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らーめん二郎とマネジメント論)「ラーメン二郎」新小金井街道店が閉店! ファン「ショックで手が震えた」...新橋店も

2018年04月22日 | マネジメント全般

<写真はラーメン二郎 小ブタ カラメ ヤサイニンニクマシ>

久しぶりに、「ラーメン」というかグルメネタについて書いていきたいと思います。

私自信、こういったデカ盛り依存症であったときが長い期間ありまして、本当に抜け出すのに苦労しました。

単純に、こういったデカ盛りが好きになったり、依存的になり、とある瞬間発作的、衝動的に食べたくなる、食べて苦しくて、財布の中身も寂しくなり、体も不健康になり、後悔することが辛くて、「心のどこかで止めたくて、止めたくて仕方ないが、やめられない」というのが、依存症(アディクション)であると思います。

現在も私は麺類は好きですし、ラーメンも好きです。

しかし、以前は週2回は外食していたのにも関わらず、現在は、全くといって良いほど外食をしなくなりましたし、そのせいか、外食でらーめんを食べることも、ましてやらーめんが食べたくなることもなくなりました。

 

前置きが長くなりましたので、今回の記事元のニュースを転載致します。

・・・・・・・(「ラーメン二郎」新小金井街道店が閉店! ファン「ショックで手が震えた」...新橋店も 2018年4月21日 12時0分 J-CASTニュース)


<「新小金井街道店」/AKIRAさん提供>

「ラーメン二郎」の都内2店舗がこの春、立て続けに閉店する。

「新橋店」(東京都港区)が2018年4月21日に、「新小金井街道店」(東京都小金井市)が5月27日に店をたたむ。

「人員不足」「(店主の)引退」のため
首都圏を中心に店舗を展開し、「ジロリアン」と呼ばれる熱烈なファンを持つ「ラーメン二郎」。

極太麺と巨大チャーシュー、背脂たっぷりの濃厚スープに大量の茹で野菜......と、ボリューム満点のラーメンで人気を集める。「野菜マシマシ(野菜多め)」といった独特の注文方法も有名だ。

今回、2011年開店の「新橋店」と2001年開店の「新小金井街道店」で、閉店を予告する張り紙が店内に掲出された。

それによると、前者は「人員不足」のため、後者は「(店主の)引退」のため看板を下ろす決断をしたという。

ジロリアンの胸中はいかに――。
両店舗の「ジロリアン」に、今回の決定に対する思いを聞いた。

まずは新橋店。多い時で月に1~2回、同店を訪れていたサービス業の男性(40)は、4月20日のJ-CASTニュースの取材に、

「新橋で二郎系が無くなってしまうのが寂しい」
と話す。あらためて新橋店の良さを振り返り、(1)他の二郎店と比べ店舗が広い(2)ビジネス街のためか比較的混まずに入店できた――の2点を挙げた。

次は新小金井街道店。同店の来店回数は60回超で、店主や店員の雰囲気が好きだったという会社員兼バンドマンの男性(32)は、

「会社の最寄りの二郎で大好きな店舗なので、ショックすぎてツイートしたときは手が震えてました」
とショックを隠せない様子。

2004年ごろから通っているという口笛奏者の男性(33)は、

「学生時代から通っていた思い出深い店なので、閉店してしまうのはとても悲しいです。どなたかが引き継いで続けてもらいたいという気持ちはありますが、スープの味やヤサイの盛りが変わってしまうようだったら、思い出は美しいままにしておいたほうが良いのかも、と思います」

・・・・・・・・(転載ここまで)

ラーメン二郎とは単純なはなし、「デカ盛りグルメ」です。

「食欲」=「満腹欲」だけを狙って、ファンは足しげく通い続けます。

ラーメン二郎のファンのブログを見ると、

「今日の豚(チャーシュー)はぱさぱさで不出来だった」

「今日のスープは乳化度が低く残念だった」

「加水率高め、高グルテンの外国産小麦で作られる自家製麺はゴワゴワしながらも、二郎独特の麺の硬さとグミのようなモチモチ感がたまらない」

など、情景描写+商品分析が豊かになっています。

まさに、「目(盛り方)を通して脳を刺激」し、ネットやブログなどの「情報(映像、文字)を通して脳を刺激」し、「強烈な味(味覚)を通して脳を刺激」する3点セットで依存症を作ります。

