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人生そのものがフィールドワーク。

漆喰塗り(7月下旬から8月上旬にかけて)

2018年09月10日 23時17分07秒 | 2018年

 新横浜の新居に引っ越してから、1階の寝室(和室)とトイレの壁の古さがどうにも気になっていた。寝室は京壁といわれる昔の和室によくあったタイプの壁で、別に崩れているとかいうわけではないものの、何か所か黒ずんでいるところがあって、子どもが寝る場所だし何とかしたいなと思っていた。トイレは繊維壁といわれる種類の壁で、見た目もごちゃごちゃして気持ち悪いし、築39年分の臭いが浸みこんでいて不潔な感じがしていた。

 そこで、この2カ所の壁に漆喰を塗ることにした。まず、ネット上で素人でも濡れそうな漆喰素材を探したところ、「漆喰うま~くヌレール」という商品を見つけた。そして、その製造販売元である日本プラスター株式会社がやっている無料の漆喰教室(@上野)に参加して、漆喰の基本的な性質や具体的な塗り方を教えて頂いた。出来映えにどれだけこだわるかにもよるが、自分でも十分出来そうな感じだ。

 さっそく上記商品と必要な備品(こて、こて板、小さなヘラ、養生関係一式など)を購入して、寝室から塗り始める。とはいっても、塗る以前の段階で、部屋全体を養生するのに1日掛かった。その後も下塗りで1日、本塗りで2日と、合計で4日間を費やした。普通に集中してやれればもっと早く出来るのだろうが、妻と交互で娘の面倒を見ながらの作業なので、どうしてもスローペースになる。ただ、作業自体は慣れてしまえば簡単だし、何より楽しい。集中し過ぎて、気付いたら2時間くらいは平気で経っている。養生が甘くて柱が白くなっちゃったとか、畳に漆喰が落ちちゃったなんていうトラブルもありつつも、自分たちとしてはかなり満足のいく出来上がりとなった。

ビフォー(養生後)。

こんな感じで端っこから塗っていきました(下塗り)。

こちらは本塗り。

無事に終了。

アフター(養生撤収後)。

 トイレのほうは空間が狭いので大変で、私では身体が入らなくて手が届かないところが多く、妻が大活躍だった。おかげで、トイレの臭いも何となくじめじめした感じもなくなり、かなり清潔感が増した。ちなみに、こちらも養生から数えると4日掛かった。寝室に比べて塗る面積はかなり小さくなったものの、やはり難易度がかなり高かった分、時間は同じくらい掛かったのだ。 

 結論としては、自分で漆喰を塗ったのは大正解だった。職人さんにお願いするのに比べたらコストはかなり抑えられたし、楽しかったし、出来映えも満足のいくものになった。部屋は明るくなり、心なしか空気も良くなった気がする。特にトイレの効果は一目瞭然で、こんなに一変するのかと驚いた。寝室で娘が壁にすりすりしても気にならなくなったのも大きい。この調子で2階の使っていない和室もやってしまおうかとも思ったのだが、妻から止められたので、ペンディングにしている。確かに、いくらリーズナブルとはいっても漆喰もタダではないので、実際に使うことになってからでもいいだろう。

 ちなみにこの家は賃貸だが、大家さんからは「屋根と外壁以外は自由にDIYして構わない」と言って頂いている。普通の賃貸物件でこんなことをしたら大問題になると思うので、その点はご留意あれ。