保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

筏から川船、そして鉄道へ 保津峡、人と自然のものがたり。

2018-04-04 18:17:07 | 保津川下りものがたり
春の桜街道となっている京都・保津峡。嵯峨野トロッコ列車が走り、川船が保津川を下ります。

2億年前の地層が隆起して生まれた保津峡は自然の要害です。

そこに桓武天皇が筏を流し、角倉了以が船を通し、田中源太郎が鉄道を敷きました。

日本の歴史の全時代において、人は自然の要害に筏、船、鉄道という流通網を整備してきました。

当時の最先端の技術と莫大な資金を投入して。先人たちはなぜ、そこまでしてこの保津峡に強い流通網を構築したのか?

そこに、京都と丹波亀岡の歴史的関係性が見えてきます。

そして現在、その水運と鉄道という産業遺産は観光のコンテンツへ姿を変え、
全世界120ヵ国から訪れる観光客をもてなしています。

1200年の物語を綴りながら。