村の笛吹きの、日々のこと。

茨城県東海村のこうやフルート教室の講師、市村明日美の、ちょっと思ったことなどを、ひそかに書いています♪

消える魔球

2020年10月20日 | 日々のこと

 大変に怖がりなので、不安の種を見つけてはびくびくする私です。

 中でも、生徒さんにとって危険なことがあったら大変!そんなことがあってはいかん!!

 と、生徒さんのお車がパンクしないよう、駐車場には釘など落ちてないか毎日チェックしているし、バックで出る時に邪魔になったり、曲がる時に車に傷がついたら大変だ!と、看板立てる時に道路から中に入れ過ぎたら結局全然邪魔にならないどころか、大変見えにくい控え目な看板になったりとか、細い道の先の会場でコンサートする時には、お客様の車が道から落っこちないかとか、演奏中地震が来たらどうしよう、などと気にして練習するのを忘れたり(!)レッスン中に本棚が倒れたら危険!と、ちゃんと耐震もしてあります。安全面は気を付けておるのであります。

 アンパンマンのキャラクターが全部丸っこい感じでデザインされているのは、商品化された時に子供がけがをしないようにというやなせたかしさんの配慮だそうですし、ホンダの本社ビルの全ての階にバルコニーが付いているのは、地震で窓ガラスが割れた時にも、割れたガラスが道に落ちてけが人が出ないように、という配慮だそうです。

 すばらしい。

 うちの教室も、おかげ様で、15年間、生徒さんがレッスン中ケガをしたりしたことはありません。

 あ、この曲、まるにしてくれるまで帰らない!!と、暴れているうちに誤って自分のお顔を自分のお膝で蹴ってしまって鼻血を出した男の子だけですね(^^)ああ、かわいいですねえ!!彼も、先日ふらりと教室に来てくれましたが、立派な大学生になっています!!

 というわけで、安全に気を付けているので、消火器もあるのです。

 借り始めた、最初からあった。あ、15年前からだよね…?

 で、一昨日、ふと、確認しました。

 製造…これはもしや…昭和……平成??

 という、長老が御座した。

 しかも、使用期限もかなり過ぎていました。

 

 慌ててネットで調べると、古い消火器は危険、とのこと。

 今製造されているのは、蓄圧式、というタイプですが、昔の、郵便ポストみたいな色の、旧式の消火器は、加圧式というやつで、老朽化するととても危ないらしい!

 今すぐ確認!老朽化して危険な消火器、みたいな写真も見ましたが、膨らんだり、錆びたり、金具が割れてたり、恐ろしいものも。

 教室の消火器は、見た目は何の変形も変色も錆びも出ていませんでした。きれい。

 しかし、見た目だけでは分からない…。

 …気づいてしまったら、もう、怖い(>_<)

 古い消火器が破裂しての死亡事故、重傷を負った事故、たくさんあるようです。

 子供が触っていたら突然破裂した、古い消火器を処分しようとしたら破裂して死亡、消火中に破裂、など…

 しかも、消火器の経過年数、これより新しいのばかり!!怖すぎる!

 今まで、掃除の時に、上の方持ってほいほい移動させてたりしたよ…ひえええええ!!

 で、消火器の処理ってどうやれば良いの?と、調べてみましたが、なかなか大ごとな感じ。

 でも、処理してくれるところに持ち込むか、ゆうパックで送ることもできるみたい、でも、荷造り慎重にしないと?

 もう、いろいろ調べた後では、自分の車に乗せて運ぶのも、持って移動するのも怖いので、やはりプロの方に引取りに来ていただくのが良いかなあ…なんて、ネットを見ながら考えていました。

 しかし、これはそもそも私が買ったものじゃないよねえ。勝手に私が処分するのはまずい??これは、備品扱いなのか?でも、そのまま置いておくのも危険だし…

 契約書にも消火器の記載なんて無かったしなあ…うーん…

 とにかく、管理会社さんに電話しました。

 管理会社さんは相変わらず仕事が早い。

 その日の午後には2人で来て下さいました。

 そして、ああ、これですね?と、確認していましたが、気を付けて持てよー、と、回収して行って下さいました。

 え?!良いんですか?

 大丈夫ですよー。大家さんにはお話しときますから!と。

 ありがたい!!!

 

 お茶を持って駐車場までお見送りに行くと、慎重に、積み込んでいるところでした。

 古い消火器は車で運ぶ時も気をつけないと危険、らしいので。

 運転も緊張するんじゃないかな…

 ノーベルが使いやすい火薬を発明するまでは、ニトログリセリンが主流だったけど、ニトログリセリンは少しの衝撃や震動で爆発するので、大変危険だったとか。運搬中の事故も多発していたようです。

 なんか、そんなことを思い出してしまう…。そんなことを思い出しつつそれを見ている私に、管理会社のおじさん、

 「今日ね、オロナミンC飲もうとしたら、足元に落っことしちゃって、そのまま開けたら炭酸だから吹き出しちゃって、この辺全部オロナミンでベタベタになっちゃいましたよー!!はっはっはー!!」

 とのこと。ひえええええ!!

 消火器、大丈夫だったかなあ(+o+)

 

 教室始まった時からずっと一緒にいたのに、写真を撮る余裕も無く、急にいなくなってしまった消火器。

 それはそれで、何だか、ちょっと寂しいですね…。今までありがとう。

 

 でも消火器だから、使うことが無かった、っていうのは、良かったと思います。

 世の中の建物に備え付けられている消火器と、必ず車に乗ってる発煙筒は、きっと大部分が使われずに処分されているんだろうな…。消火器は訓練に使われている本数の方が多いような気もします。

 しかし、

 急に無くなると、何も無いのも心配?

 しかし、消火器はこんな感じで、けっこう取り扱いも面倒な部分もあるみたい。

 ホームセンターに行って、こんなのをげっとしてきました。

 

  

 消える魔球。

 これは、火元に向かって投げると、火が消える優れものだそうです。

 もし、必要になった時には、扱いが簡単な方がありがたいかも!

 

 とにかく、火は粗末にしてはいけない、大切に扱いましょう!