遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

オープンキャンパス

2007-08-09 22:17:27 | 大学生活
昨日と今日は大学のオープンキャンパスで高校生がいっぱい来ていました。まあ、研究所は関係ないです。関係ないんですが、昨日の昼遅く学食に行ったらほとんど学生達に食べ尽くされててすごいことになってました。すごすごとお盆を元に戻して学食を出て外の食堂に行きましたよ。
高校生向けのオープンキャンパスもいいですが、できれば大学院生のためにやっても面白いかなと思います。でも、そこまで気を使う必要はないかなー。いきなり入っていって、そこで頑張れないなら将来プロになる力なんかないですからね。米国では、研究室選びのためにわざと院試を受けずに1年間テクニシャンとして働いて研究室内の雰囲気を確かめてから大学院に進学する学生がいました。そこで学んだことで学問の社会に打って出るのですからそれくらいのことしてもいいと思います。日本じゃ、履歴に1年のブランクが空くと良くないっていうしょーもない考え方が一般的でできませんね。

大学院に行くと専門書や論文と格闘することになります。しかも日本語じゃない。まあ、書く方も日本語が楽なんですが、英語で書いたものでないといっさい評価されませんからしょうがないです。
我々の分野の論文は、緒論(introduction)、材料と方法(Materials and MethodsまたはExperimental Procedure)、結果(Result)、考察(Discussion)で出来上がってます。論文を書く時に重要なのは、もちろん『結果』と『考察』ですが、読む時に重視しているのは『材料と方法』です。異論はあるでしょうが、「どういう実験をしたのか?」を僕は重視します。だって、実際の実験に役立つ情報はそこに書いてあることが多いんだもん。結果なんか論文のタイトル読んだら察しがつきます。もちろん、自分の研究テーマと近い論文なら『結果』の重箱の隅までつつくように読みますが。実は、『考察』はほとんど読みません。著名な先生の論文の考察なら読みますけど、たいてい面白くもないし役に立たない文章なことが多いっス。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする