NEVER TOO LATE

この年齢になって、チェロを始めた、、、、、

ソフィア・ゾリステン 

2016年11月29日 | 聴く
11月も終わり!
なんと時の流れの早いこと!! 
 
17日、
この街でソフィア・ゾリステンのコンサートが開かれました。
東京芸術劇場、みなとみらいホール、ザ・シンフォニーホールなどを
巡ってきたツアーの一環に四国の端っこの町が入っていたのです。

「名曲の花束」という何とも陳腐なツアー名でしたが
この演奏を聴いて名曲はやはり名曲と再認識させられました。
なお、
当地のプログラムはA,B,Cの中のBで20会場の中で2か所だけだったのも
幸運でした。
つまり他では聴けない
れっきとしたヴァイオリン協奏曲ビバルディの「四季」全曲を
リヤ・ペトロヴァで聴けたのですから。
「四季」ね~!!って先入観を吹き飛ばしてくれた素晴らしい演奏でした。
これもまたまさに名曲でした。

ついでに、
サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」では
弦を切ってしまいましたが目にもとまらぬ早業で
コンマスのバイオリンをひったくるように交換し
何のよどみもなく弾き続けるという
鮮やかさも見せてくれました。
(写真はABC放送製作のプログラムから) 

CDプレーヤー

2016年07月14日 | 聴く
 この三月にかれこれ20年使ってきたCDプレーヤーが
壊れてしまい知り合いの電気屋さんに相談したところ
修理不能ということだった。
フィリップスのお気に入りだった。

 なしで済ますわけにもいかず新製品を探してもらったが、
CDプレーヤーを制作しているメーカーは激減し
なんとかDENONがいいだろうということになり即注文した。
最初1か月くらいかかるだろうといわれ驚き、
GW明けになりそうといわれさらに驚き、
ついにこの時期まで遅れに遅れやっと先日届いた。

 考えてみれば、
LPは過去のものになり、
TAPEも使えないに等しい状態だ。
なんだか小さなCARDやMEMORY、
ネットからダウンロードなどで楽しんでおられるらしいが、
粋なジャケットや解説書が付き重みのあるLPやせめてCDでないと
どうにも落ち着かず我慢ならない。
早い、便利にしか価値観が見いだせないらしい。

時代は流れ年齢を取ったのであろう。
すべての面で、生きづらく迎合する気もなくなった。

楽器は何十年、いや何百年も使われているというのにねえ。

N響松山定期公演

2015年07月23日 | 聴く
オーケストラ演奏会にはすっかりご無沙汰でしたが、
大好きなブラームスの「ドッペルコンチェルト」と交響曲第1番。
「ドッペルコンチェルト」すなわち
バイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 作品102 は
名曲ながらめったに生で聴く機会はない。
そしてバイオリンは樫本大進、チェロはクラウディオ・ボルケス。
さらに、
次の日は連休でお休みとなれば聴きに行かない手はないわけで、、、

台風の通過で前週末は大荒れだったが
その中、この方たちは東京、大阪で同じプログラムをこなしてきている!!
しかも一日おいて倉吉公演。

この日は蒸し暑さは当然のことながら、何か台風一過ホッとした空気が流れていた。
演奏にもそうした気分が色濃く出て、
珍しく?N響の皆さんも解放感に満ち溢れのりのり。
思いは皆同じ、超満員の会場は男のバトルに興奮の坩堝、
聴く側も恰好の暑気払いとなったわけです。
(写真はロビーに掲げられた立派なポスター)


シューベルト 鱒

2013年04月16日 | 聴く
 モーツアルトK421を終えてすぐに来年の曲選びが始まり、
たまたまコントラバスを購入した!!仲間がいて、
あっさり
ピアノ五重奏曲「鱒」の有名な第4楽章に決まった。
大丈夫だろうかコントラバス。

 もう何年も聴いていない。
手元にあったアンドラーシュ・シフとハーゲンカルテット盤を取り出し
じっくり聴き始めた。
ミサイルだ、地震だ、テロだに囲まれている昨今だけに、
あまりののどかさ、爽やかさに聞き惚れてしまった。
シューベルトも若い頃はこんな心境だったのだと改めて感動。
昔聴いていた頃はチェロはあまり目立っていなかったように思ったが、
今聴くと結構大活躍している。

