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⑩日蓮正宗への入信 ②

2023年01月23日 | 法華講員の心得(一)

大白法 令和3年5月1日(第1052号)から転載

 妙法の振舞い

 『法華講員の心得』より

  ⑩日蓮正宗への入信    ②

 

⚫御授戒

 御授戒とは、一切の謗法を捨てて日蓮大聖人の正法を信仰することを御本尊に誓う儀式です。その際は、日蓮正宗の数珠と経本を用い、人生の新たな出発にふさわしい心がまえで臨みましょう。

⚫御本尊下付

 御本尊下付とは、寺院より御本尊をお貸し下げいただくことをいいます。

 私たちは、総本山の本門戒壇の大御本尊を信仰の根源とし、所属寺院を信心の拠り所としていきます。さらに、勤行・唱題をはじめ日々の信心修行のため、私たちの家庭に、大御本尊のお写しである御本尊を下付していただくのです。

 御本尊のお取り扱いは丁重にし、自宅にご安置する際には、僧侶の導師により、厳粛に入仏式を行います。僧侶が出仕できないときは、その指示により、法華講役員などが導師をつとめます。

⚫勧誡式

 勧誡式とは、日蓮正宗に入信しながら、創価学会などの邪義に惑わされて正しい信心を見失った人が、日蓮正宗の信徒として再出発するために行われる儀式です。

 ここでは、再入信にあたって、二度と謗法をおかすことなく、信行に精進することを御本尊にお誓いします。

                             (法華講員の心得 三〇㌻)

 

 [信行のポイント]

 御授戒

 入信者は、謗法払いをした後、本宗寺院で御授戒は、一切の謗法を捨てて、日蓮大聖人様の御教えを信じ、三大秘法の仏法を受持信行していくことを誓う崇高な儀式です。

 大聖人様は、『教行証御書』に、

 「此の法華経の本門の肝心妙法蓮華経は、三世の諸仏の万行万善の功徳を集めて五字と為(せ)り。此の五字の内に豈万戒の功徳を納めざらんや。但し此の具足の妙戒は一度持(たも)って後、行者破らんとすれども破れず。是を金剛宝器戒とや申しけん」(御書 一一〇九㌻)

と、妙法受持による大功徳を御教示です。 金剛宝器戒とは、文底下種の妙戒のことで、どのようなことがあってもこの妙戒は破られることなく、その人の生命に存続します。

 入信者は御宝前において読経・唱題の後、御僧侶から御本尊を頭の近くに頂戴して御授戒文を受けます。このとき、生涯にわたる精進をお誓いいたします。

 新入信者が厳粛な気持ちで御授戒に臨めるよう、寺院参詣の際に身なりを整えることを教え、当日は本人・ 紹介者共に、厳粛な儀式にふさわしい服装で参加するよう努めましょう。

 

 御本尊下付

 御本尊は、日蓮正宗の信仰をし、幸せになる上で最も大切な功徳の根源です。

 総本山第二十六世日寛上人は、加賀金沢の信徒・福原式治氏に与えた書状の中で、

 「本尊等願いの事之れ有るにおいては遠慮なく申し遣へし(中略)たとへ授戒候とも本尊なくは別て力も有(あら)ましく候」

  (福原式治への御狀)

と仰せで、御本尊をお受けすることの大事を御教示です。

 大聖人様は、四条金吾殿夫妻に御本尊を授与されるに際し、

 「其の御本尊は(中略)日蓮がたましひをす(墨)みにそめながしてかきて候」 

  (御書 六八五㌻)

と仰せです。御本尊を自宅に御安置申し上げることは、大聖人様が自宅に御出ましになることですから、家の中で最もよい場所に御安置し、常随給仕に努めましょう。

 紹介者は、信心の基本である勤行・唱題は申すまでもなく、お給仕の作法なども自ら手本を示して御本尊に自他の幸せを祈っていくことを教えて育成していくよう努めましょう。

 

 勧誡式

 仏が衆生を化導される在り方として、成仏・得道の教えを勧める勘門と、悪を誡め成仏・得道を促す誡門があり、勧誡とは、善を勧め、悪を誡めることです。

 勧誡式は、ひとたび当宗に入信しながら、正しい信仰を見失って退転した人が、再び謗法を犯すことなく日蓮正宗の信仰を貫くことを誓う儀式です。

 御授戒の際に立てた誓いを反(ほ)故(ご)にして、生涯懺悔なき者は、

 「少しも謗法不信のとが候はゞ、無間大城疑ひなかるべし」

  (同 九〇六㌻)

と諌められる通り、堕地獄の苦しみを必ず被るため、誡門を面(おもて)として折伏すべきです。

 しかし、謗法を悔い改める者に対しては、「謗法不信のあかをとり、信心のなはてをか(固)たむべきなり。浅き罪ならば我よりゆるして功徳を得さすべし。重きあやまちならば信心をはげまして消滅さすべし」(同)

との御慈悲あふれる御教導に従って、勘門を面として、自行化他の信行に共に邁進し、大いに信心を励まして、互いに異体同心を心がけ成仏を期すべきです。

 信心の出発・再出発に臨む新たな地涌の眷属が陸続と輩出することを願い、このたびの大佳節に際し、折伏・育成に一層精進してまいりましょう。