
「Our Lady of Remedies」(救済の聖母マリア)
マラテ教会・Malate Catholic Church祭壇中央の聖母マリアです。
9月8日は、聖母マリアさま(The Virgin Mary)のお誕生日だということです。
マラテ教会横の像には、このように書かれたプレートがあります。↓
「憐み深い聖母マリアさまのもと、このマラテ教会も、責め苦しめられているこの世界を癒やし、貧しく虐げられた人々、罰に泣いている人々とともに歩みます。
マラテの女性たちをも奮い起こさせた聖母マリア様は、人の命を育み、人生の尊さと戦争の愚かさを最も理解している、すべての女性たちの象徴です。
その女性たちとともに、イエスさまの約束された『戦争のない平和な世の中』となるために、私たちにできることを尽くすべく、ここに誓います。」
そして、キリシタン大名で、マニラで客死した高山右近とゆかりのあるサンタ・アナ教会・Sta.Ana Catholic Church。↓
「Santa Ana(聖アンナ)」は、聖母マリアの母で、祭壇中央の上方に祀られています。中央は聖母マリア・Our Lady of Abandoned。祭壇は、清楚な白いバラの花で飾られていました。
「剣を取るものはみな、やがて剣によって滅びん!」
金沢-Kanazawaとマニラ-Manila 高山右近
「最後に、フィリピンで名の通った日本人の一人『高山右近』について触れておきます。前田家の保護の下、その半生近くの二十六年間を金沢で過ごした高槻のキリシタン大名右近は、家康のキリスト教追放令により1614年に金沢からフィリピンに渡りましたが、悲運にもマニラ到着後わずか四十日余りで熱病にかかり、その生涯を終えました。しかし、その時のフィリピン人による右近追悼のミサは九日間にも及び(サンタ・アナ教会)、当時としては異例の待遇だったといいます。その右近が、『剣を取るものは皆、やがて剣によって滅びん。』という言葉を残しています。イスラム教徒とキリスト教徒が共存を模索し続ける、ここミンダナオ島で生活している私の心に、今、その普遍的なメッセージが強く響いてきます。」
(以前機関誌に投稿した記事より・2006年ダバオ市にて)
『Ave Maria・アヴェ・マリア』(シューベルト)↓
ANDREA BOCELLI (HQ) AVE MARIA (SHUBERT)
(テノール:Andrea Bocelli・アンドレア・ボチェッリ)
2009年5月25日に、ローマ・コロッセオ(コロシアム)で行われた「イタリア中部地震(4月)の被災地救援チャリティコンサート」より。
アンドレア・ボチェッリさんは、12歳の時にサッカーボールを頭に受け、脳内出血により失明。弁護士になった後も、音楽への夢をすてきれずテノール歌手となりました。
※ 写真は、教会の許可を得て撮影、掲載しています。