「神様」は変化し続ける宇宙そのもの。動の中にこそ完全な静が実在します

一流のスポーツ選手が、たまに無意識に示唆する発言の内容に、
＊　試合中の激しい動きと、極度の集中状態が「継続している」最中に、まったく突然に真逆の体験をすることが有ると言います。それは、

＊　ボールが止まって見えることが起こる。
＊　すべての他人の動きが、スローモーションに見える。
＊　大観衆の中でも、なぜか静寂の中に居た。
＊　時間の感覚が消えた。

これをスポーツ心理学では、『ゾーンに入る』と表現することがあります。
マラソン選手にも「ランナーズ・ハイ」という、時間感覚が消えて、まるでお花畑の中を走るような気持ち良い状態に入ることが起こります。

まるで、
＊　動の中に瞑想状態が在るのです。
＊　激しい運動の中に、なぜか静寂が本当に在るのです。

実は、これこそは知らずに神様の片鱗に触れているのです。
つまり信仰や精神世界とは関係が全くない、運動を極めましても、なぜか神様との邂逅体験（かいこうたいけん：出会うこと。解け合うこと）が起こるのです。

コノ世は、信仰を極めても、仕事を極めても、モノ作りを極めても、スポーツを極めましても、
まったく同じ１つなる根源的な神様を知らずに体験が出来るのです。
どの道から登っても、「それ」を極めれば、神様を身近に体験するのです。
バイトを通じても、それを極めれば神様が存在することをナントナク体験が出来ることでしょう。

だから、海外のスポーツ選手でも本当の一流選手は、信仰深い人が非常に多いです。
中途半端な選手は、逆に神を否定し、バカにすることでしょう。
やはり「何かを極める」ことで、その先に何かの存在を無意識に感得するのです。

では、なぜ激しい「動作」の先に神様を感じるのでしょうか？
ここに宇宙の秘密が存在するのです。
この宇宙も太古に、1点に激しい膨大な圧縮状態が「極まった」時に、大爆発を起こしたのです。ビッグバンです。

その大爆発により、破片が「飛び散っている最中」が今の宇宙の状態なのです。
地球上での爆発は瞬間的に飛び散って終わりますが、宇宙は初期の爆発の余波が大きすぎて、今でも宇宙は拡大中です。
もうすぐこれが終わり、宇宙は今度は逆に戻り始めて収縮に転じることでしょう。

まさに今の私たちは、宇宙が最も広がり切った時節に、地球に誕生しています。
神様こそは、
＊　変化し続ける存在
＊　止まることが出来ない存在
＊　動き続けることにより、すべてを産み続ける存在
＊　そして「動の中に、完全な静寂を持つ存在が神様なのです」。

動＝生活＝活動＝変化すること＝最中、の中にこそ本当の静寂・安心・神様が存在します。
静寂の中に、神様が居るのでは無いのです。
動、変化の中にこそ、神様は実在しています。

だから、動＝生活＝作務の無い中に、本当の瞑想は起こりません。
これは瞑想だけでは、真理が体験できないことを意味します。
いきなり静寂（瞑想）から入ろうとしても、それは全くダメなのです。
それは、お尻から食事をしようとすることと同じです。本末転倒です。
動・生活の中からこそ、本当のゾーン・瞑想・神様を体験します。

動の中での瞑想こそが、真理へと繋がります。
これと同じことを、生活・作務を重視する禅宗の開祖・道元（どうげん）さんは示唆しています。

＊　変化を恐れるな！
＊　止まろうとするな！

ということなのです。
人間も、「変化」する肉体の中に、「不変」の心が存在します。
まさに、「動」の中の「静」を体現しているのが人間なのです。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

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