山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ドカ雪の日はカレーうどん

2022年02月23日 | 日記とレシピ

 立春を過ぎて、雨水を迎えて、いよいよ収穫の季節が近づいてきたかな、なんて思うのは大間違い。2月の山形で雪が降らないはずがないんだよね。

       また積もったよ

 例によって、朝の出勤前に表の雪かきをしながら、ご近所様達とコミュニケーション。そして、体力づくり。

 最近は、ご近所のみんなが出てきて、それぞれの領分を雪かきするから、お互いに気持ちよく暮らせるし、顔を合わせたときに、話も弾むようになってきた感じ。いいことだ。ちなみに、マタギは、本日、夜勤なんだけど、雪かきだけは朝仕事です。

 それにしても、冷凍庫の中に閉じ込められているような当地。今日も温まるランチを工夫せねばなるまい。

   ポクポクポクポク チ~ン

    ≪カレーうどん≫

 あったまり料理の定番みたいなんだけど、意外と作っていなかったことに気付いた。そもそも、うどんって、しばらく食べていなかったよね。さっそく作ってみましょう。

 下ごしらえの部

 ・タマネギ1個分をくし切りに

 ・牛薄切り150gぐらいを食べやすい大きさに切っておきました

 ・2種類のカレールーを2片ずつ準備

 調理の部

 ・鍋に薄くオリーブオイルを敷いて加熱

 ・タマネギから炒めて、その後、牛肉を追加

 ・水750ml(3人分)を加えて茹でます

 ※結構アクが出るので、丁寧に掬い取ります

 ・出汁醤油200ml(かけ汁よりもちょっと薄めかな)とルーを加えて、溶けきったら一旦消火

 ・水溶き片栗粉(大さじ1:1)を加えておきます

 ・玉うどんを別の鍋で煮始めたら、汁の方も再加熱・沸騰(とろみが出る)

 ・丼に、お湯を切ったうどんを盛ったら、とろみのついたカレー汁をかけます

       こんな感じ

 ほわああ! あったか旨い! 家族も大喜びで食べていました。

 この料理を食べる時は、白い服を着てない方がいいと思います。この美味しい汁が撥ねると、厄介なことになるんです。

 みんな大満足なんだけど、汁が残っちゃった。これは捨てるに忍びない。あまりに美味しすぎる。

 残します。次の使い道は、夜勤から帰ってから考えましょう。

 ご馳走様でした。そして、行ってきます。

 To be continued!  かな?


中華饅が来たから

2022年02月22日 | キノコ料理

 仕事から帰ると、妻が、

「横浜から、贈り物。」

と言う。

 そう言えば、例年、旧正月頃になると贈られてくるんだっけ。横浜に住む親戚からだ。

 封を切って開けてみると、

       華やかな中華菓子

 おおっ、春にふさわしい彩りのお菓子。早速、お礼の電話を入れると、一時よりもずっとハリのある声が返ってきた。

「もう届いたの?早かったな。・・・それにしても、今年の雪にはビックリだね。そちら程ではないだろうけどさ。」

だそうだ。元気そうで安心した。懇ろに礼を言い、健康を気遣って通話を終える。そうしたらですよ、また届いたんですよ。今度は、

       肉饅と餡饅です

贈り主は、同じお方。もう一回電話する?何となく気まずい。まあ、さっき息災を確認出来たんだから、いいんじゃないかな。ということで、再電話は、止めた。

 それにしても、どちらも『華正楼』のギフトなんだけどなあ。・・・要冷蔵か否かで、乗せられたトラックが違ったのかもしれないね。

 さて、そんなことは、さておいて、これで明日のランチは決まりましたよ。饅頭尽くしです。だったら、それに合うスープを考えてみようではありませんか。

   ポクポクポクポク チ~ン

    ≪ハナビラタケの中華スープ≫

 ホクホクの肉饅と餡饅の脇に添えるとしたら、アツアツだけどフワッとシャキシャキでスッキリなスープです(何言ってるんだか分からないでしょうね)。決まりましたよ。

 下ごしらえ・調理の部

 ・冷凍してあったハナビラタケ(キクラゲの親分みたいなもの)を袋のまま解凍しました

       こんな感じ(結構多かった)

 ・解凍が終わったら食べやすい大きさにちぎります

       これで一つ目の具材OK

 ・タマネギ1/2個をくし切りにします

 ・水900mlに顆粒の中華出汁を大さじ1ほど入れて、ゴマ油と塩とコショウを少々

       今回は、こんなものを使ってみました

 ・溶き卵(2個分)も準備

 ・タマネギがとろけるまでしっかり煮込みます

 ・盛りつけ前に、網じゃくしをくぐしながら卵を回しかけます

       綺麗なスープの出来上がり(写真写りが悪いけど)

