NEVER TOO LATE

この年齢になって、チェロを始めた、、、、、

花藤

2007年04月27日 | その他
 5年ほど前に鉢植えで買ってきた花藤が、この時期になると見事な花をつけてくれます。
 水曜日、前夜からの雨もあがり、エプロンおばさんを訪ねました。
レッスンと言うより、例年のお盆興行!の準備です。
ソロは、ブラームスシリーズで「永遠の愛」と決まっていますが、
アンサンブルの楽譜を渡されました。
藤満健のしゃれた編曲のチェロデュオで「ロンドンデリーの歌」。
弦楽四重奏で「赤とんぼ」「故郷」などのメドレー。
そして、来年春の発表会はブラームスの「クラリネット三重奏曲」。
今春、モーツアルトのピアノ四重奏曲で、バイオリンが抜けたため
急遽クラリネットで代演したわけですが、味を占めてクラさんが決めたものです。
とは言っても、この曲、
冒頭からチェロのエキゾチックなメロディーで始まるチェロ大忙しの曲です。
1年かけて、じっくり作っていくに値する名曲です。
ともかく、GWが過ぎたらあらためて挑戦が始まります。

千枚田

2007年04月19日 | 旅行
 山間は雪という予報、冷たい雨が降り、
午前中のエプロンおばさんレッスンは休ませていただきました。
午後は中途半端な時間に仕事があり、笛子先生のレッスンにも行けないし。

 ということで、車で1時間あまりの千枚田へ出かけました。
司馬遼太郎氏が「中国の万里の長城より素晴らしい」と言われたという。
日本棚田百選にも選ばれています。
狭い急な斜面にやむなく作られたのでしょうけど、
その努力は人を感動させ、芸術と言ってもいい景観を作り出しています。
そして、このすぐそばを「龍馬脱藩の道」が通っています。
少し歩いてみましたが、いかに龍馬が健脚であったとはいえ、
命がけの所業には驚かされます。それほど道は険しい。

がんばろ。

ジャスミン

2007年04月05日 | その他
 山本裕康さんのレッスンを終えて、なんだか気が抜けてしまった日々を送っています。
緊張から解き放されたというのでしょうか?
ちょうど本業も忙しくなって「充電」と称してチェロから離れています。

 玄関先のネズミの額ほどの花壇に数年前に植えたキャロライナ・ジャスミンが一気に成長して、
今年は屋根を覆って黄色い花をつけました。羽衣ジャスミンほど香りはきつくありません。
庭には木瓜やすおうが満開、何も手当をしていなくても「場所」があうと
植物はビックリするくらい旺盛な繁殖力を見せます。
いくら努力しても水や、日当たりや、風とおし、温度、湿度がうまくマッチしなければ
いつの間にか雑草に覆われ、枯れてしまいます。

 私のチェロも、努力の割に実を結ばないのですが、努力が足りないだけでしょうか?
そういえば山本さんは1日15分でもいいから、1小節でもいいから弾きなさいとおっしゃっていました。
そろそろ充電明け宣言をしたいのですが。。。。。

山本裕康チェロリサイタルーその3 レッスン2

2007年04月03日 | チェロ
 後半は「個人的質問、悩みを聴きましょう、借金のこととかといわれてもだめですが、、、、、」
こんな感じで始まりました。各自、山のように悩み、疑問を持っていますから
どんどん質問が出ます。
時間もなくなって「先生のチェロを間近で見せていただいていいですか?」と私が口火を切りました。
なんてったって140000000円ですから。
「どうぞ、弾いてもいいですよ」
ゲッ!!えらくあっさり言われてみんなびびってまずは笛子先生から
そして順番にみんなで弾かせていただきました。
が、いざ弾くとなると音階くらいしか弾けないメンバーが多く
笛子先生だけ無伴奏の4番のプレリュードを弾いておられました。
私は、こういう事もあろうかと1番のアルマンドを用意していたので、弾いた!!という実感が得られました。

 そう、楽器をやっていると、ちょっと何か弾いてみて、といわれることがありますが、
ここで、サラッと、らしく弾くレパートリーがないと惨めなのです。
数小節でもいい、これは準備しておくべきです。
ピアノやギターと違ってそこいらのお店にあるものではありませんが、
そういうときに、さっと「アルハンブラ」「別れの曲」「ラ・カンパネラ」なんかを弾ける方はじつはそうはいません。

