山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ワサビは究極の食材?

2020年03月22日 | 山菜料理
 葉ワサビの準備が整ってきたので、次は根ワサビです。根ワサビ採りについては、結構気を遣います。まず、なんと言っても、根こそぎはダメ!
 山で出逢ったときに観察してみると分かるのですが根っこの方は、大抵の場合、幾つかの株に枝分かれしています。そのうちの一部を必ず残すように心掛けるのです。
 そうすると、残った根と茎が養分を集めて、また翌年に大きく育ちます。その一部をまた戴く。これを繰り返していると、10年経っても20年経っても山の恩恵にあずかることが出来るのですよ。とにかく長い目で自然を見つめて付き合うことが、長く楽しむコツなのだとマタギは考えています。
 そうして、採ってきた分については、心を込めて美味しく調理して味わう。このあたりが、自然とのつきあいの礼儀というか、マナーなんじゃないかと考える(なんて言いながら、酔っ払うといい加減になってしまうんだけどね)。
 ということで、こんなレシピでいいのか?と思いつつ。

  ≪天然ワサビのすり下ろし≫

 下ごしらえ・調理の部


茎を切り離した段階のワサビ根

 ・ひげ根と表面のでこぼこを包丁の刃で削り落とします
 ※栽培物と違って、小さい貴重な根っこなので、できるだけ無駄がないように扱います
 ・でこぼこの隙間についた土は、ブラシとかタワシとかで落とします

ここまで来たら上々だと思ってます

 ※緑色が濃いほど辛みが強く出る気がします。だけど、採りたてなら白っぽくても充分OK

摺り下ろし準備完了

 ・食べる直前に専用のおろし金?(サメ皮だそうだ)で摺り下ろします
 ※この辛みは飛ぶので、作業は食べる直前がお勧め
 ※早めにおろしたり、残りを保管したりするなら密閉が必要
 ※マタギの場合、ラップをかけて密封し、冷蔵してます

こんな感じで待機

 ・ワサビが合いそうな食材を準備します

今回は、あっさり系魚介(?)が中心です


 でもね、本音を言えば、おかずはいりません!
 温かいご飯の上に載せて、ちょっとだけ醤油をかけて食べたら、幸せの極み!!
 この世の中に、こんな美味しい食べ物があったのか!!!という感動に包まれます。

もしかしたら、究極のメニュー?

 ああ、旨い!ご飯ってこんなに美味しかったんだ!ワサビってこんなに美味しかったんだ!!という喜びに浸ることが出来ました。
 ・・・ワサビって、丁寧に扱えば、かなり長い期間保存がきく山菜です。一応、今回の収穫で5月ぐらいまでは楽しめると思うんですけど、また、いい株に当たったら採ってくるかも。その時には、どんな料理、保存法にしようかななどと、皮算用をしながらウズウズしているマタギがここにいます。

 完全に冬眠終了だ!

  To be continued!