NEVER TOO LATE

この年齢になって、チェロを始めた、、、、、

しっぱい?、、、

2008年11月25日 | チェロ
 この1週間本格的な冬の到来を思わせる気候が続き、
遅くなって植えたルッコラはどうなることかと心配していましたが、
元気いっぱい、ようやく食べ頃になりました。
なんとなく、あまり味がしないけれど見かけは優しく、さわやかな雰囲気です。

 さて、この1週間の間に、コレルリの「クリスマス協奏曲8番」と
モーツアルトのオーボエ四重奏曲に取り組まなくてはならないことになり、
両方ともけっこうチェロは飛び跳ねなくてはいけないし、
集中してやっていたら、あろう事か本業に30分も遅刻をしてしまいました。
休憩なしで2時間弱。しかも、携帯が鳴らされて気づく有様。
まぁ、それだけ楽しかったと言うことです。

木枯らし

2008年11月20日 | チェロ
 まだ11月半ばを過ぎたばかりというのに、
前日には木枯らしが吹き、山沿いには雪の予報まででて、
まさかと思いながら笛子先生のレッスンに出かけました。
途中まで、時雨れていて、PAでは、手がかじかむほどでしたが、
瀬戸内海側にはいると、すっかり明るくなりました。
空は抜けるように青く、しかし雲は走り、沖には白波が立っていました。
あまりの美しさに思わず、またしてもいけないことをしてしまいました。
 
 レッスンは、ちょっと壁にぶつかっていたシュレーダーの66番から。
もちろん、このところ、このあたりをずっとさらっていたのですが、
それがなぜかこの日は妙に調子よく、笛子先生から
「おっ、人が変わったみたい」
「音程もいいし、表現意欲が感じられ、、、」などと
よほど虫の居所がよかったのかやたらに褒められてしまい、
勢いに乗って、67,68まで終え、最後には
「年内に80番までね」と宣告されてしまいました。
も~すぐ調子に乗るんだから、無理に決まっているでしょう、、、、、。

 ま、悪い気分はせず、気分よく帰路につきましたが、
やはり山沿いでは吹雪き始め、高速道路には
「ユキ 50Km制限」「県下全域強風注意報」などの表示がでていました。
なんと、11月の雪は20年ぶりだとか。

そろそろ、鍋やおでん、熱燗の季節ですね。
なんとなく、嬉しいな。


文化祭

2008年11月14日 | チェロ
 前日からの冷たい雨も昼前にはあがり、
セレストが参加する文化祭はずいぶんな人出でした。
そもそも、この校区の公民館を練習場として使わせていただいているので、
またメンバーにこの地区に住んでいる方がいるので、
出演依頼があったのでしょう。

 会場となった学校の体育館周辺はテントが立ち並び、
うどん屋、たこ焼き屋といった食べ物コーナーができ、
家族連れやお年寄りでチェロを抱えてでは歩くのも大変といった盛況でした。
 われわれは「芸術祭」と称するイベントに出たのですが、
カラオケや、詩吟、民謡や踊り、はてはフラダンスなどの演目の最後に出演しました。
皆さん、もちろん各公民館で練習されている素人ですから、
出足で大きく音程を狂わせやりなおすなど、緊張が伝わってきました。

 当日は、午前9時からわれわれは通して練習しましたし、
比較的簡単な秋に寄せた日本の歌でしたから大過なく終えましたが、
静かな専用ホールではなく、体育館の半分はバザー用に仕切られ準備が進み、
早めに来た人を注意する声が響いたり、といった案配で、
お互いの音もあまり聞こえないというコンディションでしたが、
これはこれで楽しい経験になりました。

 昼食後、夕方まで練習があったことは言うまでもありません。

秋も深まり

2008年11月08日 | チェロ
 旅行の話が続いてしまいましたが、
レッスンをさぼっているわけではありません。
 抜けるような秋空に恵まれた水曜日、
笛子先生の個人レッスンを受けました。
9日のミニコンサートに向けて、日本の秋をテーマにした数曲のおさらい。

