滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

設計料・・いくらまでなら払ってもいい・・!?

2008年03月23日 | 建築
いつものように定期購買している雑誌に、ネット上で新築の戸建住宅を既に購入している、又は購入予定の30~50歳の人に『予算3000万円だと仮定します(建物のみで、土地代などは含まない)。設計料はいくらまでなら出してよいと考えますか?』(1つだけの回答)というアンケート調査の結果が掲載されていました・・・。

結果はというと、1番多かった回答が「100万~150万円未満」で25.5%、2番目が「100万円未満」の25.0%、3番目に「150万~200万円未満」の21.0%と続きます。「400万円以上」は2.0%ですから、ほとんど無いという事です・・。
では、どんな設計者なら設計料を多く払ってもいいと思うのでしょうか・・。自由意見欄を見ると、キーワードは「聞く」、「提案」、「説明」です。『家族の要望を聞いて、一番よいアイデアを出してくれる人』とか、『何度でも相談に乗ってくれて、複数のプランを提示してくれる人』さらに、『無理な提案には、その理由を納得できるように説明してくれる人』といった意見が見られます・・。

えらそうな事を言いますが、私にしてみれば普通に当たり前のことだと思うのですが・・・。
私はいつも、最初にできるだけ時間をかけてお施主さんと話をします。建築に対する要望や夢などは当然ですが、建築に関係のない話もよくします・・、実はそういう関係のない話の中に意外とヒントがあることも少なくないからです。この最初の段階で時間をかけないと、その人の価値観、大切にしているもの、その人にとっての意味性を読み取ることができず、建物が完成したときに本当の意味で喜んでもらえないのです。
複数のプランを提案するのも当然のことです・・、5回以上はプランの提案や修正をしないと、その土地での要望を適えるプランの解き方が一番いいのはどういう解き方なのか・・ということをお施主さんに納得してもらえません。
納得できる説明についても、基本計画から工事監理そして完成するまで(完成後もですが・・)、一つ一つ説明し納得のうえで進めていくのが基本中の基本です・・、「これぐらいは説明しなくてもいいだろう」というような些細な事が大きな誤解を生み、お互いの信頼関係が根底から崩れるようなこともあり得るのですから・・。

とまぁ・・、いろいろ書きましたが、設計者にはデザイン力だけでなく「会話力」・・コミュニケーション能力も必要だという事です。
(これも当たり前の事なのですが・・・。)









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