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🚀 「ホンダロケット」飛ぶ日は近い? 宇宙事業の全貌明らかに「既存事業と親和性ある」 202110

2021-10-01 22:26:00 | 気になる モノ・コト

「ホンダロケット」飛ぶ日は近い? 宇宙事業の全貌明らかに「既存事業と親和性ある」
  乗りものニュース編集部  より 211001 

 大きなビジネスチャンスがあるといわれる宇宙空間。大手自動車企業であるホンダも2021年4月にロケット開発を進めていることを明言し話題になりました。
 取材してみたら、月で事業活動を行うほどのビッグプロジェクトでした。

⚫︎ホンダが考える宇宙事業のビジョン
 宇宙空間は一部で“次代のブルーオーシャン”といわれるほど、大きなビジネスチャンスがあるとされています。宇宙事業はいまやさまざまな分野から注目を集めていますが、そこにホンダ(本田技研工業)も参入を計画していることを、2021年4月下旬、就任間もない三部敏弘社長がコメントし、話題になったのは記憶に新しいところです。

 今回、それに関連する形で同社のグループ企業である本田技術研究所(Honda R&D)が、空や宇宙、ロボットへの取り組みについて説明する「Honda新領域ビジョン・テクノロジー取材会説明会」を2021年9月28日(火)に開催しました。

【ロケットだけじゃない】ホンダが考える宇宙領域
  月面で活動する「Honda アバターロボット」
 宇宙分野に関して説明にあたったのは、本田技術研究所内の先進技術研究所担当である小川 厚執行役員。そもそもホンダは、宇宙事業への参入を「宇宙領域への挑戦」と捉えており、宇宙ロケットの打ち上げだけでなく、月面での循環型再生エネルギーシステムの構築や、遠隔操作ロボットの運用まで想定していることがわかりました。

 すでにホンダは2021年6月、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と月面における循環型再生エネルギーシステムに関する実現性検討を共同で開始すると発表しています。これについては、ホンダが持つ燃料電池技術と高圧水電解技術を組み合わせることを考えているそう。

 これは月面において水を電気分解し、水素と酸素に分けて貯蔵。その水素と酸素を使う燃料電池技術を用いて発電することで、電力供給が可能となります。また酸素は月面に滞在する人の居住用、水素はロケットの燃料として、それぞれ活用可能です。こうすることで月面に循環型再生エネルギーシステムを構築し、有人活動を行えるようになるとのことでした。

⚫︎月面で活動するロボットも自前で
 月面における遠隔操作ロボットの運用については、ホンダならではといえるロボット(ロボティクス)技術がコアになるとしています。

 会場ではバーチャルな移動を可能にする「アバターロボット(分身ロボ)」の展示説明も行われましたが、これが応用できるとのこと。ASIMO(アシモ)に代表されるホンダのロボット技術を活かした多指ハンドに、独自のAIサポート遠隔操縦機能、そして自動車などに搭載されている衝突軽減のための高応答トルク制御技術などを組み合わせ応用することで、遠隔操作ロボットを実現できるといいます。

 ただ、宇宙においてリモート操作を行う場合、「通信遅延」が課題とのこと。アバターロボットを遠く離れた場所から遠隔操縦する際、通信遅延があるとうまく作業できません。この課題に対してホンダは、半自律マニピュレーション技術の共同研究をJAXAとスタートさせています。

 そして最後に解説されたのが、ロケット開発についてでした。小川執行役員の説明では、ロケット開発の端緒となったのは、若手技術者の発案がキッカケだったといいます。二輪車や四輪車、飛行機やロボットなどさまざまな製品開発を通じて培った「流体・燃焼」技術や「誘導・制御」技術などといったコア技術を磨き上げ、統合すれば、再使用型の小型ロケットが造れるのではないかと若手技術者らが提案したことで、開発がスタートしたそう。

 ロケットで小型・低軌道の人工衛星を打ち上げることができれば、コネクテッドサービスを始めとしたさまざまなサービスへの展開が可能になります。これらサービスの多くはホンダの既存事業と親和性が高いことから、開発にゴーサインが出たとのこと。ロケット開発は2019年末から始まっており、すでにエンジンの燃焼試験まで行っているとのことで、会場ではその試験の様子も動画で公開されました。

⚫︎人工衛星がより必要になることを見越して
 ホンダいわく、人工衛星は温暖化や異常気象といった地球環境を観測したり、モビリティのコネクテッド化に有効な広域通信を可能にしたりなど、各種用途に欠かせないものであるものの、現状は打ち上げ需要に対してロケットが不足している状況だそう。こうした課題を解決するためにも、低軌道向け小型人工衛星の打ち上げが可能なロケットの開発を進めているといいます。

 加えて自動運転技術の開発などを通じて培った誘導・制御技術を活かせば、打ち上げ後にロケットの一部を着陸させ再使用することも可能になることから、それを想定した研究も進めているとのことでした。

  (ホンダが開発中のアバターロボット)
 なお小川執行役員によると、打ち上げを行う発射場についても検討を開始しており、おそらくアメリカになるのではないかとのこと。また、開発中の再使用型小型ロケットで打ち上げる衛星の重さは1t以下を想定しているとの説明でした。
 ほかの登壇者からは、ホンダは世界で唯一、自動車と飛行機の両方を事業化している会社であるとのコメントが。確かに、二輪、四輪、飛行機に加えて汎用エンジンやポータブルバッテリー、ASIMOに代表されるロボットと、ここまで手広くやっている企業は世界でも稀です。

 スーパーカブに始まり、シビック、ASIMO、そしてホンダジェットと、ホンダは世界を驚かせ、変革してきました。もしかするとロケットや月面探査なども夢物語でなく、近い将来、本当に実現させ事業化しているかもしれません。

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