保津川下りの船頭さん

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古代よりの暴れ川「桂川」と先人の知恵と信念

2018-05-02 12:49:43 | シリーズ・京都を歩く
さて、明日からGW後半の4連休なのですが・・・

なんと、今日の午後以降から雨が降る模様。

予報通りだと、河川増水による運休になる事態もありです。

古代より暴れ川で名高い「桂川」一度暴れ出すと、後始末が大変です。

この川が氾濫を起こすたびに私は、古代にこの川を制する為に挑んだ秦氏の苦悩に思いを馳せます。

4世紀末から5世紀初期にかけて桂川流域の嵯峨の地に移住した秦氏は、
膨大な費用と最先端の土木技術を有し、京都で初めての大規模河川工事を手掛けました。

その工法については詳しい記録資料は乏しいのですが、その目的は明確です。

秦氏の祖先である秦の昭王の故事にならい、河川に堰を作り、
分離型の水路を掘って嵯峨の地に広大な農地を開拓したのでした。

人の英知と信念が、京都で初めての大規模な川の利水に成功し、文明を築きいたのです。

その堰は嵐山渡月橋上流にある「一の井堰」として機能を現存しています。

川を制した嵐山の風景はその後、日本を代表する景勝地の風景を保ち、
世界中から訪れる観光客の目を楽しませているのです。

さて、私たちも川と戦ってきた先人の思いを我が心として引継ぎ、ひたすら川との関わりを続けていきます。