山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ナラタケは茸の中の茸?

2020年10月21日 | キノコ料理
 今回、山の神様からいただいてきたのは、ナラタケ。地元では、モダシとかサワモダシとかの名で呼び習わされている。当地での『モダシ』というのは、ずばりキノコという意味を持っており、色々なキノコの名称の末尾に『モダシ』がつく。例えば、「アワモダシ」とか「クリモダシ」みたいな感じだ。
 そんな中で、単純に『モダシ』と言ったら、このナラタケで決まりである。言い換えると、『キノコの中のキノコ』だ。
 異論なし。だって、美味しいんだもの。見つけても採っても嬉しいんだもの。
 さあ、採ってきたモダシの下ごしらえを始めますよ。

  ≪サワモダシの下ごしらえ≫

 どういうこと?って思うかもしれないけれど、これがとても大切で、ここさえうまくいけば、様々な料理に活用できるんです。

 下ごしらえの部


これは採ってきた茸の画像

 ※今にも崩れそうな危うさを感じませんか?
 ※下手に手を出すとボロボロに崩れます(地方名「ボリボリ」「クズレ」他)
 ・これを一気に沸騰した鍋に入れて湯がきます

 ・再沸騰するまで、そっと湯に潜らせながら待つ
 ・一煮立ちしたら冷水にとります

あら不思議

 先ほどまでの危うさがなくなりました。
 他のキノコは、まず虫出しをしてとか、汚れを落として、といった作業が先になるんですけど、このお方は、特別待遇。まずは、ゆったりと湯船に浸かっていただくのです。
 そうすることによって、身が締まって、その後の作業が楽になります。
 ・冷めたら、洗ったり石突きの汚れを切り落としたりして出来上がり

 このまま料理に使うもよし。水にさらして冷蔵してもよし、真空パック状態で冷凍してもOKです。
 本日は、一部を佃煮に、


 要領は、他のキノコと同じです。食べてみると、味の良さとシャキシャキした歯ざわりが突出して魅力的なキノコであることが分かります。

 妻が、昼食用のうどんの汁に入れてくれました(ヌメリスギタケも一緒に)。
 これを戴いてから夜勤に出発です。
 おかげで、朝仕事の疲れも吹き飛び、元気が出ました。
 行ってきます!