 

依存症を作るには、「炭水化物+油+塩分+化学調味料」を大量に使う料理をすると良いと耳にしたことがあります。

特に、「油」が重要なポイントですので、揚げ物はなかなか止められません。

その理由は「脳の成分は大半が油を原料に構成されているから」ということです。

 

「らーめん二郎 豚の餌」と表現されることがありますが、

これは「豚は何でも食べる。残飯でも食べるから、汚い盛り付け=残飯のような食べ物のようだ」と揶揄しているわけではなく、

「ラーメン二郎を食べている客はまるで豚のように、なりふり構わず食べることだけに心を奪われている、それだけ中毒が高いはまってしまうと、美味しい料理」という事です。

・・・・・・(【閲覧注意】ラーメン二郎に行列ができる、怖すぎる理由)

「二郎好き?」

このフレーズは

ラーメン通の間で、、毎日のように飛び交っている


真っ先に好きと答える者
一回行った事あるけど、まずかったたと答える者
まだ食ったことが無いと答える者

ラーメンを語る上で、絶対に無視できないのが、
ラーメン二郎である

ラーメン二郎を知らない者は、、他のラーメンをどれだけ知っていても、ラーメン通からは軽視されてしまう

ラーメン二郎はラーメン通にとって、ステータス的存在でもあるのだ


豚の餌
第一のパンチ:味
第ニのパンチ:量
第三のパンチ:麵
第四のパンチ:外観
第五のパンチ:独自ルール


まとめると
豚の餌
二郎好きの者を通称、ジロリアンと呼ぶ

そして、自らをジロリアンと呼んでいる者に、スリムな体型は一人もいない

ジロリアンである以上、豚のようにどんどんと太っていくことが義務なのかもしれない


豚が行列を作り、豚肉・豚の脂でギトギトになった餌を食べている

食べ終わった後は、自らの額から、豚の脂が混じったようなどろどろの汚い汗を垂れ流しながら席を立つ

1匹の豚が店から出て行き、次の豚にバトンタッチする


二郎ラーメンが豚の餌とも呼ばれる所以である


だがしかし、今日も明日も、ジロリアンの熱は冷めることなく、職場や学校の周りの人間に、にんにく臭をぶちまけ、みんなに臭がられながらも、それでも二郎を愛するのだ

やがて体の穴という穴から、脂とにんにくエキスが常時放出される状態となる


中毒に他ならない人間をここまで狂わせた食べ物が他にあっただろうか

 

なぜ二郎にあそこまで行列ができるのか、それは二郎には圧倒的なパンチの応酬があるからである

 

そこで今回は、それぞれのパンチを自分なりに解説し、なぜそれが行列を作ることになるのか、馬鹿でも分かるようにまとめてやる

 

