itchy1976の日記

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三上直行『「超」読解力』

2006年08月19日 22時13分52秒 | 書評(新書)
「超」読解力

講談社

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今回は、三上直行『「超」読解力』を紹介します。本書は、読解力をあげるためにはどうすればいいかということを問題を通して学ぶことができます。ただし、本当に基礎の部分なので、上級者向けではないことを付け加えておく。

私は現代文が苦手でも得意でもなかった。そのため、問題の難易度に影響されていたということもある。それでも、現代文の勉強は、他の科目と違って勉強がやりづらい。問題を解くということしか知らないこともある。私が、高校時代に本書を読んでいればもう少し現代文の力がアップしていただろうな。

<読解力とは>
(1)日本語についての一般的な知識:文法、言葉を知る
(2)文章を構造的に理解するための論理的思考力:接続語、指示語、論理展開の基本パターン(対立、並列、同内容)
(3)文章を理解するための背景知識:現代文では「近代」という時代の理解

(1)の日本語の知識については、中・高時代で中心に学ぶことができることだろう。本書で中心に書かれているのは(2)についてである。読解力をあげるためには、要約がいいということだ。

私が知っている範囲で、次のステップに上がるための書籍を紹介しておく。上記(1)を身につけるためには、大野晋『日本語練習帳』がいいのではないか。(2)を身につけるためには、野矢茂樹『論理トレーニング101題』、(3)は、中村雄二郎『術語集』がいいのではないかと思う。また、本書と同じ類書として、出口 汪『論理的なコトバの使い方&文章術 頭をスッキリ整理するスキルが身につく!(私のブログ記事内にリンク)』も紹介しておく。

日本語練習帳日本語練習帳

岩波書店

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論理トレーニング101題

産業図書

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術語集―気になることば

岩波書店

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