。私たちの入店直後、お店に獅子舞がやってきた。さすがに頭を噛んでもらうことにはならなかったが、何となくラッキーな気持ちになる。注文は、私は十割そばとおたぐり(馬のもつ煮)、妻は鶏そば。サービスで、まめ板(米飴に落花生を練りこんだ松本の有名な飴菓子)も食べさせて頂いた。飴の甘さと落花生の香ばしさが相まっていて、目の前にあればついつい手を伸ばしてしまう味である。肝心のお蕎麦はとても良い香りで、味も濃くて美味しい。おたぐりも思っていたよりも癖や脂っこさがなく、私は牛や豚よりもこちらのほうが好きかもしれない。

  松本駅前でレンタカーを借り、白骨温泉を目指す。松本市街を走っている頃に雪が降り始め、沢渡から白骨温泉方面への道に入った頃からは本格的な雪景色を拝むことが出来た。ただ、道路にも雪が結構積もっているので、スタッドレスタイヤ&4WDという出来る限りの装備をした車を選んだものの、何度か後輪を取られてヒヤッとした。

  今日の宿、「新宅旅館」に到着。約5年前(2011年9月8日)に、母、祖母、弟と4人で白骨温泉を訪れた際にも泊まった旅館で、料理も温泉も素晴らしかったので、今回もこちらにお世話になることにした。部屋に入ってカーテンを開けると目の前にお風呂の建物があって、雪景色の中に湯気が漂っている。この光景が何とも言えなくて、滞在中何度も眺めていた。

  さっそく、温泉に入る。白骨温泉のお湯は弱酸性の炭酸硫黄泉で乳白色。硫黄と炭酸成分が強く、浴室に入ると心地より硫黄の香りが漂っていて、お湯につかると体の芯まで温まる。露天風呂では、雪景色を眺めながら、雪が頭に積もるくらいゆっくりと過ごす。別世界に来たかのようだ。ちなみに、白骨温泉という名前の由来は、硫黄成分が湯船に沈着して白くなり、それが白い船のように見えるかららしい。

  夕食は、地元の食材を使った創作和食。料理も、この旅館の魅力のひとつである。信州サーモンのお造りや朴葉味噌の焼き物、林檎のグラタン、お粥コロッケ、岩名の塩焼き、信州そば等々、美味しいものばかり。

信州サーモンの脂ののりがすごい。

お出汁が甘いお茶のよう。

お味噌で焼くと、お肉はもちろん、野菜が驚くほど美味しくなる。

林檎のグラタン。口に入れるとりんごの香りが広がる。中の具材を食べ終えたあと、りんごの身を削って食べるのがまた美味しい。

お粥コロッケ。前回来た時からの私のお気に入り。ちゃんと硫黄の香りがする。

岩魚の塩焼きは、きちんと囲炉裏で焼かれたものだ。ホクホク。

炊き合わせは優しいお味。

信州蕎麦は、熱々のお汁につけて食べる。

食べ終わった後は、お汁で雑炊。

デザートが出てくる頃には、完全にお腹いっぱいである。

  お腹をパンパンにして部屋へ戻ると、夜食用のおにぎりが用意されていた。温泉で炊いたお米で作ったおにぎりで、野沢菜や梅が混ぜてある。お腹がいっぱいでも、ついつい食べてしまう美味しさだ。

  もう1度温泉に浸かり、部屋でゴロゴロ。硫黄の香りにまみれながら眠る。


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