第一のパンチ:味
パンチのある醤油ベース
味の素がガッツリ効いていて、
豚の脂と野菜の甘みが良い感じに溶け込んでいる

この味が、すべての人を虜にし、
行列を生んでいる大きな要素である

個人的には、ポテトチップスのコンソメ味並みに、
"正解"の味だと思っている

コンソメ味=うまい 

というのは全国民、
いや、全世界で共通の認識だと思う

それと同じ感じで、
馬鹿でも分かる味

分かりやすい味を極めたのが二郎なのだ


「うわ、こんなのうまいに決まってんじゃん」

見たいなのが、二郎のスープでも巻き起こる

※コンソメはあくまで例えであって、
 スープがコンソメ味ではない

上述のとおり、味のインパクトは間違いないが、
店舗によっても全然変わってしまうのが二郎の難点である


初めて食べた二郎があまりおいしくない店舗だと、
ハマらずに終わってしまうことが多い

そこで、二郎では店舗ごとにファンが勝手に付けたランキングがあるので、
こちらを参考にしていったほうが良いかもしれない


三田が本店なのだが、

三田が一番うまいという意見はあまり聞いたことが無い


初めて二郎を食べる方は
個人的には新代田店か、目黒店をお勧めする


どちらのスープも、もともと濃い目で、
他店舗よりも甘みが強い

最強においしいスープを飲めること間違いなしである


第ニのパンチ:量

とにかく量が多い これは全店舗共通

脂も麵もにんにくも野菜も
後悔するほどにぶち込んでくれるのだ


はっきり言って、
小食の女性には全然お勧めできない量である

麵の量を大盛にしなくても、
通常でも十分といっていいほど量が多い

 f:id:motukori:20170618225248j:plain

 


注文の際は、下記4種類のトッピングを聞かれる

野菜の量
脂の量
にんにくの量(通常は無し)
味の濃さ(濃くしたいときはカラめと答える)

全部ガッツリ行きたい人は、
全部マシマシと答えれば良い

 f:id:motukori:20170618225431j:plain

※マシマシの写真

 

 


ただし、残したら店員にボロくそに怒られる店舗もあるため、
ふざけてボリュームを多くするようなことはしないようにしてもらいたい

 

第三のパンチ:麵

二郎は麵が本当にうまい


店舗によって、ストレート麵や縮れ麵など、
麵すら分かれている

共通しているのは、
どの麵も極太
うどんかよってくらいに極太である

超一流のシコシコ麵なのだ


この食べ応えが、
脳みそ、歯、あご、舌、喉、胃に莫大なパンチを与える


個人的には縮れ麵をお勧めしている

ストレートタイプだと、口の中が、シコシコ感だけであきてしまうが、
縮れ麵は、縮れてるだけあって、シコシコ+さまざまな噛み応えを味わえるのである

舌触りもよく、縮れ麵はとにかく食いやすい

スープのくだりで紹介した、新代田の店舗や目黒の店舗は縮れ麵でもあるため、
なおさらお勧めってわけである

 

第四のパンチ:外観
黄色にまみれている
こんなに原色を使うかってくらいにまっ黄色

そして人の列列列列

 

f:id:motukori:20170618224713j:plain


これが二郎である
分かりやすく、インパクトのある外観

二郎は記憶へのインパクトを常に残している


東京都内で、20~30店舗あるはずだが、
すべてまっ黄色なのだ


基本的には外も中も汚らしく、
店舗によっては店長がにんにくを素手でわしづかみして
ラーメンのスープにブチ込んだりする

ジロリアンにとってはこれもまた二郎の醍醐味として、
逆に人気だったりもする


二郎がまだ2回目、3回目の人間ですら

「そうそう!これこれ!」

と思えるような、圧倒的な記憶定着力があるのだ


アットホームに感じてしまい出したら、
もうあなたはジロリアンなのである

 

第五のパンチ:独自ルール

二郎は独自ルールがえぐい

郷に入っては郷に従え
とはラーメン二郎のためにある言葉かもしれない


■注文方法覚えろ

上述してるが、注文方法はマシ という言葉をつかったり、
味を濃くするにはカラめという表現をする
ぜひ、初心者の方も謙虚に、二郎のルールを守ってほしい

クソ面倒だが、それがだんだん良くなってくる

 

■黙れ
また二郎は基本的に黙って食べること
店員と客がおしゃべりのせいで大喧嘩した経歴もあるらしく、
とにかく黙っていたほうがおいしく楽しめる

 

■きちんと並べ
さらに、行列は通行人の邪魔にならないよう、
店員の指示どおりにきれいに並ぶこと

並んでる最中のおしゃべりも近所迷惑になるため、
なるべく静かにしてあげてほしい

これを何度注意しても分からない学生の軍団が、
列からはずされて、30分以上並んでた時間を無駄にする瞬間を
実際にみたことがある
さすが、ストイックな二郎である

 

