看護師辞めるなら２年生までに。看護学生の適正について 一握の砂 あなたが握りしめているものは本当に価値がありますか？

看護学校の収益は、入学金と授業料です。

人件費や施設管理費といった運営費というものは補助金や運営団体からの予算によって経営が成り立っています。

ですから、収益は純粋に学費となるため「辞めさせるな」という世界です。

専門学校よりも大学の方がその風潮が強く、看護師免許発行してあげるから、学費払って来なさいねという印象があります。

未だに「この学生は辞めさせたい」と職員室では話題に挙がります。

いやいや、教授会、理事会では「辞めさせるな、できる限りフォローして卒業させろと言われている」

と管理職と現場の教員で意見が別れることがあります。

専門学校では「現場からの声が強い」ため「いきなり退学」ではなく「留年」という形をとらせて、進路変更を勧める。

さらに「留年」させて3年生に上げないという方法を取ります。

そのために２年生の実習がターニングポイントとなります。

 

看護学生の方に「辞めるか辞めないか？進退を決める目安」として知っておいて頂きたいのは以下のポイントです。

「２年生の基礎実習が辛い」と感じた人は、３年生から始まる「領域実習はその１０倍大変だ」と思った方が良いでしょう。

「逆に、大変だけど座って講義受けているよりも実習の方が楽しい」と思える人は３年生の領域実習を乗り越えることができます。

 

一言でいえば、「向いてないから辞めれば？」とそれっぽく言われた人は、「本当に看護師に向いていない」と思います。

それはどういうことかというと

「少なくとも経験者として言わせてもらうと

あなたがやりたい道に進んでも、人間関係や不規則勤務、業務内容についていけないから、

一生の仕事にできないから、もっとお金と時間を有効に使ったほうがいい」

となるわけです。

 

「看護師辞めたい」を「看護学生辞めたい」に変えて聞いてみてください。

【看護師辞めたい人へ】辞めちゃえばいい理由について経験から話します

 

看護師は「決して頭が良い人が向いているわけではない」職業です。

ですから、「看護師に向いていない」と言われても別に「あなたはアホだから看護師にはなれない」というわけではない」のです。

ではどのような人が看護師に向いているのかというと

「①手先が器用」「②臨機応変」「③空気を読む能力がある」「④コミュニケーション能力が高い」

この３つだと思います。

物事を論理的に考える能力だけ高くても、患者を目の前にするとゆっくり考える暇はありませんから、最善を尽くして対応する器用さが要求されます。

相手が人間であるため「その場、その場で答えが違う」のです。

「１００点か０点でなく、９０～８０点くらいが取れる人」が向いています。

その場で、将棋のように熟考して１００点に近づくような時間がない仕事です。

慈善１００点取れるようにシミュレーションしていきますが、現場では９０～８０点とれるように調整していくことができる人が向いているのです。

逆に、この「調整する力」がない人は看護師には向いていないと思います。

この調整する力は「①手先が器用」「②臨機応変」な能力だと思います。

ついで「③空気を読む能力がある」ですが、看護学校では「できないことはできないと認める、嘘はつかない」という躾をされます。

つまり、その「看護学校のルールを守れること」が空気を読む能力があるだと思います。

最後に「④コミュニケーション能力」です。

言い換えると「対人関係スキル」です。

ですから、「対人恐怖」がある人や「ゆっくりと考えてから行動したり話す性格の人」には絶対看護師は向いていないのです。

つまり、「慎重な人」には向いていない職業なのです。

慎重な人は現場では動けないのです。

分からないながらも聞きながら、質問しながら手が動く人の方が重宝されるのです。

 

こういった能力がある人、特性がある人は、４０人のクラスなら、半分いれば良い方だと思います。

「お勉強はできるけど、技術が伴わない」

「のんびりしていて、お勉強も技術も伴わない」

「お勉強できないけど、技術やコミュニケーション能力がずば抜けて高い」

こんなタイプで別れます。

「看護師という仕事に興味がある、知りたいな」という人は、是非専門学校ではなく、大学に進学することをお勧めします。

「看護師として仕事がしたい。食べていきたい」と言う人は、専門学校でも大丈夫だと思います。

免許をとるだけなら、国公立大をお勧めします。

 

潜在看護師といって、看護師免許を取っても２，３年働いて辞めて復職してこない看護師が７０万人以上いると言われています。

コスパ悪い資格なんですよ、実は。

潜在看護師が増加している傾向https://t.co/LgHuveKMap
「潜在看護師数」
2002年（平成14年）度末の時点では約55万人
2010年（平成22年）度末において、潜在看護師の推計数は約71万人
（＋２０万人）

看護大学が増えたから、看護師資格だけ取って辞めてしまうからでは？ pic.twitter.com/C7sxT30Siz

— ”ねこっち”（社会派大喜利） (@B1U3rgXOvpqqhB3) July 26, 2019