滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

2012 F1マシン

2012年03月04日 | F1
前回の記事でお話しましたHSプロジェクトも先月末に無事竣工しました・・・。もともと工期がきびしいプロジェクトだったので、工期内に引渡すことが出来て、ここ2~3日は気が抜けてしまい・・なんだかほっこりしています。
とは言っても、今週からS-HILLプロジェクト(有料老人ホームの増築・全面改修)の工事がはじまります。こちらも工期がきびしいので、もう一度戦闘モードに気合いを入れ直して頑張らないといけませんね・・。

F2012

という事で、今日は久しぶり(1年以上のご無沙汰かな・・)のF1のお話です・・。開幕戦前の最後の合同テストが連日行われていますが、2012年F1マシンの特徴は何と言っても「カモノハシノーズ」と呼ばれる段差ノーズです。
フェラーリの2012年F1マシン「F2012」(上の画像)にも今シーズンのトレンドとも言える段差ノーズが採用されています・・。

各チームが今シーズンのマシンをぞくぞくと発表する中で、その醜い形状が大きな話題を呼びましたが、この段差ノーズ・・実は2012年に改訂されたレギュレーションによる産物なのです。

FIAは、安全性を理由に2012年マシンのコックピット前から150ミリのノーズの最大高を基準面から550ミリに制限しました。しかし、モノコック前端の最大高は625ミリのままであり、フロントのバルヘッドの厚みは最低275ミリに定められています。
F1チームは、少しでも多くの空気をマシン下に流そうとします・・。しかし、前述の制限によりモノコック下に確保できる空間の高さは決まってきてしまい、そこにノーズ高制限を合わせるとマシン上部には75ミリの段差が生まれてきてしまいます。

マシン上部に段差がないほうがいいのですが、その部分の空気抵抗よりもマシン下のダウンフォースを優先した結果が段差ノーズだというワケです・・。

02

マクラーレン MP4-27(右画像)には段差ノーズはありませんが、マクラーレンは前年マシンからモノコックの高さを625ミリいっぱいに使っておらず、ハイノーズにしなくても効果を生み出せるノーズ形状にしてきました・・。しかし、そのMP4-27もノーズは昨年よりも前傾しており、開口部も広げられるなど変更がみられます。

もっとも・・段差ノーズよりも2012F1マシンに大きく影響するのがブロウン・ディフューザーの禁止です。ディフューザーに排気ガスを流せないようにFIAはエキゾーズト出口の角度や形状を規定しました。
段差ノーズとは異なり、各F1マシンのリア部分はまだ多くの偽装が施されており、シーズン開幕までに各マシンのリアにどのようなソリューションが採用されるかがマシンのパフォーマンスに大きな影響を与えそうです・・。

それにしても、段差ノーズは美しくない。「美しいマシンは速い」と言われるF1・・。今年は、段差ノーズを採用したF1マシンがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか・・3月16日のF1サーカスの開幕が待ち遠しいですね・・・。


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