 二郎のルールを軽く並べてみたが、

これ以外にも細かいのは店舗ごとに存在する

 

ただ、これらを僕は二郎の戦略だとすら思っている

ルールが厳しいのは、逆に言うと、
ルールを覚えている人間は周りからは玄人っぽく見えるのだ

二郎をちょっと知っただけで、
初めて友達を連れてきたときに、"通"っぽく振舞えてしまう


「細かい決まりがたくさんあるし、
 すごくうるさい店だから、
 俺が代わりに注文してやる」 

 

的な

二郎を知ったことで、知らない人への優位性が結構増している

これは決して盛って話してるわけではない


この原理は親分肌の人間にとってはたらない

自己顕示欲の満たされ具合も半端ないのだ

 

まとめると

二郎を知らない人にとって、
二郎にまだハマっていない人にとって
二郎はなぜあんなに行列ができるか不思議でしょうがないと思う

上記で解説してきたことは、
すべて共通点がある

記憶に残る

という点だ


何かにつけ、腹が減ったときに二郎を思い出してしまう
その魔の中毒性は、実はさまざまな角度からのインパクトによって、
複合的に成り立っているのである


この人間の記憶に染み込ませるインパクトの積み重ねが、

二郎の圧倒的な人気を維持し続けているのだ

 とか考えてみたりしてるけど実際は知らねぇ

 まぁ人それぞれ、二郎を好きな人も嫌いな人も、

改めて今回の記事を読んで、二郎に行く気になってくれたらありがたい

 

とにかくカロリーがやばいから、

カロリー計算ダイエットしとけ

・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

一種の思想のようになっていますね。

実際、私がこういったデカ盛りのお店にはまっていた理由は

味もさることながら、

「他人よりも沢山食べられる、大食いによる優越感」

「お腹がはちきれるくらい食べられる満腹感」

この二つ「優越感+満腹感」による

「満足感」

を求めて足しげく通っていたのかもしれません。

実は、こういったデカ盛りグルメは、「寂しさ」「孤独感」を紛らわすために通っていたという節も、いまでは思い出せます。

上記ブロガーが書いていますが、

第五のパンチ:独自ルール

二郎は独自ルールがえぐい

郷に入っては郷に従え
とはラーメン二郎のためにある言葉かもしれない

■注文方法覚えろ

■黙れ

■きちんと並べ

 二郎のルールを軽く並べてみたが、これ以外にも細かいのは店舗ごとに存在する

 ただ、これらを僕は二郎の戦略だとすら思っている

ルールが厳しいのは、逆に言うと、ルールを覚えている人間は周りからは玄人っぽく見えるのだ

二郎をちょっと知っただけで、初めて友達を連れてきたときに、"通"っぽく振舞えてしまう


「細かい決まりがたくさんあるし、 すごくうるさい店だから、 俺が代わりに注文してやる」 的な

二郎を知ったことで、知らない人への優位性が結構増しているこれは決して盛って話してるわけではない


この原理は親分肌の人間にとってはたらない

自己顕示欲の満たされ具合も半端ないのだ

「自己顕示欲の満たされ具合も半端ないのだ」という視点も間違いないと思います。

「俺はとても良い物を知ってるぞ!」と威張る気持ち、知らない相手を見下す「不遜」な気持ち

です。

そして、ラーメン二郎では、「客とお店の関係」が対等でないことにお気づきでしょうか?

「お店>客」という力関係なのです。

このように表現すると、「どれだけ天狗なんだ?」と思われるかもしれませんが、

実はこの力関係が世の中の飲食業と違っており、強い個性と差別化が感じられるため

ジロリアンにはたまらないのかもしれません。

どこか宗教チックだと思いませんか?

