はいくでハイク

個人的な俳句日記です。

女郎蜘蛛

2006-09-07 10:39:03 | Weblog



 女郎蜘蛛威嚇の縞をきはだたす   朱灯

久しぶりに朝倉遺跡へ吟行に行きました。西山光照寺跡の
石佛群をしみじみと拝観して、1600年代に栄えた朝倉一族
の権力と栄華を想像して感慨深いものがありました。

こわおもての仏にまじって、いかにも柔和なお顔の仏もい
くつか見られ、400年を経ていまなお残る当時の息遣いを
紅葉のはじまった桜を吹く風にしみじみと感じました。

ふと見ると等身大のやや欠け落ちたお顔の仏に、きらきら
光って蜘蛛の囲がありました。たどっていくと大きな女郎
蜘蛛がこちらを警戒しているのです。


06/09/07 No.63

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