想いをかたちに

日々起こること、仕事のこと、気になること、
小さなことから気ままにつれづれに書いていきます。

信州木造塾 3日目

2009-09-14 | 講演会・セミナー

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皆さん、こんにちは。

先日は、信州木造塾の3日目が、

塩尻にある長野県林業総合センターで行われました。

今回の先生は、浅野良晴先生(信州大学)

永川強先生(日本伝統建築設計工房「番匠」)

中村光敬先生(中村木工所)の方々。

 

浅野先生は、地場産材を使うことのメリットついて、

燃料消費量や端材量、そしてCO2排出量のデータから、

分かり易く説明して頂きました。

製材工場をやっているものとして、実感のある興味深い話でした。

 

永川先生は、伝統の観点から「木造建築と鉄」についてお話し頂きました。 

釘はもちろん、大工道具に至るまで鉄は深く木造建築に関わってきた。

古くは、弥生時代からだそうです。

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実物と実演をまじえてのお話しで、勉強になりました。

中尊寺金色堂の内部に残された棟札には、

大工、小工、そして、鍛冶の名前があるそうです。

工業製品がなかった時代は、鍛冶も現場に同行し、

そこで釘や道具を作っていたということです。

 

中村先生は、建具職人として建具の話をして下さいましたが、

建築設計としての捉え方と少し違う観点からのいろいろな話は、

いろいろと、身にしみる思いでした。

また、驚いたのは、実際建具にはめている組子のキットを

作ってきて下さり、みんなで実習です。

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細かい仕事に、驚きでした。

この組子、ボンドなく切り欠きの組み合わせだけです。

 

木造建築というのは、いろいろな歴史、捉え方、

そして、いろいろな人が関わっていて、非常に奥深いものです。

それをみんなで勉強しようというのが、この信州木造塾ですが、

毎回、新しい何かを感じさせてもらえます。

次回は、みんなで飛騨へ。楽しみです。

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