 ビブラートのかけ方、という質問が出ましたが、
山本さんは「白鳥」や「トロイメライ」を弾きながら、
早いビブラートは聴衆にはかかっているように聞こえないんですよ、ゆったりゆったり」
「ビブラートで最悪なのは本人だけがかかっていると錯覚したときです」
まさに。いやいや、実に美しい!!!
たまに私が弾いているとエプロンおばさんは「ガチョウ、黒鳥??}とおっしゃいますが、
本人もそう思っているわけで、こういう名曲をそれらしく弾くというのは本当にうまい人でなくてはできません。

 それにしても、300余歳のこの楽器、変なたとえですが桐でできているくらい軽く、しかも豊かな音色でした。

山本裕康チェロリサイタルーその3 レッスン1

2007年04月02日 | チェロ
 花見の翌朝、興奮であまり眠れなかったにもかかわらず
早朝からしっかり目を覚まし、いつもの高速をいつもより慎重に運転し
クレストの本拠地へ向かいました。
いつものおにぎりも控え、サンドイッチを3切れ。
15分前には会場に到着しましたが、すでに笛子先生をはじめ5名が集結していました、
15分前ならいつもなら1番か2番なのに、皆さん張り切っているようです。
 九時から、レッスン開始予定の十時まで「慣らし」からかなりの早さまでブランデンブルグ5番第1楽章を
さらいましたが、途中で柔軟体操を交えたり、ストレッチをはじめたり、皆さん興奮気味。
 
 定刻の十時ぴったりに山本さんが到着。
「とりあえず通して聴かせていただきましょう」で始まりました。
大きなミスもなく弾き終えました。
まず言われたこと、第5パート、つまり私ともうひとりですが、
比較的簡単な刻みの部分を弾かされ、「ここがこの曲の象徴とも言えます。」
「全体として、第5パート、バスラインがしっかり曲をリードしてください。」
「71小節から1,2を抜いてやってみてください」
「みんなピアニッシモになっていますが5が聞こえるくらい、ピアノかメゾピアノで良いですね」
「オーケストラでもそうですが、バイオリンが引っ張るようでは曲にならない。」
「低音が実権を握ってしっかり形を作ってメロディーはその上で自由に弾けるようになっていることが理想です。」
次に細かな難しいパッセージを第三パートに弾かせ、
「なんとか正確に弾こうという気持ちはわかりますが、
細かい動きの中に和声の進行があるわけで、そこだけ弾けば良いんです。」
「譜面に顔を近づけて必死になっては音も響きませんし聴衆も疲れます」
自ら例のチェロを弾きながら構造を説明してくださいます。
まさに、間違えずに弾くこと、遅れず入れるように必死で数を数えていた私にとって、
ホーと思うことばかりで、実際そういう気持ちで弾いてみるとすごく楽になるし
ぐっと音楽的になってきました。
「チェロアンサンブルはね、何たってこの響きを聴かせなくちゃ~~」
「ちまちましたのはバイオリンやフルートにやらせておけばいい」
第一、第二パートには、メロディーラインの歌わせ方など
細かい指示も出て、ご自分で様々な運指を試しながら
「この曲難しいですね~~」そんな感じでリラックスしたレッスンが続きました。
~つづく

山本裕康チェロリサイタルーその2 花見

2007年04月02日 | チェロ
 たぶん、東京からもっともアクセスが悪い町の一つと思われる我が町に
山本裕康氏がやってきて、バッハの無伴奏組曲を三曲弾いてくださいました。
私の記憶にある限り、プロがこの地でバッハの無伴奏チェロ組曲を弾いたのは
かれこれ20年ほど前、長谷川陽子さんが三番を弾いて以来です。
ややみすぼらしくなった生涯学習センターに、それでも50名くらいの聴衆が集まりました。
全くチェロと無縁の先輩に無理やりチケットを渡して聴かせましたが、
「二時間持たないと思っていたが、素晴らしかった!!!」との感想でした。

 当地は、全国でももっとも桜の開花が早いので有名ですが、この日はまさに満開。
山本氏を招いて関係者一同で花見を催しました。
じつは次の日、我々笛子軍団=クレストは彼のレッスンを受けるのです。
そして彼は大のゴルフ好き、私の友人で全国でもトップレベルの
アマチュアゴルファーT君にも参加してもらい、ゴルフの秘伝を伝授してもらい
レッスンに手心を加えてもらおう、いやいや厳しく指導してもらおうという魂胆でもありました。
ということで、私もお酒を控え、早々に帰宅しましたが、
案の定、なかなか寝付くことができませんでした。

 屋外での夜桜見物でしたが、さすが、かのチェロは彼の視野の中、
宴席の傍らの芝生の上に横たわっていました。