レッスン前に
「こういうミニコンサートもしっかりやらないと、なんだか評判が落ちてしまうようで、、、
もっとも責任の大半は私にあるのですが」
本当にそう思っていることを言葉に出しました。
事実、今年はクリスマスコンサートの話は来なかったし、、、、、。
笛子先生も感じておられるのでしょう、いつもにもまして細かな指導を受けてきました。
「アンサンブルでは、低音が(私)しっかりしてくれないと、上は乗れないのよ」
「弦楽器だからぷつぷつ音が切れないように」
「開放弦はできるだけ使わないで、そういう指使いを考えて、そうすると音にも繋がりができ、、、」
そのつもりで工夫していきましたが、徹底していて、まるでパズルのような作業です。
あ~~その手があったか!!という感じ。
「低音もしっかり歌って、めらめらと、情念みたいなものを込めて」
笛子先生は語彙も豊富で思いもよらない言葉でイメージを伝えてくださいます。
「アンサンブルが上達したと言われたとしたら低音部が腕を上げたと言うことでしょう、、、、
気持ちよく弾かせてくださいね」
どき!!、
「料理で言えば下味というか、下ごしらえというか、、、、」
本当に美味しい料理は、見かけではない、、、、

がんばります、はい。



江戸紀行~両国界隈

2008年11月07日 | 旅行
 チェロ、料理についで趣味はといわれれば読書と言うことになります。
乗り物の中でも、ベッドでもできるわけで、もっとも時間を費やしています。
で、最近すっかりはまっているのが今更といわれそうですが藤沢周平。

 時代物で気になるのは当時の人々の暮らし向きや街の様子です。
優れた作家は、見てきたようにそれらを活写しわれわれをそこへ引きずり込みます。
と、そうした場所は今はどうなっているのかしらと気になるのが人情。

 ということで、まずは両国橋周辺に足を運びました。
大川を渡り、ふっと路地に折れると柳橋、いやはや、船宿なるものが残っていて、
今でも釣り船を出したり、ちょっとした魚料理を供したりしているようです。
実際は、ビルに囲まれ薄汚れた感じなのですが、
柳の木の陰におつせさんが佇んでいたり、
岡っ引きが息を切らして走っていたんだと思うだけで、
なにやら楽しくなる雰囲気を残しているわけです。

 藤沢周平さんは、小説の筋立てや登場人物の魅力もさることながら、
日の光や影、雲や水の流れ、風や霧といった自然描写が細やかで、
たとえ凄惨な斬り結びが行われるような小説でも、
清々しい読後感をえるのはそうした風景描写によるものだと思っています。

 ちょうど今読んでいる「風雪の檻」の主人公(獄医の家)は浅草橋にあったわけですが、
そこから一気に羽田までおよそ30分あまりでした。

江戸紀行~東京タワー

2008年11月06日 | 旅行
 四川飯店へ出かけるまで少し時間があったので、
ホテル近くの芝増上寺から東京タワーへ歩いてみました。
雲一つない夕焼け空に折しも鐘が鳴り、美しくライトアップされた姿にやや感激し、
お上りさんだから登ってみようと思ったのですが、
いやはや、入場券売り場は人人人、外まで長蛇の列であきらめてしまいました。
行楽時期の連休中だからとはいえ、
東京という街は、いったいどうなっているんだろうと思いました。
コンサートへ行ってもほぼ満席だし、
コンサート自体やたらに開かれているし、、、、、

江戸紀行~四川飯店

2008年11月06日 | 旅行
 11月最初の連休に野暮用が入り上京しました。
今回も、用件自体はほんの数時間、でも嫌いな飛行機に乗ってでかけたわけですから、
何かご褒美があってもいいはず。

 ホテルから遠くない場所に四川飯店があるということで出かけました。
チェロが一番だとすれば、料理は二番目の趣味。とりわけ、中華は一時期熱心に勉強しました。
四川飯店といえば、陳健一さんのお店。
彼の本はたくさん持っていますし、比較的素朴なレシピを好ましく思っています。
永田町は、休日の夜でもあり閑静そのもの。
その一角の、どちらかといえば質素なビルの5~6階にお店がありますが、
有名シェフの店としてはきわめて控えめなたたずまいです。
休日コースというのをいただきましたが、なんと言っても「麻婆豆腐」は
やはり絶品でした。彼のレシピ通り作ってもああはならない、まったく別物といえます。
つややかな濃赤色、まさにしびれる辛み、、、、、

と、
なんと、陳さんご自身が顔を見せ挨拶してまわっているではありませんか!
VIPでも来ているのかと思っていましたが、フロア全部の席を周り
にこにこ「いかがです?」という声をかけて行かれました。もちろん私たちのテーブルにも。
大感激。

 音楽も料理もお客さんに楽しんで味わっていただくという意味ではまったく同じ。
陳さんのプロとしての心構え、スタイルを見せつけられた瞬時でした。