ラーメン二郎やデカ盛りグルメなど食べていても、太って不健康になり、財布もジリ貧になっていくためカルト宗教と同じなのですが、味や仕組みが「らーめん界のカルト的存在」として君臨していたのかもしれません。

ラーメン店において、

①豚肉と豚骨を使うため、材料原価が他の飲食業に比べてて高コストである。

②スープを自店で一から炊いているため、ガス代等の光熱水道代がばかにならない(1ヶ月20万円)

ため、従業員を2人にしてしまし、徹底的にオペレーションコストを下げ、かつ人件費も抑制して

利益が出る構造の最終型が「らーめん二郎」といえるでしょう。

らーめん二郎が閉店するのは

「従業員不足」

「店主引退のため」

という理由ですが、

「従業員不足」とは人材を育てられなかった=経営能力がなかった

「店主引退」これまた、店主不在時の代打の人材を育てられず、体力の限界となった

つまりマネジメント不足であることがお分かりになるでしょうか?

実はこういった、飲食業界は「体力勝負」である部分が大きく、名物店主が倒れたら終わりというモロさを内包しています。

名物店主が心身ともに疲れ果てたら、そのお店は終わりとなるわけですね。

では、どうすればよかったのか?となりますが、結論から言えば、

①人材をスカウトするなりして集める

②人材を育成して、リーダーに育てる

③リーダーがさらに人材育成をする

というサイクルをまわし続けるしかありません。

つまり、マネジメント能力を身につけなければ、独立開業は難しいということになります。

そして、「人材育成」とはつまりは「教育と訓練」+「考え方の共有」

のほかありません。

厳密に言うと、教育と訓練をしながら、考え方を共有していくのです。

つまり、考え方を最初につくり、業態がつくられていくと考えても差し支えありません。

「美味しいらーめんで人を幸せにする」

のはマネジメントにおけるミッションではありません。

「どんなことをしても、美味しいラーメンを提供し続けること」が使命になってしまいます。

そのために、残業させたり、不正したりすることも厭わなくなります。

ではなく、「事業を通して、従業員を幸せにすること」

こそがミッションであるといえます。

そのために、事業は成功させなければなりませんから努力する必要があります。

しかし、いくら高い営業利益を上げている企業でも、不正や腐敗で蔓延した職場、会社で働く従業員は幸せでしょうか?

そういった企業は悪人たちがはびこり、

悪人達は「自分で努力せず、相手のものを奪い取ることばかり考え、楽してぼろ儲けしたいという怠惰な人たちばかり」です。

つまりはもっと突き詰めると

「幸せにする」の「幸せの定義をトップがどのように考えているか?」

にかかってきますね。

多くの企業は、「①物的な幸せ=お金、経済力、安定感 ②心の幸せ=やりがい、いきがい、成長

としています。

②の心の幸せこれまた曖昧で、企業のトップが勝手に作ったものに従わなければなりません。

その人の生きがいは「お金のために働くことでも、世間体のためにはたらくことでもない」としたらどうするのでしょうか?

そして、「仕事を通して成長する」以外に他の方法はないのでしょうか?

つまり、企業のトップはミッションを作るとき

「従業員の心の中に踏み込んではいけない」

し、本当に社員を大切にする企業は「心の中は不干渉で、経済的に食べていけるようにともに頑張ろう」

という企業であることがお分かりでしょうか?

たかだか金儲け企業が、従業員のこころに踏み込んでくるというのは、「完全なる宗教化」であり

企業トップが「教祖」になれると傲慢になっている証拠です。

らーめん二郎から脱線しましたが、世の中の人達は、必ず自分がトップになり「教祖」になろうとします。

そして、天地を創造した神を超えようとしています。

人間にはそれはできません。

最後は破滅が待っています。

ブラック企業の“ビジネスモデル”は、もう限界ということではないか。


 大手居酒屋チェーンのワタミが1996年の上場以来、はじめて赤字に転落した。8日に発表した14年3月期連結決算は純損益が49億円の赤字。前年は35億円の黒字だったから、天国から地獄の様相だ。


