「面倒なことから逃げるな」

和風建築の極地と言われます数寄屋造り（すきやづくり：住居と茶室の一体化。建物全体が茶室でもあり）の現代の名工と称されます、師匠とその高弟（こうてい：弟子の中でも特にすぐれた者）２代を特集した番組を見ました。

とにかく、その御顔が良いことに感銘を受けました。まさに職人を極めて創られた御顔でした。
とくに故人である伝説の師匠の晩年の御顔には、非常に感じるものが有りました。
（https://goo.gl/5jDRe2）

番組で紹介されていましたが、この師匠は米国のロックフェラー邸の中の、日本建築を建造された職人であり、
伊勢神宮の茶室（松下幸之助氏が伊勢神宮に茶室の献納を思い立ち、構想約10年間、 約2年間の工期と総工費約10億円をかけて完成した）
を建築された御方でした。
もちろん、高弟が現場の中心として作業をされたことでしょう。

師匠が高弟に対して長年言い続けたことは、
「面倒なことから逃げるな」
だったようです。
嫌だと思えば、逆に「そればっかりせえ」とのことです。

ここに人生の秘密が在りそうです。
心身を壊すぐらいならば、嫌なことから逃げることに、私は反対はしません。
ただ、直ぐに、始める前から、経験せずに、逃げることは反対します。

＊　経験せずに、逃げてばかりの人生の人の顔。
＊　「面倒なことから逃げるな」と思いながら、何とか心身を壊さずに継続した人の御顔。

この両者の晩年の顔は、明らかに違うと感じます。
師匠の晩年の顔写真で驚いたことは、その耳たぶが別人か？と思うほど若い頃と比べて伸びていたのです。非常な福耳に変化していたのです。まさに観世音菩薩のような耳でした。

人の顔は、
・生きながら変化して行く、
・その生き方で創られて行く、
ということを改めて見ました。

面倒なこと、嫌なこと、本当はここにこそ人生の財産が眠っていると感じます。
楽なことには落とし穴しか無い、とも言えそうです。
何でも１度経験してから、自分で体験してから、自分の進路を判断することも参考にしてください。
経験する前から、神様に助けて、と願ってもダメです。

師匠の生まれは富山県でした。
富山県からは無数の経営者が生まれ、全国に進出されています。
「面倒なことから逃げるな」は、それがアタリマエと思われている真面目な風土が富山には在りそうです。
人は、どんな道からでも悟れることを、職人に見ました。

生かして頂いて　有り難う御座います

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