米国株、ダウ反落47ドル安 欧州懸念で金融株安、ナスダック上昇 2012年7月6日 日経
米株式市場で、ダウ工業株30種平均は反落した。独立記念日の祝日前の3日終値比47ドル15セント(0.4%)安の1万2896ドル67セントで終えた。欧州中央銀行(ECB)が政策金利を引き下げたが、市場では欧州債務問題を巡る警戒感は根強い。米金融株が下落し、相場の重荷となった。
イタリアやスペインなどの国債利回りはECBが利下げを発表した後も高止まりし、ユーロが対主要通貨で下落した。欧州問題への不安心理は強く、運用リスクを避ける動きが続くとの見方が浮上。金融システムを通じて欧州とつながりが強い金融株を中心に売りが広がった。
午前発表の6月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が2010年1月以来の低水準になった。米景気の足踏みを示すとして景況感を冷やす一因になった。
朝方発表の6月のADP全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)が市場予想以上に前月から増加した。前哨戦であるADPリポートの好調を受け、6日に米労働省が発表する6月の雇用統計で雇用者数の伸びが大きくなるとの観測が浮上。米雇用環境の改善期待が相場を支える一因になった。
ナスダック総合株価指数は4日続伸し、同0.04ポイント(0.0%)高の2976.12で終えた。「従来型より小さいタブレット(多機能携帯端末)の生産を準備している」との報道を受け、アップル株が上昇。同社株など時価総額の大きい銘柄の一角が上昇し、株価指数を押し上げた。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「金融」や「エネルギー」など8種が下落。一方、「一般消費財・サービス」や「IT(情報技術)」が上昇した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約6億8000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約13億7000万株だった。
大手銀のJPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカが大幅に下落した。6月販売が伸び悩んだ会員制卸売大手コストコ・ホールセールや、ディスカウントストア大手のターゲットも売りに押された。
一方、先月の販売が好調だった高級百貨店のサックスは上昇した。
NY原油、反落 8月物87.22ドルで終了 中国の景気懸念が重荷 2012年7月6日 日経
5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の8月物は3日終値比0.44ドル安の1バレル87.22ドルで終えた。外国為替市場でドルがユーロに対して上昇。ドル建てで取引される原油の割高感が増し、売りを誘った。
中国人民銀行(中央銀行)が、景気下支え策として利下げを決めた。市場では、利下げが必要なほど景気の現状が悪いとの見方が広がった。中国は世界有数の原油消費国なだけに、需要が伸び悩むとの懸念が相場の重荷になった面もあった。
ガソリン、ヒーティングオイルは続伸した。
NY金、反落 8月物は1609.4ドルで終了 ドル高が響く 2012年7月6日 日経
5日のニューヨーク金先物相場は反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である8月物は祝日前の3日終値比12.4ドル安の1トロイオンス1609.4ドルで終えた。欧州中央銀行(ECB)が政策金利を引き下げ、外国為替市場でドルがユーロに対して上昇。ドルの代替投資先として逆の値動きになりやすい金に売りが出た。
米株式相場が下げ、株安による損失を補う目的で金を売る動きもあった。3日に大幅上昇した反動で、利益確定売りも出やすかった。
銀も反落。プラチナは4営業日ぶりに反落した。
米新規失業保険申請件数は2カ月ぶり大幅減、ADP報告も予想上回り明るい兆し 2012年07月6日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT816139420120705
5日に発表された米雇用関連統計では、6月の民間部門雇用者数が予想以上に増加したことが明らかになった。新規失業保険申請件数も2カ月ぶりの大幅減となり、低迷の続く雇用市場にとって明るい兆しを示す結果となった。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが発表した6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は17万6000人増加した。
ロイターがまとめた市場予想は10万5000人増だった。5月分は当初の13万3000人増から13万6000人増にやや上方修正された。
6日には労働省が6月の雇用統計を発表する。非農業部門雇用者数の動向を予測する上でADP雇用報告は必ずしも有効ではないが、それでも雇用市場にとって明るい材料となった。
米労働省が発表した6月30日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1万4000件減の37万4000件で、減少幅は2カ月ぶりの大きさとなった。ロイターがまとめた市場予想は38万5000件だった。
4週間移動平均は1500件減の38万5750件。6月23日終了週の受給総数は4000件増の331万件となった。
コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「新規失業保険申請件数は正しい方向に向かっている。申請件数の減少とADP雇用報告の内容を踏まえると、雇用市場が最近の指標で示唆されていたほど弱くないことがうかがわれる」と述べた。
ロイター調査によると、6日発表の雇用統計は非農業部門雇用者数が9万人増、失業率は8.2%で変わらずと予想されている。