「売上高は前年比3%増の1631億円でしたが、営業利益が68%減の29億円だった。アルバイトの時給上昇が業績の重荷になったようです。もっとも、ブラック企業の風評もあり、時給を上げても求人が埋まらない。人手不足で今年度中に全店舗の約1割にあたる60店舗の閉鎖を計画していて、21億円の特別損失を計上したことも響きました」(経済紙記者)


■時給を上げても人が集まらない


 ワタミといえば、無理のきく20~30代の若者を低賃金でコキ使うことで成長してきたブラック企業の代表格だ。


 求人情報会社によれば、飲食店のアルバイトの平均時給は12年1月の920円から25カ月連続で増えていて、942円に上がったという。バイトの給料がちょっと上がっただけで、経営が立ち行かなくなってしまう。


 ワタミの桑原社長も、決算発表の会見で「われわれの成長戦略が曲がり角に来ている」と認めていた。“ブラックビジネスモデル”は崩壊寸前ということだ。


「すき家」のゼンショーホールディングスも、人手不足を理由に今年2月から4月にかけて123店舗を休業し、124店舗が深夜・早朝営業を休止した。


 人手不足は外食、サービス、建設業界などに広がっている。時給を上げても応募が増えないという。自業自得だが、とくにブラック企業の烙印を押された会社には、アルバイトが寄りつかない。


 そもそも、人件費を安く抑えて、労働者を酷使してボロ儲けしようという発想が間違っていたのだ。


 ところが、安倍首相はさらに人件費を安くしようとしているのだから、どうかしている。


「安倍首相は<有効求人倍率が上がった>と自慢していますが、そのほとんどは短期雇用の非正規社員です。アルバイトの平均時給が上がる一方で、正社員の所定内給与は22カ月連続で減少している。アベノミクスで給料が増えるなんて大ウソだし、クビ切り自由の“限定正社員”や残業代ゼロの“ホワイトカラーエグゼンプション”を導入して、企業が安く使い捨てできる労働力をさらに増やそうとしているのが安倍政権です。サラリーマンの給料が上がらなければ、お父さんの小遣いが減って、居酒屋にも行けなくなる。いまやワタミで飲めるサラリーマンは恵まれた人たちなのです。それで外食産業の業績は悪化し、正社員の給料も上がらない。こういう悪循環に陥っているように見えます」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)


 アベノミクスの矛盾がここにも表れている。

・・・・・・・(転載ここまで)

・・・・・(Hayato Ikeda2013年06月03日 09:24「ブラック企業ではない」というワタミ会長の発言に漂う、抑えられないブラック企業臭)

 

この発言については「ワタミが自らブラック企業告白をしている件について」という興味深い指摘がアップされていますが、ぼくはまた違う切り口で違和感を覚えました。

「修行搾取」の危険
気になったのは以下の発言。

「もちろん、不満や不安を持つ従業員も いることでしょう。でも、皆様の勤務されている会社にも、大なり小なり、そうした不満や不安を持つ従業員の方がいらっしゃるのではないでしょうか。そして、そうした不満や不安を乗り越えた先に、大きな成長を手にすることができ、夢に近づくことができることもあるはずです」

ワタミ会長「ブラック企業」に反論 「不満不平を乗り越えれば夢に近づける」 : J-CASTテレビウォッチ

あくまで一般論として「そういうこともあるはず」という言葉の濁し方をしているので、こういうツッコミは無粋なのですが、過去の発言と合わせて読むと、どうもツッコミの手を止められません。

 

渡邉美樹氏は以前、プレジデントに掲載された記事の中で、こんな発言をしています。

「人間が働くのは、お金を儲けるためではなく人間性を高めるためである」

これが僕の信念です。コツコツ仕事を続けていると、必ず人間性は高まります。だからワタミグループは、よけいな分野への投資をせず、コツコツ型の事業しか手掛けていないのです。

ハッスルする人は、出世できないのか 職場の摩訶不思議10篇:PRESIDENT Online – プレジデント
「人間が働くのは、お金を儲けるためではなく人間性を高めるためである」という言葉と、「不満や不安を乗り越えた先に、大きな成長を手にすることができる」という言葉をちょっといじわるに切り貼りすると、「仕事の中で直面する苦労はある種の「修行」機会である。社員はそれを通じて成長していくのだ」という価値観が浮き上がってきます。

