ゆめ未来     

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今週の読書! 和食の知られざる世界/黒龍荘の惨劇/狗賓童子の島

2015年06月06日 | もう一冊読んでみた
 今週は、この3冊。

和食の知られざる世界/辻芳樹  2015.6.6

 「銀の匙をくわえて生まれてきた」人のみが参考にできるお話のような気がしました。
なかなか予約の取れない高級懐石料理のお店や会員制の割烹など、ぼくにとっては伺うことのできない、ため息の出るお店ばかりでした。
いくら懇切丁寧に解説されても、会員制の割烹では、お金持ちの会員の友達もいないぼくにとっては、正に「和食の知られざる世界」のお話でしかない。
喩えるなら、「十四代」や「飛露喜」などが雑誌でたびたび紹介され、旨いお酒と分かりすぎるぐらいわかっていても、ぼくには手に入らない話しに同じです。

 ご近所のランチばかりを楽しんでいるいるぼくにとっては、次の話は少々辛い。

 ちなみに、新しい出会いに期待するとはいえ、現実には店名も料理人の名前も全く世間で語られていないような無名の店で本当に美味しい料理に出会えるかというと、残念ながらそれはとても難しい。私はまだそういう店に出会った経験はない。

それでも参考になる話はありました。
ぼくの『食のお師匠さん』も同じようなことを、ぼくに何時も口癖のように言っていたから。

 「考えながら食べる」ことが大切だ。日頃から、考えながら食べる習慣をもっている人といない人では、長い間に絶望的なまでの違いが出てくる。

 カウンター割烹の利用をお勧めする。本来ならば料亭で本格的な懐石料理をいただきたいところだけど、それでは入りづらいから、近場にあるカウンター割烹を予約して、まずは客席に座ってみることだ。
 そして、出される料理をいただいて自分なりの感想を持ってから、目の前で仕事をしている料理人に機をみてあれこれ質問してみるといい。


  こんな見方もあります...............壬生に関する友里征耶氏の辛口批評

    『 和食の知られざる世界/辻芳樹/新潮新書 』



黒龍荘の惨劇/岡田秀文  2015.6.6

 岡田秀文さんの『黒龍荘の惨劇』を読みました。
岡田さんの作品を読むのは、初めてです。
全くの娯楽作品です。

    『 黒龍荘の惨劇/岡田秀文/光文社 』



狗賓童子の島/飯嶋和一  2015.6.6

 飯嶋和一さんの『狗賓童子(ぐひんどうじ)の島』を読んでいます。
飯嶋さんの小説を読むのは、今回が初めてです。
小説を読むことの楽しさ、すばらしさを教えていただきました。
第三部まで読み進めてまいりました。あと少しで読み終わります。

  狗賓童子の島/飯嶋和一著/日本経済新聞朝刊2015年3月8日付
    文芸評論家 池上冬樹.........ひたむきに生きることの美しさ

  著者との60分..................『狗賓童子の島』の飯嶋和一さん
                 インタビュアー 石川淳志(映画監督)

 「常太郎さん」新兵衛が突然呼びかけた。すでに闇が降りていた。
 「はい。ここにおります」
 「.......お会いできて、本当に、楽しゅうございました」


こんなことばが言えるなら、本当に幸せな人生です、そうお想いになりませんか。

 『生死事大(しょうじじだい) 無常迅速(むじょうじんそく)
 「一人の人間の次元において生死は重大事であるが、それより高次の『無常』というものが背後に存在し、それは迅速に訪れる。人の生に明日があるとは限らない。今なすべきことをひるまずにしっかり果たせ」

 おさなごの逝くは、心いたし
    あわれや蓮華草

    『 狗賓童子の島/飯嶋和一/小学館 』
コメント
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