日本海側の大雪、ピーク過ぎる-京都で20センチ(北國新聞)
寒波は一応去ってくれたようです。朝は十分寒かったし、雪がしんしんと降っていましたが、雪温は高そうでした。午前中はテルメ金沢で温泉入ってたんですが、そこを離れる正午頃には雨に変わってました。
九州大学生体防御医学研究所(通称、生医研)の中山先生とこの仕事です。僕はQ大時代、医学系研究科分子生命科学専攻の研究室にいたんですが、この研究所の近くの基礎A棟で働いていました。中には当時の僕のことを覚えてくださっている先生がいたりして、油断ならないのですよ。(笑)
がん転移、たんぱく質関与=薬で抑制、マウスで確認―九州大(時事通信) - goo ニュース
記事のしょっぱなに出てくる文『がんの周りにあり、増殖や転移を促す細胞の集まり「がんニッチ」に関わるたんぱく質を発見した』というところで、もう一般の方にはなんなのかよーわからんでしょう。キーワードは「ニッチ(niche)」。Wikipediaによると、ニッチとは直訳すれば「隙間」や「くぼみ」のことであり、もともとは生物学で「生態的地位」を表す用語でして、一般には「隙間」や「適所」のこと。経済では隙間産業とか特定層に根強くある市場を指す意味で使われます。
んで、「がんニッチ」・・・がん幹細胞ニッチの説明は、天下のNature(日本語版)でどうぞ↓
がん幹細胞が自らを育む環境を作り出すことを発見 (NATURE)
東京大学医科学研究所分子療法分野/がん分子標的研究グループの後藤典子特任准教授のお仕事の紹介記事です。今彼女は金沢大学がん進展制御研究所で教授やってます。気になる若者は是非金沢へ♪
がん幹細胞は、培養すると直径100 μm程度の球状の細胞塊(スフェア)を形成し、このスフェアはがん幹細胞ニッチとなって、がん細胞を増殖させることが知られています。「がん幹細胞」というのは、がんを産み出す元になる細胞でして、こいつが生き残るので抗がん剤が効かないどころか、生き残った時にはさらに強力になっとるんです。こいつが周囲の微小環境を整えて自ら増殖しやすい環境を作り出すしくみがあるわけです。この環境が「がん幹細胞ニッチ」。
元記事に戻ります。
がん患者約400人の血液を分析。たんぱく質「Fbxw7」が少ない人は、がんを再発しやすいことを発見しました。このFbxw7を欠損させたマウスでは、白血球を呼び寄せる働きを持つたんぱく質「CCL2」が増え、転移したがん細胞の周りに白血球などが集まって通常より大きなニッチを作っていたことがわかりました。Fbxw7が低下するとCCL2が増え、ニッチができる速度が速まります。CCL2はケモカインの一つで、主に単球や血管内皮細胞、線維芽細胞、骨芽細胞などから産生され、単球やメモリーT細胞、樹状細胞を組織障害部位や感染部位に誘引します・・・え〜と・・・要するに記事文中にある「白血球を呼び寄せる働きを持つ」ってことです。んで、CCL2を抑制する薬剤「プロパゲルマニウム」をマウスに投与すると、転移部位に白血球が集まらなくなり、がんの大きさが4分の1~10分の1になったそうです。プロパゲルマニウムはB型肝炎の薬として販売されております。B型肝炎は、劇症肝炎に至りまして、肝臓がんの原因になります。怖いですねー。
脱線した・・・
えと・・・がんって、転移するのが怖いんですよ。悪性化ってそういうことなんで、死なないがんって、たいてい転移しないがんです。その転移に必要なタンパク質を見つけてそれに対する薬のめども見つけたってとこがすごいんですな。
ちなみにケモカインCCL2を研究している研究室はがん進展制御研究所にもあります。気になる若者は是非金沢へ♪
1月1日にサウジアラビアのアブドラ国王入院のニュースを拾いました。
サウジ国王は肺炎で呼吸助けるため一時チューブ装着、容体は安定 (REUTERS)
肺炎だったようです。もう一週間ほど入院されるそうです。90歳とはいえ、実権をにぎっておられる存在です。もうひとつの中東の大国エジプトがグダグダの状況で、どうすんだ?