これはこれでひとつの価値観ですが、会社経営者が「仕事は修行だ」という価値観をもつことは、かなり危険です。

そういう価値観をもった組織のなかで働く人たちは、仕事に苦痛を感じたときに、「会社が悪いのではなく、これは私が未熟だからだ。修行不足なんだ」と考えるようになります。

バイトのスタッフが足りなくててんてこ舞いになったとしても、「十分な予算を与えない会社の仕組みがおかしい」と考えるのではなく、「これは試練なんだ。乗り越えた先には成長や夢があるんだ。頑張ろう」と、問題を自己責任に帰着させてしまいます。その先にあるのは、うつ病や体調不良による自己都合退職です。

(自己都合退職の追い込みで)むしろ多いのは、直接「辞めろ」とは言わずに「自分から辞めるしかない」状態へと追い込むことである。絶対にこなすことができないノルマを課し、これができない場合に「能力不足」を執拗に叱責するなどである。(中略)そして、ひとたび鬱状態になれば、「辞めたほうがいいのではないか」という「アドバイス」も親切なものに聞こえてくる。苦しい状況から一刻も早く脱するために、「自己都合退職」の書類にサインする。

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)

さて、そうして得をするのは、もちろん経営者です。「修行」という名の下に搾取をしている、といっても過言ではないでしょう。この「修行搾取」はベンチャー界隈における「無給インターン」のなかにも見受けられます。本人が納得して搾取されちゃってるので、実にたちが悪い搾取スタイルです。夢を見がちな若者ほど、騙されてしまいそう。

と、少々意地悪な言い方になってしまいましたが、ワタミがそういう「修行搾取」が行われている会社であるかどうかは、ぼくにはわかりません。

修行搾取をしているかどうかの判断基準は

・トップが「仕事の苦労は成長の糧だ」と積極的に説いていないか
・「成長」を乗り越えた暁には、それに見合った十分な金銭的評価を与えているか
・そもそも「仕事を通じた人間的成長」が社内評価に反映されているか
・「使い捨て」にしていないか。労働者を一人の人間としてみているか
・うつ病にかかったスタッフを「自己責任」に追いやっていないか

なんてところになるでしょう。実態を詳しく知る人の意見を読みたいですね。

サラリーマンを二年やってドロップアウトしたぼくから言わせれば、「仕事の苦労は成長の糧だ」みたいな価値観は、前時代的な呪詛だとすら考えています。この価値観に、どれだけの人が苦しめられているのか。自己責任に追いやられているのか。

ぼくはマッチョな論理、人を破滅に追いやる論理に与したくありませんので、むしろ「仕事で苦労するのは、自分ではなく、その会社の仕組みに責任がある」という価値観を勧めたいです。自分が未熟だから仕事ができないんじゃなくて、会社の人材の使い方がおかしいんですよ。

強いて個人に責任があるとしたら、いつまでも「苦労する環境」にとどまってしまうことくらいでしょうか。我慢・苦労を糧に成長しようとするくらいなら、元気なうちに自分に合った場所を探しまわるべきです。

そんなわけで、渡邉氏の発言からは、「修行搾取」の臭いが漂ってきます。ぼくは会社嫌い、体育会系嫌いなので、どうしても嗅ぎ取ってしまいます。

個人的には、もっとドライに「うちの会社は雇用を提供するが、人によっては合わないだろう。確かに仕事は成長の機会をもたらすが、うちの会社で修行しようだなんて、なるべく考えないでほしい。だが、うちの風土に合うプロフェッショナルは、どんどん集まってほしい」とでも語ってほしいですね。

会社をある種の教育機関にすることは経営者の夢なのかもしれませんが、それは搾取と紙一重でもあるのです。

・・・・・・・(転載ここまで)

企業利益だけを求めたトップはこうなります。


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