        ホクホクとアツアツが並びました

 まずはスープなんですけど、ハナビラタケのコリコリ感と、多分なんですけどカラマツ林の香りが独特の美味しさを醸し出しています。これは、他のキノコでは味わえないものですね。

 そして、肉饅。さすがというか、残念というか、マタギの作る物より美味しいですね。

        原材料は、そんなに違わないんだけど・・・

 明らかに違うのは、具に入っている筍のコリコリとした食感が効果的なこと。これは、次回作で真似てみたいですね。それから、香味野菜として、長ネギだけを使っている点も興味深いです。これも、試してみる価値がありそうです。

 おこがましいようなんですけど、かなり勉強になりました。

 横浜の叔父さん、叔母さん、ありがとうございました。そして、華正楼の肉饅さん、ありがとうございました。そしてそして、美味しいキノコを贈ってくれた山の神様、ありがとうございました。

 ゴメン、餡饅もすごく美味しかったです。


ありがとうオリンピック

2022年02月21日 | 日記

 前略

 冬季オリンピックが終わってしまった。すごく感動させられたけれど、すごく考えさせられることも多いオリンピックになった。

 大会の始まりから、スマイルジャパンの、それこそ薄氷を踏むようなギリギリの競技に惹き付けられてしまった。

 そこから、アルペンスキーにノルディックスキー、スピードスケートにフィギュアスケート等々、次から次へと感動を味わわせてもらった。

 「多分、日本中のみんなが、この感動を共有しているんだよな。」みたいな感覚を覚えたのが、男子フィギュアのフリー演技の時間。

       思わず感情移入して見入ってしまったこのお方

 ホントはいけないんだけど、この時だけは、職場の人間全員が仕事の手を止めて、テレビ画面を見入ってしまった。普通なら、色々な電話が外部から入ってくる時間帯だったんだけど、この競技が終わるまで、電話は、リンとも鳴らなかった。

 鍵山君も宇野君もかっこよかったけど、ネイサン・チェンの技術も圧倒的だったかもしれないけど、一番は、羽生君だと思いました。

 今までの自分を越えて、新しい自分を、もっと言うと新しい時代を切り開こうとする姿勢に感動です。

 やっぱり、オリンピックってこうでなくっちゃ。全ての才能と努力とを注ぎ込んで築き上げた技を競い合う舞台がここですよ。これが、四年に一度しか行われないからこそ、選手も命がけで準備し、立ち向かうし、かけがえがないんだと思いました。

 個人種目で限界に挑む、求道者のような姿勢にも感動したけど、最初に書いたアイスホッケーのような団体種目にも感動を貰いました。

       このチームも素敵でした

 声を掛け合い、お互いを支え合い、ともに喜びを分かち合ったり悔しさを次への原動力に変えていく姿は、美しかったです。団体の競技から貰った数々の感動も忘れられないオリンピックになったという気がします。

 一方で、メダルを巡る『闇』が、これほど目に入り、悲しい思いをさせられたオリンピックも、初めてかもしれません。

       このお方は強かった!

 そんな中で、疑惑判定を実力で覆して優勝してしまった上で、今後の競技の在り方についてまで語れる平野選手は凄いと思った。

 だけど、周辺の人間達の思惑に翻弄されて、失意のうちにテレビ画面から消えてしまった人々のことを思うとやるせない気持ちにさせられる。

 あらためて大会を振り返ってみると、こういう問題、その全てがメダルに絡んでいるように見えるのはマタギの気のせいだろうか。

 メダルを獲得することは尊いよ。なんと言っても、それは、世界のトップに立てたということの証明なんだから。でも、メダルなんかなくたって、羽生選手は凄いと思うし、りくりゅうペアだって、スマイルジャパンだって、みんなみんな偉いと思います。

 だって、この舞台に立つために、この舞台で全力を出すために、これからの自分や後輩達のために、全力を尽くしている姿を見せてくれたんだから。

 オリンピックが、今後も、世界のアスリート達が全力で競い合い、喜びや悔しさを味わいながらも、お互いを尊敬し合い、全世界の人々に清々しい感動をもたらしてくれる平和の祭典であってほしいものだと思うマタギなのでした(指導者の名誉や国同士の競い合いのためにやっているのではありません)。

 すみません。一番言いたかったことは、感動をありがとうということです。ただ、ちょっと今回は、思うところが色々あって、言いたかったことを言いたいままに書かせていただきました。

 

 草々


わすれんなよ(さんぽうた130)

2022年02月20日 | いきもの

  わすれんなよ   ゆきた るうま

 

じかんに おいかけられて

わすれて いねが?

 

まえばっかり みすぎて

わすれて いねが?

