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⑧社会から信頼される人になりましょう

2023年01月20日 | 法華講員の心得(一)

大白法 令和3年2月1日(第1046号)から転載

 妙法の振舞い

 『法華講員の心得』より

  ⑧社会から信頼される人になりましょう

 日蓮正宗の信仰は、けっして現実の生活からかけ離れたものではありません。

 日蓮大聖人は、

 「法華経を信仰する人は、世間の道理をも弁えることができる」

  (意訳・観心本尊抄)

と教えられています。

 私たちは、日蓮大聖人の仏法を信仰することによって、正しい人生観をもち、良識ある社会人として人格を磨いていくことができるのです。

 信仰によって培われる慈悲の心は、他人に対する思いやりとなり、仏を敬う真心は誠実な人格となってあらわれます。これらの思いやりと誠実な人柄は、おのずと周囲からの信頼を生むことになります。

 私たち法華講員は、信仰によって福徳を積むとともに人格を磨き、社会から信頼される人になるよう精進しましょう。

 (法華講員の心得 二六㌻)

 

[信行のポイント]

 生活の上に信仰を実践しよう

 一般に社会活動の目的は、人々がよりよい生活を享受し、精神的にも物質的にも安定した幸せを得ることにあります。そのために、それぞれの立場や能力に応じた役割を担い、様々な生活が営まれています。

 このことを一歩立ち入って考えてみると、本当に安心した生活、幸せで充実した人生を願うならば、個々人レベルでの心がけや姿勢だけでは足りないことが、現実の社会を見れば明らかでしょう。

 理想的な社会にしていくためには、 一人ひとりが日蓮大聖人の仏法を信仰していくことが大切です。

 本文には、『観心本尊抄』の、

 「天晴れぬれば地明らかなり、法華を識る者は世法を得(う)べきか」

  (御書 六六二㌻)

との御文が引用されています。

 この御金言には、 「空が晴れわたれば、大地全体が日に照らされて自ずと明らかになる。本因下種の法体たる妙法の大御本尊への確かな信仰に撤すれば、自ずと世法の全体を体得し、少しも迷うことがない」と御示しです。

 私たち凡夫は、正しい仏法に依って初めて、正しい心・正しい人格を築くことが叶い。世間の事象の本質を見極めることができます。法華講員は、 既に尊い仏法を教えていただき行ずることのできる立場にあります。 ですから、日々の信行によって培った生命力と人間性を発揮して、自他の幸福のために努力を惜しむべきではありません。

 大聖人は『檀越某御返事』に、

 「御み(仕)やづか(官)いを法華経とをぼしめせ。『一切世間の治生産業は皆実相と相違(い)背(はい)せず』とは此なり」(同 一二二〇㌻)

と御教示あそばされています。

 「御みやづかい」とは、仕事や学業などの実生活のことです。私たちの生活は、そのまま妙法の信仰の現われであり、功徳を実証する貴重な場となるのです。

 

  世の模範となろう

 法華講員が日蓮正宗の信仰を行ずる規範として『日蓮正宗法華講連合会規約』があります。この規約の第十二条の中に、

 「(3) 篤(あつ)く三宝を敬(うやま)い、日蓮正宗信徒たることを深く自覚し、四恩報謝の念を体し、もって世人の模範となること」とあります。日蓮正宗の仏法僧の三宝への清淨な信心を根本に、善業をもって人々に報い、また社会にはよき国民の務めを果たし、「世人の模範となること」は法華講員にとって大切な心得なのです。

 大聖人は『崇峻天皇御書』 に、

 「教主釈尊の出世の本懐は人の振る舞ひにて候ひけるぞ」

  (御書 一一七四㌻)

御教示あそばされています。

 閻浮提第一の正法を信受し日蓮大聖人の弟子檀那として広布の大道に生きる者には、それにふさわしい生き方があります。具体的には、正しい信仰に裏打ちされた、品位と礼節を保ち、常識と節度ある言動を心がけること。また、誰人に対しても誠実に慈悲をもって接し、世の模範となることです。このことについて、総本山第六十七世日顕上人は、

 「広布の確実な進展とともに法界を浄化し、清気・清風を世に送り、国家社会の自他倶安同帰寂光の礎を建設」(大白法 四一四号)

と御指南されました。

  また御法主日如上人猊下は、

 「日頃の振る舞いこそが布教であります。(中略)多くの人々を正しく導くために、身口意の三業にわたる強盛なる信心に励み、もって不軽菩薩がそうであったように、人に説得力を持つ力を身につけていくことが肝要であります。そして、そのためには、たゆまない普段の仏道修行、日常の振る舞いが大事であることを銘記すべきであります」(大日蓮 七三九号)

と御指南されています。

 私たちは、自らが勤行・唱題の実践を重ね折伏に励む中で、妙法の振る舞いを行ずることが叶い、人格が磨かれていくのです。

 折伏相手から「あなたの言うことならば信頼できる。私も信心してみよう」と言ってもらえるような、社会に信頼される法華講員となれるよう、精進してまいりましょう。

 (次回は三月一日号に掲載予定)