欧州債務危機に加え、米国内でも年明けに減税失効などを控える中、不透明感から雇用はここ数カ月間伸び悩んでおり、米連邦準備理事会(FRB)は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)でツイストオペを延長した。
LPLフィナンシャルのエコノミスト、ジョン・カナリー氏は「FRBは、新規失業保険申請件数が再び30万件程度の水準に向けて減少するか、あるいは失業率が安定的に低下するといった持続的な改善を確認する必要がある」と指摘。
「悪い内容の雇用関連統計が複数出てくれば、FRB当局者は追加緩和策を打ち出すだろう」とした上で、「きょうの統計はFRBが追加緩和を見送る可能性を示唆しているが、決定までにより多くのデータを見極めたいと考えるだろう」と語った。
6月の米ISM非製造業総合指数は2年半ぶり低水準 2012年07月6日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT816151820120705
米供給管理協会(ISM)が5日発表した6月の非製造業部門指数は、総合指数(NMI)が前月の53.7から52.1に低下、2010年1月以来2年半ぶりの低水準となった。雇用は改善したものの、新規受注が低下した。
エコノミスト予想の53.0を下回った。50が景気を見極めるうえでの分岐点となる。
新規受注は53.3と、前月の55.5から低下した。
雇用は50.8から52.3に上昇した。雇用改善は、6日の6月米雇用統計発表を控えて心強い兆候となった。
PNCファイナンシャル・サービシーズ(ピッツバーグ)の首席マクロエコノミスト、ガス・フォーシャー氏は「新規受注が低下する一方で、雇用が伸びたということは、生産
性が低下する中で企業が雇用を増やしている可能性を示す。企業は人を雇いたくなくても雇っている」と分析した。
新規輸出受注は49.5と、前月の53.0から低下。ユーロ圏債務危機が需要を抑えたとみられる。
米国株は指数発表直後に下落、米債券は上げ幅を拡大した。
独立記念日の休日明け5日の米国株式市場は、欧州中央銀行・イングランド銀行・中国人民銀行と各国の実質的な中央銀行が揃って金融緩和策を打ち出したことに加えて、民間雇用統計(ADP)も市場予想を上回る内容だったものの、6月の米ISM非製造業総合指数が2年半ぶりの低水準となったこと。6日に発表される6月の米雇用統計が冴えない内容になるとの懸念も依然強く、ダウとS&P500種はマイナス圏で終了。
NYダウは、3日終値比47ドル15セント安い12896ドル67セントで終了(0.36%安)。
ナスダックは、3日終値比0.04ポイント高い2976.12ポイントで終了(0.00%高)。
S&P500種は、3日終値比6.44ポイント安い1367.58ポイントで終了(0.47%安)しました。
フェイスブック株は27セント高の31ドル47セントで終了(0.87%高)。
NY原油は、3日終値比0.44ドル安い1バレル87.22ドルで終了。
NY金は、3日終値比12.4ドル安い1トロイオンス1609.4ドルで終了しています。
米株式市場で、ダウ工業株30種平均は反落した。独立記念日の祝日前の3日終値比47ドル15セント(0.4%)安の1万2896ドル67セントで終えた。欧州中央銀行(ECB)が政策金利を引き下げたが、市場では欧州債務問題を巡る警戒感は根強い。米金融株が下落し、相場の重荷となった。
イタリアやスペインなどの国債利回りはECBが利下げを発表した後も高止まりし、ユーロが対主要通貨で下落した。欧州問題への不安心理は強く、運用リスクを避ける動きが続くとの見方が浮上。金融システムを通じて欧州とつながりが強い金融株を中心に売りが広がった。
午前発表の6月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が2010年1月以来の低水準になった。米景気の足踏みを示すとして景況感を冷やす一因になった。
朝方発表の6月のADP全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)が市場予想以上に前月から増加した。前哨戦であるADPリポートの好調を受け、6日に米労働省が発表する6月の雇用統計で雇用者数の伸びが大きくなるとの観測が浮上。米雇用環境の改善期待が相場を支える一因になった。
ナスダック総合株価指数は4日続伸し、同0.04ポイント(0.0%)高の2976.12で終えた。「従来型より小さいタブレット(多機能携帯端末)の生産を準備している」との報道を受け、アップル株が上昇。同社株など時価総額の大きい銘柄の一角が上昇し、株価指数を押し上げた。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「金融」や「エネルギー」など8種が下落。一方、「一般消費財・サービス」や「IT(情報技術)」が上昇した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約6億8000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約13億7000万株だった。
大手銀のJPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカが大幅に下落した。6月販売が伸び悩んだ会員制卸売大手コストコ・ホールセールや、ディスカウントストア大手のターゲットも売りに押された。
一方、先月の販売が好調だった高級百貨店のサックスは上昇した。
NY原油、反落 8月物87.22ドルで終了 中国の景気懸念が重荷 2012年7月6日 日経
5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の8月物は3日終値比0.44ドル安の1バレル87.22ドルで終えた。外国為替市場でドルがユーロに対して上昇。ドル建てで取引される原油の割高感が増し、売りを誘った。
