学び続ける力 (講談社現代新書) | |
池上 彰 | |
講談社 |
今回は、池上彰『学び続ける力』を紹介します。池上版学問のすすめといったところでしょうか。学び続けることは知的好奇心を満たし、学びによってもっと学びたくなるというものです。学ぶことは楽しいんだよねということを章を変えながら説明してあります。それだけといえばそれだけですね。
教養というのはすぐに役に立つような知識ではないけど、知っておくといつか使えるのではないかという知識なんでしょう。教養は別にクイズ王になるためにつけるのではないですね。教養は直接専門分野に役に立つわけではなく、なんか知らないけど知っておいてよかったという知識なのではないですかね。
「すぐに役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」という言葉がありますが、技術であったりトレンドというのはそんなもんじゃないかな。Word97の使い方みたいなやつはそのバージョンでとどまっているのであれば、使えるけどWord2010になった時には当然ながら使えないわけだよね。Wordの根本思想について学んだほうがかえって新しいバージョンになった時にすぐに対応できるということになります。
トレンドを追いかけるだけのやつは底が浅いということになりますね。教養を身に着けている人は底が深いなという印象になりますね。
ラジオアナウンサーの描写力というのは興味深かったですね。ラジオの場合はリスナーはその場面を見ることができないわけですから、音声で描写しないといけないんですね。現在の小説が描写力がないということも聞きますから、ラジオで実況しているトレーニングをしてみるのもいいのかなという風に感じます。
第1章 学ぶことは楽しい
第2章 大学で教えることになったー東工大でどういう風に講義をしているのかということがわかる。
第3章 身につけたい力
第4章 読書の楽しさ
第5章 学ぶことは生きること