20世紀の権威ある存在が、近代医療の発展に合わせて存命なのは良いのですが、終身で権威を保ち続ける状況は問題です。日本のように平和な国家なら天皇陛下が終身でお務めになっても問題ないですが、ダライラマ法王は跡継ぎを決めるなとさえゆうてるみたいですし、タイ国王もご高齢で跡継ぎがはっきりしない状況が今のタイ国の混迷の遠因になっていると聞きます。
とりあえず、原油価格を市場だけに支配させるかどうかの瀬戸際ですよ。米国がキューバを抱き込みにかかってるのは、中米のもうひとつの雄ベネズエラのとどめを刺すためともいわれております。あそこが、原油価格低下で最初につぶれそうですからね・・・。
本日のお酒:KIRIN CLASSIC LAGER + 立山 特別本醸造 + 司牡丹 純米吟醸 封印酒 + 天狗舞 純米 旨醇
寒波は一応去ってくれたようです。朝は十分寒かったし、雪がしんしんと降っていましたが、雪温は高そうでした。午前中はテルメ金沢で温泉入ってたんですが、そこを離れる正午頃には雨に変わってました。
九州大学生体防御医学研究所(通称、生医研)の中山先生とこの仕事です。僕はQ大時代、医学系研究科分子生命科学専攻の研究室にいたんですが、この研究所の近くの基礎A棟で働いていました。中には当時の僕のことを覚えてくださっている先生がいたりして、油断ならないのですよ。(笑)
がん転移、たんぱく質関与=薬で抑制、マウスで確認―九州大(時事通信) - goo ニュース
記事のしょっぱなに出てくる文『がんの周りにあり、増殖や転移を促す細胞の集まり「がんニッチ」に関わるたんぱく質を発見した』というところで、もう一般の方にはなんなのかよーわからんでしょう。キーワードは「ニッチ(niche)」。Wikipediaによると、ニッチとは直訳すれば「隙間」や「くぼみ」のことであり、もともとは生物学で「生態的地位」を表す用語でして、一般には「隙間」や「適所」のこと。経済では隙間産業とか特定層に根強くある市場を指す意味で使われます。
んで、「がんニッチ」・・・がん幹細胞ニッチの説明は、天下のNature(日本語版)でどうぞ↓
がん幹細胞が自らを育む環境を作り出すことを発見 (NATURE)
東京大学医科学研究所分子療法分野/がん分子標的研究グループの後藤典子特任准教授のお仕事の紹介記事です。今彼女は金沢大学がん進展制御研究所で教授やってます。気になる若者は是非金沢へ♪
がん幹細胞は、培養すると直径100 μm程度の球状の細胞塊(スフェア)を形成し、このスフェアはがん幹細胞ニッチとなって、がん細胞を増殖させることが知られています。「がん幹細胞」というのは、がんを産み出す元になる細胞でして、こいつが生き残るので抗がん剤が効かないどころか、生き残った時にはさらに強力になっとるんです。こいつが周囲の微小環境を整えて自ら増殖しやすい環境を作り出すしくみがあるわけです。この環境が「がん幹細胞ニッチ」。
元記事に戻ります。
がん患者約400人の血液を分析。たんぱく質「Fbxw7」が少ない人は、がんを再発しやすいことを発見しました。このFbxw7を欠損させたマウスでは、白血球を呼び寄せる働きを持つたんぱく質「CCL2」が増え、転移したがん細胞の周りに白血球などが集まって通常より大きなニッチを作っていたことがわかりました。Fbxw7が低下するとCCL2が増え、ニッチができる速度が速まります。CCL2はケモカインの一つで、主に単球や血管内皮細胞、線維芽細胞、骨芽細胞などから産生され、単球やメモリーT細胞、樹状細胞を組織障害部位や感染部位に誘引します・・・え〜と・・・要するに記事文中にある「白血球を呼び寄せる働きを持つ」ってことです。んで、CCL2を抑制する薬剤「プロパゲルマニウム」をマウスに投与すると、転移部位に白血球が集まらなくなり、がんの大きさが4分の1~10分の1になったそうです。プロパゲルマニウムはB型肝炎の薬として販売されております。B型肝炎は、劇症肝炎に至りまして、肝臓がんの原因になります。怖いですねー。
脱線した・・・
えと・・・がんって、転移するのが怖いんですよ。悪性化ってそういうことなんで、死なないがんって、たいてい転移しないがんです。その転移に必要なタンパク質を見つけてそれに対する薬のめども見つけたってとこがすごいんですな。
ちなみにケモカインCCL2を研究している研究室はがん進展制御研究所にもあります。気になる若者は是非金沢へ♪
1月1日にサウジアラビアのアブドラ国王入院のニュースを拾いました。
サウジ国王は肺炎で呼吸助けるため一時チューブ装着、容体は安定 (REUTERS)
肺炎だったようです。もう一週間ほど入院されるそうです。90歳とはいえ、実権をにぎっておられる存在です。もうひとつの中東の大国エジプトがグダグダの状況で、どうすんだ?
20世紀の権威ある存在が、近代医療の発展に合わせて存命なのは良いのですが、終身で権威を保ち続ける状況は問題です。日本のように平和な国家なら天皇陛下が終身でお務めになっても問題ないですが、ダライラマ法王は跡継ぎを決めるなとさえゆうてるみたいですし、タイ国王もご高齢で跡継ぎがはっきりしない状況が今のタイ国の混迷の遠因になっていると聞きます。
とりあえず、原油価格を市場だけに支配させるかどうかの瀬戸際ですよ。米国がキューバを抱き込みにかかってるのは、中米のもうひとつの雄ベネズエラのとどめを刺すためともいわれております。あそこが、原油価格低下で最初につぶれそうですからね・・・。
本日のお酒:KIRIN CLASSIC LAGER + 立山 特別本醸造 + 司牡丹 純米吟醸 封印酒 + 天狗舞 純米 旨醇
がんのニッチは癌細胞を育てます。
けっこう流行の研究分野なんですよ。そういう
意味では「ニッチ」ではないですねぇ。w w w