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第32回 看護師免許はどの養成機関で取得すべきか?

2020年09月20日 | 精神科医療とRAPT理論

看護師免許はどの養成機関で取得すべきか?

専門学校?大学、準看から通信制看護学校?

 

今回のテーマは「将来看護師として働きたい人」向きのテーマになります。

始めに断っておきますが「手に職をつけたい」と思って看護師という職業を目指すことだけはお勧めしません。

 手に職とは「看護師の国家試験に合格して免許状が交付されたら身につくものではない」からです。

 つまり、最低でも10年は臨床で勤務しないと「手に職をつけた」とは言えません。

 最低で10年です。

 どの業界でも同じようなものだと思いますが、看護の業界も例に漏れず10年やって1人前だと思います。

 義務教育が小学校6年間、中学校3年間ですから9年となり10年弱です。

 それくらい長い期間勤める事で身につくものなのです。

 皆さんは10年以上コツコツと続けてきたものはありますか?

 10年続けられるとは相当な忍耐力とその分野に対して強い興味関心がなければ継続することはできません。

 ですから「手に職をつけたい」と思うなら、10年以上続けられそうな事に取り組むべきで、そのヒントは「自分の好きなこと、興味があること、飽きずに続けられる事」を見つけだす事なのです。

 これはRAPT理論有料記事で詳細に話されています。是非興味のある方は購読されることをおすすめします。

 普通、自分が続けられそうなもの、本当に興味を持って続けられそうなものはわかりませんから、2つ、3つ同時進行で始めていくことをお勧めします。

 正社員になってしまうと、生活のため経済的理由のために、自分の時間が奪われてしまいます。

 ですから、無理に正社員になるのではなく、「自分が伸ばしたい分野」や「本当に興味のある分野、手に職をつけたい分野や業界」でアルバイトやパートをいくつもしながら、生計を立て、その分野を究めていく、続けていくことが10代、20代の人生の歩き方だと思います。

 「時給がいいから」という理由でバイトを選ぶのではなく、「自分の興味のある業界をいくつもバイトを掛け持ちし、興味のある分野を万遍なく伸ばしていくこと」が正しい自分探しの第一歩となります。

 しかもその10年を、楽しみながらかつ「独立して食べていけるように」必死に努力しながら過ごすことで、高校や専門学校、大学に進学している同級生なんかよりも、心も体も成長していくと思います。

 前置きが長くなりましたが、本題に入っていきたいと思います。

 看護師になるには、看護師免許を取得しなくてはいけません。

 誰でも看護師国家試験を受験できるわけではなく、受験資格を持っていないと試験を受けられません。

 その受験資格が取得できる方法や学校はおおまかに以下のコースに別れます。

 

 衛生看護科?専門学校?看護大学?準看10年からの通信制看護学校2年コース?

 

ここまで話を聞いて、「看護師になる方法」でお勧めする方法は予想がついている方もいると思います。

 答えは「準看10年からの通信制看護学校2年コース」です。

 準看は一見「給料が低く、就職先も少ない」と言われがちですが、リーダー業務はないものの、準看養成機関は存続していますし、エビデンスや根拠は乏しいものの短い勉強機関ですぐにいち医療従事者として「医療業界」「看護業界」を経験することができます 「医療と看護は共同問題を持つが、医療と看護は違う」というカチカチな頭にならず、保助看法の「医師の診療補助」という日本医療の現実を知ることができます。

 その業界に興味があるなら、「看護補助」「準看」「正看」という道をたどることが順当であり、「現実を見ながら着実に進むことができる」と思います。

 興味があるなら「手っ取り早くその業界で働くこと」が大切だと思います。

 そこで適正があるかどうか分かるため、

 適性があるかどうか不確実な状況で「看護学校に3年、大学に4年も通って、学費も払って免許をとったが、適正がないことがわかった」では身も蓋もないと思うからです。

 看護大学なら卒業するまでに学費、生活費、教科書代などを合わせると600万円以上します。

 国公立でも300万円以上は必要でしょう。

 600万円の車を買うとき、どれでもいいから高い車を買う人はいないと思います。

 慎重に選択するのではないでしょうか?

 乗り心地が悪かったり、燃費が悪い、デザインがあまり好きではないという理由では載り続けることができないからです。

 看護師として進路を選ぶ時というのは大きな買い物をするものだと考えてみてください。

 できれば、リースやカーシェアなどで乗り心地を確認してから買うことが良いと思いませんか?

 また周囲の口コミに耳を傾けてみてください。

 看護師として働く9割以上の人は「看護師として働きたいんだけど」と相談すると「やめとけ」と言ってきます。

 それくらい向き不向きがある業界だと体験しているからです。

 親や学校の進路担当の先生から「何もやりたいことがないなら、とりあえず手に職つけるために看護学校や看護大学に進んだらどうか?」と無責任なことを言われても信用してはいけません。

 親や先生はイメージだけで発言しているだけだからです。

 

 そういいながら、私自身「看護師という手に職をつければ全国どこでも働けるから安泰だ」という勝手なイメージや甘い考えで大学進学を決めてしまいました。

 大学は専門学校と違って、学生が多いです。

 専門学校は1クラス40名程度であり担任、副担任制度があり、父母会にも連絡があるため学生に眼が行き届きやすいです。

 しかし大学は1クラス80名~100名となるため、学生は放置状態で出席とレポートだけ提出していればとんとん拍子で3年生まで進むことができます。

 実習でもできる学生の影に隠れていると記録だけしっかりやっていれば通っていってしまいます。

 今は4年制大学でも保健師受験させないため、大学4年目は国家試験対策に費やすことができるため看護師国家試験は合格できます。

 しかし、そういった医療現場、看護現場という実態から遠い場所にいて看護師免許だけ取得しても、実際に臨床で働いてみると、体力的に知力的にも高いレベルを要求されますから「好きでなければ」「本気でやりたい」という気持ちがなければついていけませんし、2,3年で辞めてしまうのがオチなのです。

 これは何も厳しい事を言っているわけでなく、「免許だけを持っている看護師、つまり潜在看護師が2016年の段階で80万人以上いる」という現実が物語っています。

 しかも、看護大学が増設されてからそういった潜在看護師が増加傾向の一途を辿っています。

 以上のことからも、「看護師」になりたいと思うなら、「学校に入って資格を取らなければいけない」という考えを持つのでなく、下積みでケアワーカーや看護助手、準看の養成校に進んで、「その業界への向き不向き」を見定めるべきだと思います。

 遠回りに思えますが、免許だけとっても10年以上続けれなければ手に職とは言えないのです。

 また、看護学校や大学に入学して「自分は向いていないな」と考える人がいれば、思い切って方向転換した方がよいと思います。

 飲食業界1つとっても「接客するのが好きな人」「料理を丁寧に作るのが好きな人」「売上や従業員管理が好きな人」「新商品開発が好きな人」「宣伝広報が好きな人」など個性が様々です。

 「安定しているから」「給料がいいから」という理由だけで仕事をするのは地獄だと思います。

 様々な業界や職種を経験して、自分に向いている仕事、職種を見つけ出し、磨いていく方が人生は充実するからです。

 目先の損得や利害関係を捨てて自分の進路を選択してほしいと思います。

 

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