 

ひろがってるだろ

こんなに きれいなけしきがよ

おめえの あしもとに

 

ちっちゃかったとき

おれと あそんだだろ?

 

さむいのも

ひがくれるのも

なんも かまわねえで

おれと あそんだだろ?

 

あんときの きもち

わすれんなよ

 

       散歩コースの途中にある公園

見回すと、たくさんの雪の造形。

       こんなものに

       こんなもの そして

       こんなものも

 子どもの頃です。雪の玉を転がしていくと、それこそ『雪だるま式』に大きくなっていくのが面白くて、夢中になって作ったものでした。

 公園の端っこの方には、

       おおっ、立派な後ろ姿!

前から見ると、

       これまた、立派なお顔

 こんなのが作りたくて、一生懸命に雪玉を作って重ねようとするのですが、子どもの力では、重たすぎて上に上がらない。泣く泣く雪玉を半分に割って乗せようとしてもまだ重い。

 仲間と、ああでもないこうでもないと言いながら、雪玉の上で雪玉づくりを始めると、今度は、なかなか大きくならない。

 こんなことを経験しているから、最初の方にあるような雪玉を見た途端に、作った(多分)子どもたちの気持ちが、伝わってくるんですよ。

 ・・・そんなこんなを繰り返していくうちに、手はびしょびしょに濡れて真っ赤に。日は暮れて真っ暗に。

 遅くに家に帰って、母親から叱られて、でも、何とか作り上げたくて、また次の日も同じ事を繰り返す。

 こんな風に夢中になって過ごせたのは、『時間がいくらでもある』と思っていたから。『やり遂げなければならない責任』よりも、『やり遂げたい希望』の中で生きていたから。

 そんな風に、自分の気持ちの移り変わりを思い出させてくれた『るうま』君。ありがとう。

 子どもの頃の純粋な気持ちも、忘れないで生きていくよ。

 


天丼、うめえ!

2022年02月19日 | 日記とレシピ

 クロスカントリースキーは、『四つ足』という異名を持つ。走って滑るスキー競技なんだけど、その推進力として、両手に持ったストックを多用するからだ。オリンピックの映像とかを見ると分かるはずだよね。

 そんで、超久しぶりに、クロカンで遊んだマタギは、すごい充実感。普通の散歩と違って、両腕と体幹の筋肉をたっぷり使ったんだから。

 と言うことは、その結果、お腹も空いたってことですよ。家に戻る途中、スーパーに立ち寄って、食材を買って帰った。買ったのは、エビ。だって、作りたかったのがこれだから。その名も、

   ≪天丼≫

 こういう運動の後は、ご飯ものですよ。何てったって、食べごたえがある。

 これは、マタギの個人的な見解なんですけど、大きくエネルギーを消費する活動の後、疲労回復には、麺でもパンでもなくご飯が一番効果的なのだと思ってます(山での行動食は、即効性の面でちょっと違うけど)。それで、天丼に決めました。それでは、いってみます。

 下ごしらえ・調理の部

       買ってきたエビちゃん(殻を剥いたところ)

 ・エビの殻を剥いて外して、背わたを抜きます

 ・腹の筋肉と脇の皮を断ち切るように切れ込みを入れて、まっすぐに伸ばします

 ・レンコンは、表面をタワシで磨くように洗って輪切りに

 ・かき揚げ用のタマネギは、1個分をくし切りにしました

 ・ここまで来たら、冷水1カップに、薄力粉200mlと片栗粉50mlを混ぜて衣を作ります

       160℃の油でエビを揚げました(ちょっと熱すぎた?

       続いてレンコン(かき揚げは画像なし)

 ・残った衣に、切っておいたタマネギと干しアミを加えてかき揚げにしました

       旨そうじゃないの!

 ・天丼のタレは、『クラシル』に出てたやつを、ほぼ、そのまま試してみます

 ※水と出汁醤油(2倍濃縮)を各50mlと、醤油と砂糖各大さじ1合わせて、ひと煮立ち

 (ここは、妻に作ってもらった)

       広めの器にご飯を盛って

       お好きなだけ天ぷらを乗せて

 作っておいたタレをかけて、いただきます!

 うめえ!!!

 「余裕で百杯食えるぜ!」というのは嘘だけど、いくらでも食べられそうな美味しさ。

 もちろん、山遊びをした後だからってのもあるんだろうけど、家族もお代わりしながら食べてるところを見ると、普通に食べても美味しいということだ。

 マタギとしては、こんな風に運動を楽しませてもらった山の神様や、そこまで導いてもらったオリンピックもありがたいんですが、こうして、家族で美味しいランチを楽しめること自体にも感謝しなければなりませんね。

 ありがとう。