学校帰りの小学生

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昨日も、雪かきで”いい運動”をさせて頂いております。
毎年、除雪した雪を向かいの公園に捨てるのですが、今の時期はその道作りをしているのです。
公園と歩道の境目に５０センチ程の仕切りがあるので、それを乗り越えるスロープを作っているのです。
駐車場の雪をその仕切りに押し付け、踏み固める。
何やら、餓鬼の遊びみたいですけど、本人は必死。

そこにやってきた学校帰りの小学生。
俺の方を恐々見ながら、そのスロープを登り始めた。
まだ、あまり踏み固めていないので、ズブリ、ズブリと長靴がうまる。
俺も餓鬼の頃、深雪野中を、長靴の中に雪をイッパイ入れながら歩くのが好きだった。
この子供の習性は、はるか５０年の時を越えても同じようである。

「おい、少年！」
俺は呼びかけた。
キョトンとした顔で俺を見る。
「そこの所、もっと踏んでくれるか？」
少年は、嬉しそうな顔で無邪気に雪を踏み固めてくれた。
硬くなったら、そそくさと帰っていく。
「ありがと～な！」
お礼を言われた少年は、何故？という顔で俺を振り返る。

仕事が一つ減った。