保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

今年も「嵐山もみじ祭」に遭遇しました!

2009-11-09 16:07:49 | 京都情報
嵐山と保津峡の山々が朱に色づき始めた昨日、渡月橋一帯で「嵐山もみじ祭」が
華やかに催されました。

爽やかな秋晴れの空からまぶしい光が降り注ぐ中、平安絵巻から抜け出した
ような優雅な舟遊びが再現した川辺には、大勢の見物客や観光客が集まり
古都情緒あふれる舟祭に見入っておられました。

祭は午前の部、午後の部の2度行われますが、私はその両方ともに遭遇することが
できました。これで3年連続で「もみじ祭」開催される時間に
嵐山へ到着したことになります。

これまでの船頭生活の中、1度も祭に遭遇することができない年もよくあること。
ここ3年間は本当にいい思いをしていることになります。
もちろん、ご乗船されているお客さんにとってもかなり幸運なことです。
優雅な祭を舟に乗りながら見物することができ、しかも、目の前まで接近し
すれ違っていきます。滅多に体験できない祭見物にみなさん大きな歓声を上げ大喜されています。

「もみじ祭」では、恒例の「東映映画村船」にも遭遇!
少し若めの黄門様と少し背の低い格さん、本物のように艶やかなお娟さんが乗船、
格さんが胸元から「印籠」を取り出し私たちの舟の方へ見せられたので、
「みなの者、図がたか~い~控えおろ~」と私が叫ぶと
お客さんの全員が「ははぁ~」と頭を下げられるというノリのよさで応える
楽しいふれあいもありました。

川に浮かぶ飾り舟の舞台では、笙や龍笛、篳篥など雅楽の音色にあわせて
子供の舞人が上手に優雅な舞いを披露してくれました。


優雅で美しい音色を奏でながら浮かぶ数隻の飾り舟は
渡月橋一帯を艶やかな雰囲気に包みながら、嵐山に
錦絵の秋のおとずれを告げています。



さあ、紅葉の見ごろはもうすぐ、そこ。

京の錦秋の絶景を眺めに嵐山、保津峡にお越し下さい。