保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

不況を乗り切れ!現場から生み出されるもの。

2012-11-24 00:25:58 | 船頭の目・・・雑感・雑記
京都は今、秋の紅葉シーズン真っ盛り!日本全国はもとより世界中から、雅にして艶やかな京都の紅葉を求めて大勢の観光客が訪れておられる。

今日はそのシーズンの中でも、最も賑わうと予想される三連休の初日だった。しかし、天候には恵まれず生憎の雨混じりの空模様となり、予想より少なめの来客数となった。とはいえ、そんな悪循環にもかかわらず、約80艘のも舟が流れたのだから‘よし’とするべきだろう。


世の中、本当に景気が悪いようだ。
京都のお土産もの屋さんも観光客の財布の紐がかなり固く、悪戦苦闘されていると聞く。

今の時代、いったいどうすればモノが売れるのだろう?
我々、川下りも観光業であるかぎり、ひとつの商品である。
川下りという商品に磨きを掛け、魅力を高め、お客様の満足感を満たす事が出来なければ生き残ることはできない。

では、何をすればいいのか?また、どんなアイデアを出せば価値は磨かれるのであろうか?

マーケティングなんて言葉もあるが、そんな科学的や学問的にかしこまらなくても、まず我々船頭が現場で日々感じること、実際に体験して味わっていることをしっかり振り返り、今、できることを考え、実行に移していくことが何より大切だと私は考える。


この現場体験により、導きだされる感覚こそが新たなアイデアを生み出すと信じる。

よく例えられる話だが、塩と砂糖は一見すると見分けがつき難いが、実際に味わってみて初めてその味がわかるものだ。
しかし、今のような高学歴社会の上に高度情報化社会により、実体験を得ずして、
学問や理論だけで知ったような気になってしまってはいないだろうか。
つまり塩を舐めずしてその味を知った気になるということ。
しかし、そこには実体験のない弱々しい姿と自信のなさを漂わしているものだ。


日々、現場で汗や涙を流し、努力に努力を重ね、磨いた感性の中から湧き起こってくる知恵こそ、
本物であり、お客様の心を動かし、感動を生み、満足感を覚えて頂けるアイデアの源だと思う。


20世紀最高の経営者だと評されるジャック・ウェルチ曰わく
「最高のアイデアは常に現場から生まれる」
しっかり噛み締めたい言葉だ。


我々がするべきことは、現場で日々「当たり前のこと」を懸命に努力し、大切にし、
その中でいつも感性を磨き、湧き出てくるアイデアに注目したい。