ちなみに
写真のCDジャケットは私の持っているのと少し違う。
私のは同じような川面の風景をバックに
Forellenquintettとなっている。
Made in Germanyなのだ。
なんだかドイツ料理のメニューみたい。


バッハ無伴奏チェロ組曲

2013年02月02日 | 聴く
 このチェロ作品の最高峰と言われる名曲には
数知れない多くの録音があります。
で、どれが最高峰と聞かれても答えはありません。
最終的には個人の好みの問題だからです。

 で、今の好み、というかよく聴いているのは
スマートでおしゃれな「トゥルルス・モルク」、
お勉強には無論どっしり正攻法の「山本裕康」さん、
もう一つが「ヤープ・テル・リンデン」。

 ヤープ・テル・リンデン
この方、知る人ぞ知るオランダ古楽界の重鎮チェリストでガンビスト。
ヨーヨー・マに古楽演奏を教えた方でもあります。
古楽の演奏というとこれまた多くの録音があるわけですが
今ひとつやはり風変わり・・学際的という印象を拭えません。
がヤープ・テル・リンデンはバロックチェロを使用しながら奏法は現代的で
(ヨーヨー・マが教えを請うたわけはこの辺にあるのでしょうか)違和感がありません。
雰囲気、響きが古びて?いるだけでなんだかしっとり温かく
蝋燭の灯のもとで聴いているような錯覚に陥るのです。
私が聴いているのは1996年の録音でジャケットにはバッハとその息子たちが採用されています。
その後2006年にデジタル再録音があるようでそちらも聴いてみたい。

遅い春が

2012年03月26日 | 聴く
 寒さもやっと和らぎ、待ち望んでいたかのようにぼけが咲き始めました。
じっと我慢していた分、いつもより大振りで見事な姿です。
 さて、
20日の休日を利用して霜先生たちのコンサートを聴いてきました。
横浜みなとみらい小ホール。
プログラムは
モーツアルト:ピアノトリオK564
ブラームス:クラリネットトリオOp114
ブラームス:ピアノトリオOp8
尾崎和子:クラリネット組曲「舞」
 
ブラームスのクラリネットトリオは2年前に演奏したので、
あらためて楽譜を見てみたのですが、
「よくやったな~というか・・よくできたな~」と我ながら驚きました。
芸大教授で、日本クラリネット協会会長という山本正治さんの演奏は
どっしりとして深くふくよな素晴らしいものでした。
ピアノの平塚久子さん。
柔らかく豊かな響きでした。

チェロの松岡陽平さん、出ずっぱりで大変でしたが
クラに伍してがんばっていました。
霜先生は「緊張した!」そうですが・・・

とにかく、味わい深いいい演奏会でした。

ゴールドベルグ変奏曲:弦楽三重奏版

2012年03月18日 | 聴く
 大きなイベントを終え、ちょっとふんわりしています。
もちろん、ビラ・ロボスという大曲がありますが、
それはじっくり時間をかけて。

 さて、霜先生から来年は何をしますか?と聞かれ、
ああでもない、こうでもないと議論したあげく、
けっきょく霜先生に一任してしまったわけですが、
「取り組んでみたい曲」を探しておくことにしました。
究極の目標はバッハ無伴奏組曲なのですが、それはソロ。
あくまで合奏曲の中からです。

 で、思いついた第一番が表題曲。
20年以上前、シトコベツキによって編曲された弦楽合奏版は
原曲が「不眠治療」を目的に作曲された?だけに、
夢の中をさまようような美しい曲です。
発売当時まさに夢中で聴いた(レーザーディスクだったから見たといった方が正しい)記憶があります。
そしてそして、その初版には特典として「楽譜」がついていたのです。
つまり、弾いてみなさいということですよ。
黄ばんだ楽譜を見つけ出し拡大コピーしました。
新しいCDの解説には

~愉悦に満ちた至高のアンサンブル!
シトコヴェツキが弦楽三重奏に編曲し、グレン・グールドに捧げたゴルトベルク変奏曲。
クラヴィーア曲である原曲の異なった音域をそれぞれの楽器に受け持たせたこの編曲は、
必要とされる技巧が非常に高く、その音楽性とともにアンサンブル能力が試される難曲です~

