goo blog サービス終了のお知らせ 

NEVER TOO LATE

この年齢になって、チェロを始めた、、、、、

12月いよいよ本番へ~藤原真理さんの本

2006年12月04日 | 読書
 師走に入りかれこれ二週間ぶりの合同練習。
全国的に1月半ば並みの冷え込みの中、帰路、雪にならないか心配しながら出かけました。
公民館で一通り合わせたあと、本番で使わせていただく教会へ移動。
予想以上に立派な礼拝堂でしたが、やはりチェロが8本並ぶと手狭、演奏中にお隣の弓と接触したり、
後ろの大きく出っ張った十字架にチェロの棹先をぶつけてしまったり、意外と響かない音響状態を確認しました。
この二週間でメンバーみんな気合いが入ってきたのか、ずいぶんいい演奏になってきました。
私自身は、間違ってもパニックにならなくなった!これが収穫です。
 
 ところで、さらに藤原真理さんのこと。
持っていないCDをネット検索していたら、「チェロ こころの旋律」という本を発見し早速購入しました。
彼女に著作があるとは知らなかった。ただ、題名からチェロの名曲紹介程度の軽い本かなと思っていましたが、
いやいや、中身は幼少児期に受けた教育に始まり、
プロの演奏家の日常から心構え、我が国のクラシック界へのけっこう辛辣な意見まで、
さすが、彼女らしい柔らかな語り口ながらまじめなお話しで、
一気に読み切ってしまいました。
この本を読むと、室内楽などで見せるあの丁寧で、誠実な、そして安心して聴ける演奏の背景がわかってきます。
厳しい取り組み方と強いプライド、責任感で彼女が仕切っているのだろうと思います。
慢性的な腱鞘炎、最近は譜の数を間違える、など同じ悩みをお持ちと知っていっそう親近感がわきましたが
「すでに手遅れのチェロの技術については、矯正しても本人のためにならない、、、、、」
「猫に小判というが、楽器は適時良いものに変えた方がいい、人間は悪いなら悪いなりになれてしまうから」
「耳の悪い人は何をしてもだめ」等々、
厳しい言葉も並んでいます。
まぁ、彼女が教えるあいてはプロを目指す子どもさんでしょうから、
そのくらいの覚悟はさせておかないとね。

横浜ー1

2006年09月04日 | 読書
 しばらく書かなかったわけは、本業がらみで横浜での研究発表準備に追われていたため。
9月2日、この日やっと終了した。
つまり、ここ2週間ほどほとんど練習していない。がっくり。ケースを開けるのも怖い。
 以前にも書いたかもしれないが私の旅はまず電車で行けるなら電車でが基本線。
理由は、まとまって本が読めるから。
今回も、しっかり実行。一泊旅行の間に二回、ほぼ同じ時間帯に瀬戸大橋を渡った。
今回も泥縄で車内で横浜の原稿の最終チェックする予定だったが、
篠原節子の「夏の災厄」を持参したためそれもおじゃんになった。
彼女は、いつもながら荒唐無稽と思われそうな題材を入念な下調べで、
まさにありそうな小説に仕立て上げている。
ビールを飲みながら、途中ままかり弁当やらをつつきつつ
至福の時間を過ごしたが、「行き」だけで2/3くらい読んでしまってやや焦った。
結果、原稿のチェックもままならず、いつもながらぶっつけ本番に近い発表となった。
コンサートもこのパターンに近い、故に本番でとちる、、、、反省。

ハルモニア

2006年08月04日 | 読書
 私用で水曜日のレッスンを休み、大阪へ行った。
そもそも飛行機はトラウマもあって嫌いなのだが、
こんな高気圧がしっかり張り出している日なら乗れないわけでもない。
でも、およそ5時間あまりかかるが電車を選んだ。
理由はまとまって読書ができること、SONYのNW-A608(ライターみたいな
ウォークマン)にパソコンからCDを取り込んで好きな曲を聴きながら。

 で、今回はまた篠田節子の「ハルモニア」を読んだというわけです。
ハルモニアとは、真の音、天上の音楽。水や、かぜ、木や花、
宇宙のすべてに音の律動があり、
人の音楽はそれを再現するだけだそうだ。
脳の手術中に起きた事故が原因で、チェロの天才になってしまった少女のお話。
楽譜は読めないが聴いたらそのまま完璧な演奏をしてしまう。
サイコ・ホラーっぽい物語だが、そこは篠田さんご自身チェロを弾かれますから、
脳科学的、哲学的、音楽論、演奏論でもあるわけです。
で、できることなら私も手術を受けたいと、、、、、。

オフー2

2006年07月18日 | 読書
 博多から下関に移動、レトロな美容室を発見したが、
是非訪れたかった金子みすず詩碑は観光案内地図上に示されている場所に行っても見つからず、
地元のお兄さんに聞いても???
我が町にも、いろいろ史跡、観光施設はあるが、実情は同じ、
よそから来られた方の身になった案内図はない。というより、
十分整備されていないからがっかり落胆してかえられる方も多いと思う。
反省しきり。
旅の途中はもっぱら読書。
今回は直木賞作家、篠田節子の「マエストロ」を読んだ。
美貌バイオリニストを巡って、パトロン、楽器商、ライバル、楽器職人などが織りなすサスペンスドラマ。
特に楽器の製造、販売、贋作のことなど、へ~という知識も得られます。
作者は、たしか趣味がチェロ演奏だったと思いますが、
音楽小説(こういう分野があるとすれば)を多く手がけておられます。
最近作は「讃歌」。

http://www.cyumo.com/seto/index.html