NEVER TOO LATE

この年齢になって、チェロを始めた、、、、、

アンナー・ビルスマ

2013年02月24日 | チェロ
 寒い寒いを連呼しているうちに3月まで1週間を切ってしまった。
ひたすらバッハを弾き、聴きまくっていると
なんだか飽きてしまった。
力が入り叫びまくっているような演奏、
演歌じゃねえよと言いたくなるような演奏、
飽きたというより疲れてきたのだな。
で、リンデンでも納得がいかず、昔買ったビルスマを引っ張り出した。
ビルスマには新旧二種類の無伴奏組曲があるが、
1979年の旧盤。
これはいい!!
ブツブツつぶやいているようなあるいはそっと話しかけられているような、、、
で、ジャケットのインタビュー記事を読んでみると
彼自身、いわゆるチェロの名人たちのバッハを聴いていると飽きるのだそうです。
チェロらしく美しく歌うことにとらわれすぎているから。
あるいはチェロらしく雄大に弾こうとしすぎるから。
ビルスマは、バッハの無伴奏は「語らないと」と言っています。

バッハ無伴奏チェロ組曲

2013年02月02日 | 聴く
 このチェロ作品の最高峰と言われる名曲には
数知れない多くの録音があります。
で、どれが最高峰と聞かれても答えはありません。
最終的には個人の好みの問題だからです。

 で、今の好み、というかよく聴いているのは
スマートでおしゃれな「トゥルルス・モルク」、
お勉強には無論どっしり正攻法の「山本裕康」さん、
もう一つが「ヤープ・テル・リンデン」。

 ヤープ・テル・リンデン
この方、知る人ぞ知るオランダ古楽界の重鎮チェリストでガンビスト。
ヨーヨー・マに古楽演奏を教えた方でもあります。
古楽の演奏というとこれまた多くの録音があるわけですが
今ひとつやはり風変わり・・学際的という印象を拭えません。
がヤープ・テル・リンデンはバロックチェロを使用しながら奏法は現代的で
(ヨーヨー・マが教えを請うたわけはこの辺にあるのでしょうか)違和感がありません。
雰囲気、響きが古びて?いるだけでなんだかしっとり温かく
蝋燭の灯のもとで聴いているような錯覚に陥るのです。
私が聴いているのは1996年の録音でジャケットにはバッハとその息子たちが採用されています。
その後2006年にデジタル再録音があるようでそちらも聴いてみたい。