室蘭市議会議員 児玉智明の徒然日記

日々の様子をしたためています。

医療行政

2008年04月11日 | インポート
今、国では医療費の削減対策に力を入れて、色々な施策を打ち出していますが、その現状をちっよとご紹介します。国の2008年度一般会計予算では歳入の31%が公債(借金)で歳出のうち24%が国債費、26%が社会保障費となっています。そして公債残高(残っている借金の額)は553兆円で一人当たり433万円にもなります。この額は国の借金だけで、地方分を加えると778兆円となり主要先進国中最悪の数字になります。そこで国は2011年度までに社会保障費1、1兆円、毎年2200億円を削減しようとしています。中身は、①診療報酬・薬価等改定で660億、②ジェネリック医薬品の使用で220億円、③被用者保険による政管健保支援で1000億円、④国保の国庫補助見直しで40億円、⑤保険加入資格の適正化で230億円、⑥生活保護(母子加算)の見直しで50億円、計2200億円となります。では、日本では本当に医療費が高いかというと、総医療費の対GDP比ではOECD加盟国中22位、一人当たりの医療費でも19位と、もっとも多いアメリカと比較しても約3分の1でしかありません。たとえば、初診料は日本2700円に対しアメリカ9560円(1ドル102円で換算)、胸部レントゲンは1440円に対し5300円となっています。皆さんも、この機会に財政健全化のために削らなければならないところは医療費などの社会保障なのか、もっと別なところなのか、考えてみてください。
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