中国人民銀行(中央銀行)が、景気下支え策として利下げを決めた。市場では、利下げが必要なほど景気の現状が悪いとの見方が広がった。中国は世界有数の原油消費国なだけに、需要が伸び悩むとの懸念が相場の重荷になった面もあった。
ガソリン、ヒーティングオイルは続伸した。
NY金、反落 8月物は1609.4ドルで終了 ドル高が響く 2012年7月6日 日経
5日のニューヨーク金先物相場は反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である8月物は祝日前の3日終値比12.4ドル安の1トロイオンス1609.4ドルで終えた。欧州中央銀行(ECB)が政策金利を引き下げ、外国為替市場でドルがユーロに対して上昇。ドルの代替投資先として逆の値動きになりやすい金に売りが出た。
米株式相場が下げ、株安による損失を補う目的で金を売る動きもあった。3日に大幅上昇した反動で、利益確定売りも出やすかった。
銀も反落。プラチナは4営業日ぶりに反落した。
米新規失業保険申請件数は2カ月ぶり大幅減、ADP報告も予想上回り明るい兆し 2012年07月6日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT816139420120705
5日に発表された米雇用関連統計では、6月の民間部門雇用者数が予想以上に増加したことが明らかになった。新規失業保険申請件数も2カ月ぶりの大幅減となり、低迷の続く雇用市場にとって明るい兆しを示す結果となった。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが発表した6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は17万6000人増加した。
ロイターがまとめた市場予想は10万5000人増だった。5月分は当初の13万3000人増から13万6000人増にやや上方修正された。
6日には労働省が6月の雇用統計を発表する。非農業部門雇用者数の動向を予測する上でADP雇用報告は必ずしも有効ではないが、それでも雇用市場にとって明るい材料となった。
米労働省が発表した6月30日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1万4000件減の37万4000件で、減少幅は2カ月ぶりの大きさとなった。ロイターがまとめた市場予想は38万5000件だった。
4週間移動平均は1500件減の38万5750件。6月23日終了週の受給総数は4000件増の331万件となった。
コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「新規失業保険申請件数は正しい方向に向かっている。申請件数の減少とADP雇用報告の内容を踏まえると、雇用市場が最近の指標で示唆されていたほど弱くないことがうかがわれる」と述べた。
ロイター調査によると、6日発表の雇用統計は非農業部門雇用者数が9万人増、失業率は8.2%で変わらずと予想されている。
欧州債務危機に加え、米国内でも年明けに減税失効などを控える中、不透明感から雇用はここ数カ月間伸び悩んでおり、米連邦準備理事会(FRB)は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)でツイストオペを延長した。
LPLフィナンシャルのエコノミスト、ジョン・カナリー氏は「FRBは、新規失業保険申請件数が再び30万件程度の水準に向けて減少するか、あるいは失業率が安定的に低下するといった持続的な改善を確認する必要がある」と指摘。
「悪い内容の雇用関連統計が複数出てくれば、FRB当局者は追加緩和策を打ち出すだろう」とした上で、「きょうの統計はFRBが追加緩和を見送る可能性を示唆しているが、決定までにより多くのデータを見極めたいと考えるだろう」と語った。
6月の米ISM非製造業総合指数は2年半ぶり低水準 2012年07月6日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT816151820120705
米供給管理協会(ISM)が5日発表した6月の非製造業部門指数は、総合指数(NMI)が前月の53.7から52.1に低下、2010年1月以来2年半ぶりの低水準となった。雇用は改善したものの、新規受注が低下した。
エコノミスト予想の53.0を下回った。50が景気を見極めるうえでの分岐点となる。
新規受注は53.3と、前月の55.5から低下した。
雇用は50.8から52.3に上昇した。雇用改善は、6日の6月米雇用統計発表を控えて心強い兆候となった。
PNCファイナンシャル・サービシーズ(ピッツバーグ)の首席マクロエコノミスト、ガス・フォーシャー氏は「新規受注が低下する一方で、雇用が伸びたということは、生産
性が低下する中で企業が雇用を増やしている可能性を示す。企業は人を雇いたくなくても雇っている」と分析した。
新規輸出受注は49.5と、前月の53.0から低下。ユーロ圏債務危機が需要を抑えたとみられる。
米国株は指数発表直後に下落、米債券は上げ幅を拡大した。
独立記念日の休日明け5日の米国株式市場は、欧州中央銀行・イングランド銀行・中国人民銀行と各国の実質的な中央銀行が揃って金融緩和策を打ち出したことに加えて、民間雇用統計(ADP)も市場予想を上回る内容だったものの、6月の米ISM非製造業総合指数が2年半ぶりの低水準となったこと。6日に発表される6月の米雇用統計が冴えない内容になるとの懸念も依然強く、ダウとS&P500種はマイナス圏で終了。
NYダウは、3日終値比47ドル15セント安い12896ドル67セントで終了(0.36%安)。
ナスダックは、3日終値比0.04ポイント高い2976.12ポイントで終了(0.00%高)。
S&P500種は、3日終値比6.44ポイント安い1367.58ポイントで終了(0.47%安)しました。
フェイスブック株は27セント高の31ドル47セントで終了(0.87%高)。
NY原油は、3日終値比0.44ドル安い1バレル87.22ドルで終了。
NY金は、3日終値比12.4ドル安い1トロイオンス1609.4ドルで終了しています。