山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

森林浴日和り

2019年11月04日 | キノコ採り
 向かいの住人と約束していたキノコ採りだ。ただ、不安なことがいくつかある。1つ目が前回からの間が空いてしまったことで、キノコの育ち具合が予想しづらいこと。2つ目は、3連休の最終日だから、予定している場所のキノコを既に誰かに採られてしまっていること。これに、天候とか体力とかの不安が加わるのだが、結論は決まっている。「なるようになる。」ということだ。
 山の神様が下さる恵みを前にして、姑息な策を巡らせて収穫を増やそうとしてもたかが知れている。採れたら採れたで嬉しいが、採れないときには諦めるしかない。
 …分かっているんだよ。でもねえ。
 「家族を喜ばせたい」とか、「収穫を自慢して自己満足したい」みたいな煩悩が体内を駆け巡るんですよ。特に、旬の時期になるとね。だから、夜明けの時刻に合わせて身支度を整え、誰もいない森林に向かって早足で歩き出してしまう。
 この物欲にブレーキをかけてくれるのが、山の空気と景色かな。

深い森が癒やしをもたらす

 山の中の木の葉は殆ど落ちてしまい、晩秋の様相なのだが、マイナスイオンって、こんな状況でも発散されているのだろうか?よく分からないけれども、少なくとも私の心は癒やされてきます。同行している向かいの住人も同じ心持ちのように感じる。いつものコースをいつものように辿りながら、奥へ奥へと歩を進める。最初の目的地『ドラフト1位』の周辺を探索すると、ナメコがようやく出始まっている。これは、来週以降に収穫ですね。幹を調べると、ムキタケが出始めていた。

今期初収穫のムキタケです

 続いて『奥の倒木群』へ。

クリタケです

 本命の倒木は、かなり古くなってきましたね。ムキタケのツブが出てきたので、来週の楽しみにしましょう。その下の若い倒木にナメコが出始めています。

少ないけど元気なナメコ

 さて、『王様』と『健康優良児』は、見事に坊主頭。木肌を痛めないように、丁寧に採取したのが分かる採り跡が残っていた。残念ではあるけれど、こういう採り方をしてくれると来年につながるから、マタギとしてはホッとする。
 周辺を探索すると…。ありましたよ。手つかずのナメコさんと、来週用のツブが。


こんなのが残ってくれているから救われます


本日の収穫(虫だし中)

 ああ、楽しかった!なるようになりましたよ。天候に恵まれ、収穫に恵まれ、とても気持ちのよい森林浴となりました。
 どんな料理にするか、楽しみが広がっていきます。


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