とあります。
少しずつ少しずつ挑戦していきたいと思います。

写真はラクリン・今井信子・マイスキーによる2006年の録音。

LDはシトコベツキ・コセ・マイスキーだった。

アンヌ・ガスティネル

2011年10月03日 | 聴く
 何の予定もない日曜日ってそうあるものではない。
昨日がそうだったので、
愛媛県の最南端、石垣の里外泊、そして高茂岬まで出かけた。
もちろん、途中までドライブ、でもけっこう歩いたしいいリハビリになった。

 その話はさておき、
途中、エプロンおばさんからメールが入り、
「女流チェリストが大洲に来るってよ、1000円だしすぐ完売するかも~」
女流チェリストって誰かわからないが購入お願いした。
当日は午前中本業で自分自身の講演会があるが、夕方には間に合う。

 調べてみると
アンヌ・ガスティネル
デュ・プレの再来、迫力と流麗・・
1997年カザルス遺族より銘器「ゴフリラー」を貸与された
現代最高の女流チェリスト
らしい。
すでに各地でリサイタルを開いている
知らなかった!!
しかも、プログラムにはシューベルトの歌曲が入っている。
そのCDも見つけた。

10月26日(水)
久しぶりにちょっと、いや、かなりわくわく

山本裕康 at みなとみらい

2010年09月14日 | 聴く
 勝手に師と仰ぐ山本裕康先生が神奈川フィルの定期で
「ドンキホーテ」を弾くとなれば、平日の本業をさぼり、
しかも、
たとえとんぼ返りになろうとも横浜であろうがカムチャッカであろうが出かけるのです。

小ホールには何度か行ったのですが、大ホールははじめて。
「囲み型 シューボックス形式」と呼ばれるアリーナ型設計で
2,020席もあるとは思えない空間は演奏者を間近に感じさせます。
チェロが入ってくるまで、かなり時間があり、山本先生は幾分緊張気味。
入れ込み過ぎか緊張のせいか、出だしでやや浮いた感じに聞こえましたが、
あとは呑み込んでくるフルオーケストラを相手に
槍ならぬチェロ一本で素晴らしいドンキホーテぶりを発揮しました。
鳴りやまぬ拍手。
聴衆はアンコールを期待しましたが、ソロ協奏曲ではないし、
当然なし。
奥様にもご挨拶できたし?
充実した余韻を残したまま会場をあとにしました。

 翌朝はアサイチで帰途につき、ちゃんと本業をこなしましたよ。
強行軍でしたがまったく疲労なし。

ー写真は同ホールHPから

江戸紀行2010-3 掘り出し物?

2010年02月25日 | 聴く
 おおむね仕事を終え、少し余った時間、買い物へ出かけ
中古レコードバーゲンセールをを見つけました。
もちろん足はクラシック→弦楽器→チェロのコーナーへ。
ここで、この二枚を発見。
ベルリンフィル12人のチェリスト達の初期の録音です。

 1枚目は、1977~78年の録音で、
ビートルズや、「セントルイスブルース」「ゴスペルトレイン」の入った
軽めのもの、ただし、クセナキスがこのグループのために1976年に書いた
「ヴィンドゥンゲン」も収録されています。

彼らの「成り立ち」については下記サイトに詳しいのですが、
そもそも日本でのベルリンフィル公演時に
アンコールとしてチェロ四重奏、五重奏をやったのがきっかけ。
12人では1972年にザルツブルグでデビュー。

http://noah-co.com/details/12cellisten/profile.html



このLPは1975年に収録されていますから、まさにデビュー盤ではないのかしら?
ちなみに、
ザルツブルグで演奏したクレンゲルの「賛歌」、
1973年東京初演の、偶然から生まれたブラッヒャーの
「ブルース~エスパニョーラ~ルンバ・フィルハーモニカ」も含まれていますから。
解説書の冒頭には
「こんな珍しい室内楽グループは世界広しといえども他に見つからないだろう」とありますし。
とすると、これはまさに掘り出し物。

 この二枚で満足して帰ろうとしたら、表示のさらに半額セールと気づき、
安田謙一郎、井上頼豊、フォイアマンの三枚を加えて大満足で帰路につきました。
いやいや、お江戸は素晴らしい。