保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

福島原発「レベル7」で京都観光もピンチです。

2011-04-13 09:01:10 | 船頭
長い冬の影響で今年の京都の桜は例年から約1週間遅れで開花宣言が出されました。

通常ならもう桜が散る時期なのですが、嵐山や保津峡では
今が桜の見ごろとなっております。

長く厳しい冬を耐え抜いた桜の木々たちは、この春の訪れを待ちかねたように
イキイキとした薄紅色の花を一気に咲かせ、まさに美しさの盛りです。

がしかし、昨日の報道にあった様に福島原発の危険度評価が「レベル7」と
発表され、外国人を中心に観光客のさらなる減少が見込まれることで、
我々京都観光産業に携わる者として、今後、多大な影響が出るのではないかと
非常に懸念している次第です。

京都観光は、一か月前の東日本大震災以来、観光・レジャーへの自粛ムードと、
海外からの観光客の渡航控えなどの影響を受け、春の観光シーズンの出足も
例年の約3割ほどにしか届かないのが現状で、相当深刻な事態なのです。

この土日に関しては、ぽかぽか陽気と桜の満開宣言で、少し人出は戻ったものの、
平日の観光地各地の人通りやはり少な目でした。

保津川下りでは地震発生時のキャンセル状態のピークは越えた感があり
少しですが、持ち直しており、今のところ例年実績に近づくほどまで
推移しているものの昨日の危険度評価の影響がどのようにでるか?
予断を許さないところです。



桜が散ると山々の木々に若葉は芽吹き、新緑の美しい季節に入ります。

そしてGWもやってきます。

これからが京都の観光の正念場。

「日本は安全」とのPRも盛んに実施されるとも聞いておりますが、
原発の状況も踏まえ、慎重に今後の動向を見ていきたいと思います。