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フィリピン海プレートが地殻破壊の南下をストップさせた…。(読売新聞記事・3月24日)

2011年03月28日 | 東日本大震災関連

 東北地方太平洋沖地震発生の原因である地殻変動、地殻の破壊の南下が茨城県沖で止まったのは、フィリピン海プレートが作用しているという読売新聞のニュースがありました。(3月24日)↓

  

 東日本巨大地震を引き起こした地殻の破壊が茨城県沖で止まったのは、フィリピン海プレート(岩板)によるものであることが、海洋研究開発機構の調査でわかった。 

 地殻の破壊は、宮城県沖から北と南へそれぞれ進んでいったが、南下していった破壊は、茨城県沖と房総沖の境にある同プレートの北東端でちょうど止まったとしている。 

 一般に、余震の発生領域は、地震を引き起こした地殻の破壊が起きた領域とほぼ同じであると考えられている。同機構がこれまでの探査で分かっていた茨城県沖の地下構造と、余震の発生領域を比較した結果、余震の発生領域の南限がフィリピン海プレートの北東端に一致していることが判明。同プレートの北東端が、地殻破壊の房総半島沖への南下を食い止めたとみている。

 日本列島の太平洋沖合では、東日本をのせた北米プレートに太平洋プレートが沈み込む一方、西日本をのせたユーラシアプレートにフィリピン海プレートが沈み込んでいる。

 

  


 しかし、関東地方では地殻構造が複雑で、北米プレートの下にフィリピン海プレートと太平洋プレートが沈み込む3重構造。茨城県沖は太平洋プレートの上にのるプレートが、北米プレートからフィリピン海プレートに代わる場所にあたっている。

 同機構の小平秀一上席研究員は「東海地震や南海地震の発生にかかわるフィリピン海プレートへの巨大地震の影響を評価していきたい」と話している。(以上)

 

地殻の破壊、茨城県沖で止まった…その理由は?  読売ONLINE3/24 14 :45

 

今回の地震は、太平洋プレート(岩板)が、東北地方を乗せた北アメリカプレートの下に潜り込むことによって起こる「海溝型地震」だそうです。北アメリカプレート側の地塊が、太平洋プレート側に対して乗り上げるような逆断層運動を起こしたと考えられるということです。

 

 

 日本からフィリピンにかけてのプレートの境界を示す地図。

   


 フィリピンも、日本と同じように、地殻変動による地震や火山活動が活発で、時々大きな被害をもたらします。太平洋側のフィリピン海溝から沈み込むフィリピンプレートと、南シナ海側のマニラ海溝から沈み込むユーラシアプレートに起因するものです。

私が一昨年約1年間ロング・ステイしていたバギオ市では、1990年7月16日に、マグニチュード7.8という大地震があり(バギオ大地震)、1700~2400名の死者・行方不明者が出、都市の大部分は破壊され、バギオに通じる3つの道路がすべて寸断されるなどの被害が出ました。↓

バギオ大地震から19年(以前のブログ記事・2009-07-18

 

翌1991年6月には、120万人ともいわれる被災者を出し、20世紀最大と言われるピナツボ火山の噴火が、1992年5月には、ミンダナオ島でM.5の地震がありました。

最近では、2010年3月25日、マニラの沖合南西135キロを震源とする地震(M.1)、同年4月26日、台湾南東およびフィリピンのバタン諸島で地震(M.9)、7月24日には、ミンダナオ島コタバトの南西約115キロを震源とするミンダナオ沖地震(M.4)。

そして先日3月21日の西ミンドロ州のルバング島付近を震源とするM.7の地震にはマニラも揺れました(震度3)。

 

 フィリピンの地図を見ると…。

      

  (フィリピン地図)               (フィリピンの海溝・Trenchと火山)

フィリピン周辺は、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートが重なる海溝や、トラフという海溝より幅が広い海底の谷が分布しており、プレート間における規模の大きな海底地震、また津波も発生しやすい海域だということです。



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