山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ナメコの棚卸し

2021年02月27日 | キノコ料理
 春の足音が聞こえ始めてから、保存してあった山菜の調理のペースを上げ始めてきました。
 今回は、何を戴きましょうか。
 判断の基準は、第一に賞味期限。この視点で保存方法を比較すると、

 乾燥 > 塩漬け > 瓶詰め > 冷凍

 という感じかな。
 第二の基準は、保存スペース。こちらは、

 乾燥 > 瓶詰め > 塩漬け > 冷凍

 だろうか。
 諸説ありそうな気もするのだが、マタギの感覚では、こうなる。
 この辺をもとに考えると、『乾燥品』は無敵の優等生。のんびりと食べたいときに食べればいい、ということになる。
 これに対して、『冷凍品』は、美味しく食べるためにも次の収穫物用のスペース確保のためにも、さっさと調理した方が良い、ということ。
 で、その冷凍品なんだけど、まだまだ沢山あるんですねえ。コゴミにワサビにキノコ各種。次の収穫期を考えると、ワサビかな?コゴミかな?って思うんですけど、どっちも最近食べたばかり。ま、考えようだ。この子達の収穫は、あと1ヶ月余り後。ということは、それまでに『戻して』戴けばいいということ。その前にキノコ。最近食べていなかったナメコでまいりましょう!

  ≪ナメタケ(ナメコの佃煮)≫


         去年収穫させてもらったナメコ
 調べてみたら、かなり大量に保存してあったので、その気になったというのが理由の1番。もう一つの理由が、おひたしにかけて使っていたワサビがなくなったので、その代わりにかける食材が欲しくなったということなのだ。

 下ごしらえ・調理の部
 ・真空パックにしておいたナメコをぬるま湯で戻します


こんな感じ(約30分かかりました)

 ・中華鍋で煮ます(ナメコは350g)
 ※調味料は、酒醤油みりん各大さじ3に砂糖小さじ2(8g)、顆粒だし適量


こんな感じ(中~弱火です)

 ※火が強いとナメコのヌメリが泡だって溢れ出します。要注意!


 ・水分が大分飛んで煮詰まってきたら火を止めて出来上がり


美味しそうです

 採ってきたときに、しっかりと下ごしらえをしておくと、このように簡単に終わります。ただし、この下ごしらえを怠ると、痛い目に遭います。山の神様に顔向けできない味になってしまいます。
 マタギは、何度かの失敗を経験して今のやり方に辿り着きました。
 これで、ご飯やおひたしの共として楽しめそうです。

 ここで改めて山の神様に感謝。

 去年はありがとうございました。おかげさまで、また美味しい料理をいただくことができそうです。
 今年もよろしくお願いいたします。