山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

押し寄せる秋に嬉しい悲鳴

2023年10月02日 | 日記とレシピ

 この秋、初めてマイタケが採れてよかった。去年よりも2週間余り遅い収獲である。

 これを、地元の気象台の観測データと重ねてみると、面白いことが分かる。

 朝の最低気温が20℃を下回ったのが、昨年は9/4。今年は9/22。2週間余り遅れている。マイタケの初収獲も然り。

 これは、秋の訪れが遅くなった分、マイタケの収穫も遅くなったということ。

 このことについては、いろんな言い換えができるけど、それだけ今年の夏が猛烈で長かったことを示しているとも言えます。

 じゃあ、その分秋が後ろに伸びて長くなるかって言うと、そうもいきません。

 だって、雪国では、雪が積もったら秋が終わるんですから。

 暖冬になるという長期予報も出ているけど、残念というか当然というか、山には雪が積もるはずなんだな。これで、雪が積もらなかったら、それも大問題です。

 で、何を言いたいかというと、今年の秋は、短く凝縮されたものになるということ。

 アンテナを高くして、季節の変化をしっかりキャッチしないと、せっかくの秋の楽しみから逃げられてしまいそうです。心して季節と自然の変化を楽しませてもらいたいと思います。

 そんでですね、わが家には、既に凝縮された秋が押し寄せてきたんですよ。

 実は、マイタケ収穫の前日に、

       いらっしゃいませ!

 石巻から秋刀魚が届いてしまいました。今年の初水揚げらしいです。毎度のことながら、ありがとうございます。

 届いたからには、初日は刺身を味わわせていただきます。

       いい顔してます

 魚の鮮度を見極めるのに、まずはを見ます。よく澄んでますね。可能ならお腹を触ります。いい奴は、張りがありますね。

 でも、捌いてみるのが一番。

       三枚に下ろして普通に平造り

 この時、ワタがしっかりしていれば間違いありません(特に回遊魚)。

 を剥くんだけど、いいものは綺麗に剥けます。剥けないのは、鮮度、または、腕のせい。

 そう言えば、

       柵取りした方が

       皮が綺麗に剥けると思ったんだけど

 これは、腕が悪いせい。

 さて、もう一品。秋刀魚と言ったら塩焼きでしょう。

 ワタがしっかりしていて鮮度がいいことも分かったので、丸焼きにします。

 頭もワタもついたまま焼くってことね。

       ワタは取らずに背骨に沿って飾り包丁

 薄く塩を塗します。嬉しいことに、新しいガスコンロは中が広くて、秋刀魚が丸ごと入ります。

       ああ、いい香り!

 一応記録。予熱1分、強火1分、弱火(上火はちょっと強め)7分です。

       もう、よだれが止まらん

       はい、秋刀魚定食でございます

 刺し身は、先日採ってきたワサビで美味しく戴けました。

 塩焼きは、半身をそのまま、残る半身に大根おろしと醤油で戴きました。勿論、ワタも美味しく戴きました。

 正に、至福のひと時となりました。

 石巻の叔父様、叔母様、今年もありがとうございました。残りの秋刀魚たちも、心を込めて料理したいと思います。

 ・・・この時点では、翌日にマイタケが大量に来ることは想定していませんでした。

 そうして、海の幸、山の幸の攻勢に嬉しい悲鳴を上げるのは、明日以降のことになります。

 現在進行中なので、その答えは、誰も知りません。



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2 コメント

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Unknown (gabaosan)
2023-10-02 06:52:04
マタギさん、おはようございます。
今や高級魚の秋刀魚の刺身を山のわさびで頂けるとは、、、

怒濤の海の幸と山の幸、沢山の秋の味覚に悲鳴をあげるなんて、日本一、イヤ世界一の嬉しい悲鳴ですね~!

異常に暑い夏でしたが、実際に秋が2週間も遅れたとは、驚きました。
昨日の奥多摩もムッとした蒸し暑さでした。

これから益々秋が短くなってしまうのでしょうかね。。。
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心して! (holidaymatagi)
2023-10-02 18:44:58
 gabaosanこんばんは。
 コメントありがとうございます。
 いつも丁寧に読んでくださってありがたく思っています。
 先ずは、海の幸と山の幸についてですが、本当にありがたいことだと思っています。海の神様にも山の神様にも感謝を込めて、心して料理して戴きたいと思います。
 そして、季節の変化。これは、山で遊ぶ身としては、短い秋であることを肝に銘じ、心して遊びたいものですね。
 最後に、温暖化の渦中にある者として。問題視され始めてから、あっという間に危機感が高まってきたようです。政治を、企業活動を、そして、それらに関わっているであろう自分自身の生活を、心して見つめ直していきたいものです。
 ああ、楽しい自然との交流が末永く続きますように。
 
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