ゆめ未来     

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ゴーストライター

2019年06月17日 | もう一冊読んでみた
ゴーストライター/キャロル・オコンネル  2019.6.17  

本作品、キャロル・オコンネルの 『ゴーストライター』 は、ぼくはあまり面白くなかった。
もっとも、よく分からなかったのだが。

そこで、「訳者あとがき」 から一部抜粋で本ミステリーの紹介に変えたい。

 本作において、読者が何より目を瞠るのは、劇団員たちの奇天烈ぶりではないだろうか。

本シリーズはそもそも、“ソシオパス”との評さえあるヒロイン、キャシー・マロリーの特異なキャラクターにより人気を得ているわけだが、そのマロリーがまあまあまともに見えてしまうほど、本作の登場人物たちは奇人変人ぞろいだ。肥大したエゴを持つ元映画スター、幽霊の脅迫に怯えつつもそれを糧に演技力を磨く女優、かつて演じた芝居の登場人物になってしまった男、気味の悪いサディストの双子、そして、殺人者……
 本シリーズの作者、キャロル・オコンネルはこれまでも常に、普通でない人々を好んで描いてきた。奇人変人を大量投入し、その奇矯な在りようで読者を振り回す本作は、まさにオコンネル・ワールド。そこに描かれる人間模様は、欲望、野心、愛情、嫉妬がからむ複数のドラマを浮かびあがらせ、オコンネル作品らしい面白さを堪能させてくれる。


 マロリーの相棒で、読者に大人気のライカーにスポットがあてられるのは、『陪審員に死を』。
『陪審員に死を』は、本作のような奇人変人が跋扈する物語を読みたい方にもおすすめだ。


それにしても、p555はなが~かったよ。

    『 ゴーストライター/キャロル・オコンネル/務台夏子訳/創元推理文庫 』


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