山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

春香る、あさつきの食卓(和)

2023年03月29日 | 山菜料理

 今回、山の神様からいただいてきた山菜は、どれも春の香りに溢れたものばかり。

 ワサビの強烈な辛味と香りは、寝ぼけていた心と身体に喝を入れ、否応なく春の訪れを実感させてくれた。

 フキノトウは、全く違ったほろ苦さと香りとで春の喜びを実感させてくれた。

 そうして、もう一つ。

 もしかしたら、最も万人うけのする春の爽やかな香りを運んでくれるのが、これかもしれない。

       あさつきです

 天然の小ネギと言ったらよいのかなあ。収穫して、車に積み込むと、間もなく、車内がその香りに満たされてしまうほど鮮烈な香りの持ち主だ。

 それが、すごく心地よいのですよ。しかも、

  この白根の長さが美人の証し(ワサビで力尽きたマタギに代わって、妻がここまでやってくれた)

 どうやっていただくかっていったら、まずは、あれでしょう。

   ≪あさつきの酢味噌あえ≫

 毎年、1回は作っているんだけど、飽きるなんてことはあり得ません。何回食べても、春の香りが口の中どころか、家中に広がる料理です。

 ただ、今回は、ちょっと変化をつけてみようかな。少々目論んでいることがあります。その辺も含めて、記録を残しておきましょう。

 下ごしらえ・調理の部

 ・山で収穫したら、先ずは現地で、可能な限り洗って汚れを落として持ち帰ります

 ※これをやっておくかどうかで、帰宅後の手間とモチベーションに大差が出ます

 ・ひげ根が絡まっているので、切り落として、株をばらし、再度よく洗います

 ・茎の外側の薄皮を1枚だけ剥きとります

 酢味噌もつくっておきましょう。

 ・味噌60gに、砂糖30gと酢を50g混ぜて出来上がり

       美しい!

 ・沸騰したお湯に入れて、30秒湯がきました

 ※その気になれば、生で食べられる山菜ですから、時間はかけません

 ・冷水にさらして絞ったら、食べやすい長さに切って出来上がりです

 今回は、おまけをつけることにしました。一つ目は、

       ワカメです

 あさつきは、言わば天然の香味野菜ですから、麺類や椀物に散らすだけでも楽しむことができます。で、酢味噌和えにすると、海鮮料理との相性が格段にアップするんですね。イメージ的には、ホタルイカなんかが、すごく合いそうな気がするんですけど、台所にあったのは海藻類だったので、これを組み合わせてみることにしました。

 もう一つは、辛子。これは、言わずと知れた、酢味噌との相性抜群の調味料です。

       あさつきに、3つの食材を組み合わせます

 

 それでは、本日の朝食、いってみましょうか。

       まずは、オーソドックスに酢味噌和え

       『ぬた』と呼ぶ地域もあるようです

 う~ん、旨い!

 まさしく、春の味と香り。

 ここに、ワカメを加えると、

       やっぱりというか、どういうわけか、海鮮の風味が、よく合うんですよ

 今回は、途中から練り辛子も加えて楽しませてもらいました。

 いやあ~、満足!

 ワサビ、旨かった。  フキノトウ、旨かった。 でも、あさつきも、一歩もひけをとりません。

 令和5年、聖地巡礼の一回目、素晴らしい旅が始まったことを実感できる料理になりました。

 いただいてきた山菜は、まだまだあるから、料理は続くんですけど、ひとまずは感謝。

 神様たち、ありがとうございます。

 本当に山の恵み、季節の恵みはありがたいものです。工夫を加えながら、美味しく戴きたいと思います。