熊本市長に大西氏 2新人破り初当選 2014年11月16日 熊本日日
任期満了に伴う熊本市長選は16日投開票され、無所属新人で自民、公明両党推薦の元県議大西一史氏(46)が、いずれも無所属新人の元会社役員石原靖也氏(60)と元市議下川寛氏(54)を破り、初当選した。政令指定都市移行後初の市長選で今後のまちづくりを誰に託すかが問われたが、投票率は40・32%にとどまり、過去4番目に低かった。
大西氏は同日夜、南区近見の事務所で「一つ一つの小さな声を大事に、市の課題に真剣に立ち向かう」と決意を語った。
今回の市長選は幸山政史市長の4選不出馬でそれまでの無風ムードが一変。各政党は急きょ候補者探しを迫られ、最終的に自民、公明以外の推薦・支持候補が不在の中、保守系新人による三つどもえの争いとなった。
3人の主張に目立った違いが見られない中、市が中央区桜町地区に整備を予定している大型集客施設(MICE施設)計画の是非が争点の一つに浮上。計画に賛成の立場を取るとともに、幅広い政策の実現を訴えた大西氏に軍配が上がった。
大西氏は子育てや教育、高齢者福祉など多岐にわたる政策を130項目並べ、「上質な生活都市を目指す」と主張。個人後援会や母校の同窓会組織に加え、自民、公明ほか200を超す団体から推薦を受けて組織戦を展開した。さらに無党派層にも食い込み、市長選で1998年以来の自公推薦候補の勝ちにつなげた。
一方、政党によらない立場を強調した石原氏はまちづくり活動での実績や企業経営に携わってきた経験を前面に出し、MICE施設計画反対を中心に訴えたものの、及ばなかった。下川氏は地元東区を足掛かりに運動したが、広がりを欠いた。
当日有権者数は58万3332人(男26万8470人、女31万4862人)。
☆熊本県熊本市 市長選挙結果
当 12万9994 大西一史 46 無新
7万6508 石原靖也 60 無新
2万5769 下川寛 54 無新
熊本市は人口約74万人の2012年4月に政令指定都市に移行した県都で、市長選は2002年12月から3期12年現職を務めた幸山政史氏が出馬を見送ったことから、市長選は前県議で自民が推薦する46歳の大西一史氏、前市議で54歳の下川寛氏、元石油販売会社会長で60歳の石原靖也氏3新人による争いとなりましたが、
「無駄な施設はつくらないが、再開発事業も大事。さまざまな課題をプラスに転換し、誰もが憧れる上質な生活都市、熊本を目指したい」と述べた大西一史氏が12万9994票を獲得して
「市が建設を予定する大型集客施設は将来の熊本市の街づくりにダメージを与える。今回の市長選は、株式会社・熊本市の社長を選ぶ選挙。民間発想で市民主体の街づくりを実現したい」と訴え7万6508票を獲得して石原靖也氏
「市民の生命と暮らしを守り抜く」と支援を呼び掛けて2万5769票を獲得した下川寛氏 を振り切って新人同士の争いを制しました。
実質的な保守分裂選挙だったようですが、自民・公明の推薦を受けた大西氏が初当選。まずは最初の4年間でどれだけの実績を打ち出すことができるかが問われそうです。
任期満了に伴う熊本市長選は16日投開票され、無所属新人で自民、公明両党推薦の元県議大西一史氏(46)が、いずれも無所属新人の元会社役員石原靖也氏(60)と元市議下川寛氏(54)を破り、初当選した。政令指定都市移行後初の市長選で今後のまちづくりを誰に託すかが問われたが、投票率は40・32%にとどまり、過去4番目に低かった。
大西氏は同日夜、南区近見の事務所で「一つ一つの小さな声を大事に、市の課題に真剣に立ち向かう」と決意を語った。
今回の市長選は幸山政史市長の4選不出馬でそれまでの無風ムードが一変。各政党は急きょ候補者探しを迫られ、最終的に自民、公明以外の推薦・支持候補が不在の中、保守系新人による三つどもえの争いとなった。
3人の主張に目立った違いが見られない中、市が中央区桜町地区に整備を予定している大型集客施設(MICE施設)計画の是非が争点の一つに浮上。計画に賛成の立場を取るとともに、幅広い政策の実現を訴えた大西氏に軍配が上がった。
大西氏は子育てや教育、高齢者福祉など多岐にわたる政策を130項目並べ、「上質な生活都市を目指す」と主張。個人後援会や母校の同窓会組織に加え、自民、公明ほか200を超す団体から推薦を受けて組織戦を展開した。さらに無党派層にも食い込み、市長選で1998年以来の自公推薦候補の勝ちにつなげた。
一方、政党によらない立場を強調した石原氏はまちづくり活動での実績や企業経営に携わってきた経験を前面に出し、MICE施設計画反対を中心に訴えたものの、及ばなかった。下川氏は地元東区を足掛かりに運動したが、広がりを欠いた。
当日有権者数は58万3332人(男26万8470人、女31万4862人)。
☆熊本県熊本市 市長選挙結果
当 12万9994 大西一史 46 無新
7万6508 石原靖也 60 無新
2万5769 下川寛 54 無新
熊本市は人口約74万人の2012年4月に政令指定都市に移行した県都で、市長選は2002年12月から3期12年現職を務めた幸山政史氏が出馬を見送ったことから、市長選は前県議で自民が推薦する46歳の大西一史氏、前市議で54歳の下川寛氏、元石油販売会社会長で60歳の石原靖也氏3新人による争いとなりましたが、
「無駄な施設はつくらないが、再開発事業も大事。さまざまな課題をプラスに転換し、誰もが憧れる上質な生活都市、熊本を目指したい」と述べた大西一史氏が12万9994票を獲得して
「市が建設を予定する大型集客施設は将来の熊本市の街づくりにダメージを与える。今回の市長選は、株式会社・熊本市の社長を選ぶ選挙。民間発想で市民主体の街づくりを実現したい」と訴え7万6508票を獲得して石原靖也氏
「市民の生命と暮らしを守り抜く」と支援を呼び掛けて2万5769票を獲得した下川寛氏 を振り切って新人同士の争いを制しました。
実質的な保守分裂選挙だったようですが、自民・公明の推薦を受けた大西氏が初当選。まずは最初の4年間でどれだけの実績を打ち出すことができるかが問われそうです。